文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

100805初めての北海道ツーリング<峠編>

2010-08-16 | ツーリング
楽しい時間ってあっという間に過ぎてしまうんですね。
今日は北海道での最後の夜を独りで過ごします。

2010年08月05日(木)晴れ

05:20
起床。
今日はテントの中からでも分かるくらいの上天気。暑くなりそうです。
起きたら、菓子パンとインスタントコーヒー、牛乳を温めたもので朝食です。

ここのキャンプ場ともこれでおさらばなので、すぐにテントの撤収を開始します。
昨夜はやけに蛾が飛び交っていました。
蛾って、一夜にして乱交パーティを繰り広げるんですね。
あちこちの木やテントに卵を産みつけてくれています。
卵を産んだら、あとは死んでいく。
無数に広がる蛾の死骸。

文吉のテントにも20~30ヶ所に卵がくっついており、取るのに苦労しました。
濡れたタオルで丁寧に拭き取らないと、次のキャンプの時に蛾が飛び出してくることになります。

そうそう、昨日は報告していませんでしたが、実はTPさんって意外と有名人だったんですよ。
大人向けのバイク雑誌「風まかせ」というのをみなさんご存知でしょうか。
あれの創刊号になんと3ページにわたって載っていたんですよ。
驚きましたねえ。
テントの中で渡された雑誌を写真に撮って見ましたが、興味のある人はバックナンバーでも取り寄せて見てください。

【風まかせ】


写真は少し、おすまししていますが、実物はこれから2割引くらいです。

そんなこんなしているところへ昨日の不審な男がまた赤い車に乗ってやってきました。
あいさつもそこそこに、昨日のただ券のことを聞いてきます。

まあ、使わなかったので返そうかとも思ったのですが、TPさんがそのうち行くでしょうと言うことでした。

それから、話がなにやら変な方向に進んで行きました。
男はある宗教団体のパンフレットをだしてきて勧誘します。
東京にもあるから是非と言うのです。
今まで医者に見離されていた末期癌の患者が信仰を始めたら治ったとか、よくある文句を並べ立てます。

それから、「友達になった記念にメールアドレスを教えてくれ」と言うので、これは丁寧にお断りしました。
彼は、これが狙いだったんですね。
下手にアドレスを教えたりしたら、その後が大変だと思えるひと時でした。

07:34
予定より30分遅れてキャンプ場を出発します。
今日の予定は国道38号、274号、273号と走り続けて、ほとんど富良野を一周するコースです。
例によって、「すべてお任せします」というのが文吉流。

09:18(55937)
狩勝峠に到着。
ここは石狩と十勝を両方に見渡せる峠です。
休憩所には展望所が併設されています。

ふと見ると、ご老人が休んでいます。
なんでも、相模原から自転車でやって来ているとか。
その健脚には脱帽です。お年は71歳。黒々と日焼けしており、無駄な肉は全然ありません。
記念に写真をとって、後日郵送することをお約束して分かれました。
これからも無事に旅を続けられますようご祈念いたします。

【元気な爺さん】


さて、アップダウンの多い峠の道です。ここから一気に下って、下り終えたらまた上りが続きます。


10:55-11:41
ナイタイ高原到着。
ここは、北海道でもかなり高地にある牧場です。
広々としていて、乳牛さんたちも楽しそうに草を食んでいます。

ちなみに「ナイタイ」とはアイヌ語で「深い沢」という意味だそうです。
見下ろすと、本当に高低差がはっきりとしている牧場ですね。

【ナイタイ高原】







炎天下の中を走ってきたので、高原といえども汗が止まりません。
休憩所でソフトクリームを食べました。パンプキンソフト350円。
かぼちゃのソフトは初めて食べますが、コクがあって美味しかったです。

【パンプキンソフト】


その後はひたすら涼しげな川沿いの林道をはしります。

12:35-13:30(56066)
国道273号をひたすら北上して行き、糠平湖温泉というところに立ち寄りました。
温泉に入るのかなと思っていたら、ここでは昼食をするだけとか。

「ナウシカ」と言う洒落た洋風の店に入りました。
でも洒落ていたのは外の作りだけで、中に入ると普通の食堂です。
おばさんが一人で切り盛りしていました。

ここの一番のお勧めは「鹿丼」900円です。
なんと増えすぎた蝦夷鹿を間引きしており、その肉が特別なルートでこの辺りの店で食べられるとか。

【鹿丼】


味は硬い牛肉、まるでビーフジャーキーを水でやわらかくして食べるような感じでした。
でも、美味しかったです。

富良野地方は豚の産地なんですね。
北海道だと、どうしても乳牛のイメージから牛の肉を連想しますが、この辺の豚はとっても美味しいとか。
TPさんは「豚丼」を注文しました。

【豚丼】


【ナウシカ】


ここからはまたひたすら上りが続きます。

14:10(56102)
三国峠に到着。
流石に三つの地域を又に掛けた峠だけに景色がいいですね。

【三国峠】


この頂上の休憩所についたとたんに、おまわりさん達がいっぱいいて検問みたいなことをやっていました。
「何か事件かな」と思ったら、「交通安全の」キャンペーン中だとか。
キャンペーングッズの入った袋をいただきました。

この峠を下っていくと、層雲峡というところへでます。

14:44(56132)
層雲峡の数キロ手前でTPさんが急に左折しました。

「流星の滝」、「銀河の滝」という見事な滝を観ることが出来ました。
どちらも相当高いところから落ちてくる滝で、高さだけを言ったら「日光華厳の滝」がビビルくらいです。
でも、美しさはと言ったら、華厳の滝に軍配は上がるでしょうね。

【流星の滝】


【銀河の滝】




このへんで、だんだんガソリンが心細くなってきました。
二人ともすでにレバーはRESになっております。
途中でスタンドを見つけたら、給油することにして出発しました。

15:30(56155)
上川というところをかなり行ったところで、やっと見つけました。ガソリンスタンド。
ここまではちょっと気が気でなくて、観光気分は少しお預け状態でした。
本当は、道すがら層雲峡を走っているときにも、停まって写真を撮りたいなと思う場所が何箇所かありました。

11.90L @137 1630円
燃費29.5Km/L 流石に良いですね。

15:38(56157)
旭川紋別自動車道の「愛山上川IC」から高速に乗ります。
ここは現在無料の高速道路です。
乗らない手はないですね。

16:14(56205
旭川鷹栖ICで降ります。
無料ですよ。ただですよ。
もう、嬉しくなっちゃいますよね。

ここからはTPさんのお膝元旭川です。
目をつぶってもいけそうですね。でも、つぶりませんけど。

旭川の賑やかな市街地を抜けていくと、いきなり田んぼばかりを升目に区切った碁盤のような道になります。
途中でコンビニを見つけたので、夕食の調達をしてから進みます。

17:10(56233)
東神楽の森公園キャンプ場というところへ着きました。
いいところですよ。
本当に北海道のキャンプ場は綺麗に整備されて、目も心も楽しませてくれます。

管理事務所で受付をすませ利用料200円を払って、ついでに隣のホテルの温泉施設の利用割引券500円も購入します。

少し、暗くなりかけたところで、TPさんとはお別れです。
本当にお世話になりました。
名残惜しいのですが、あまり暗くなると返ってご迷惑をおかけすることになります。
硬い握手をして、次の再会を誓い合いました。
今度はTPさんが関東に来てください。

さっそうと走り去っていくTPさんの白いシャドウの後姿が、少し寂しく思えました。

さて、テントを張って一息ついたら、お風呂にいきます。
外はもう、真っ暗ですが、懐中電灯なしでも分かるくらい、ホテルはすぐそこです。

今日は小学生と若者達の団体がいっぱいはいっているので、フロントのまわりが賑やかです。
お風呂の中は非常に清潔です。
お湯は透明でサラサラしています。

【東神楽の湯】


旅の疲れはお風呂が一番ですね。本当に癒されます。

お風呂から上がって、備え付けの新聞を読みながらコーラを飲みます。
なんだか、ここにずっと居たいようなきもしますが、そこはそれ、やっぱりキャンプ場へ戻ります。

テントの中では、一人きりの退屈な夜になりました。
コンビニで買った夕食用の弁当の味気ないこと。すこし、パサパサ気味でした。

あとはPCでブログの下書きなどをしたり、写真の整理をしたりして、飽きたら眠りに着きました。・・・つづく



----------<今日の記録>--------------------------
本日の走行距離   387Km/通算1198Km
本日の写真撮影枚数 116枚/通算815枚
本日の美味しいもの パンプキンソフト、鹿丼
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8 コメント

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怪しい人物・・・ (スペイシokmrです)
2010-08-16 22:03:57
メアドをゲットしたかった怪しい人物は、しょんぼり退散したのですね!
でも、不思議ですよね!お風呂のチケットを渡して、翌日、また、現れる?
本当の目的は?なんだったのでしょうか?
メアドが欲しければ、いくらでも相手が開示する作戦はあると思います。
三国峠は、北海道の大分水点です。今回、私も計画はしていたのですが、悪天候でパスしました。
二人で、盛り上がったツーリングから、一人ぼっちになると、文面もさらっと終わってしまいますね!

さて、一人になってからが、本当の北海道ツーの試練が始まります。

あ、そうそう、層雲峡付近は、GSが全然なくて不便で有名なんですよ!ツーリングマップルを買っていった方が、いろんな情報が載っていて、旅に役立ちますよ!
返信する
”あっぱれ”爺さん (もっちゃん)
2010-08-17 02:46:59
とうとう最後ですか。
”一緒に”旅をしていた者としては、やはり淋しいです。

にしても、TPさん、有名人だったですね。
(写真のTPさん、ホントに少し、「オスマシ」してますねぇ。”生放送”で見た、TPさんとはまるで、別の”オジサマ様”の様です。)

(それから、峠で出会った、”足袋”のお爺さん、もう、脱帽です。

相模原から”ちゃりんこ”で、北海道!
とても、真似出来ません。”スゴ”すぎます。)

二人で、上って、下って、”最後の富良野”を1周。
硬い握手で、再開を誓い。遠く去っていく白いシャドー。
なんか、「ドラマ」みたいだけど、やはり、別れは、淋しいですね。

文吉君。ここで、感動しながら、君は叫ばなければ、いけません。

”戻ってくるぞー!! 北海道!!!”

次回も楽しみです。
返信する
あとは帰るだけ (文吉)
2010-08-17 06:13:56
okさん
コメントありがとうございます。
怪しい男は、宗教の勧誘にかこつけて、何か別の思惑もありそうな匂いがぷんぷんでした。


地元のTPさんより、遠方の文吉に熱心に勧誘するところが怪しかったです。

さて、楽しかった北海道も最後の夜となりました。
一人テントの中では何をするにしても退屈なので、早々と寝てしまいました。

次の日はただ帰るだけです。
返信する
心の中で叫びました (文吉)
2010-08-17 06:18:29
もっちゃん
いつもマメにコメントありがとうございます。
旅のおじいさんはチャリで北海道といっても、実際は文吉と同じようにフェリーで上陸しているのです。

それにしても、健脚はすばらしいものだと思います。

TPさんとの別れは本当にさびしいものがありました。
走り去ってゆく後姿を見えなくなるまでお見送りしたものです。

でも、まだ”戻ってくるぞー!! 北海道!!!”って叫ぶのはもったいない。
なにしろ、あと一日あるんですからね。

心の中で「TPさーん、ありがとうー。」って叫びましたよ。
返信する
すごいご老人がいるものですね (slowlife)
2010-08-17 15:25:17
狩勝峠の健脚相模原から自転車でやって来ているご老人すごいですね。まだまだくたばってはおれません。日々散歩でトレーニングしなきゃ!
これだけの簡単な荷物で北海道を旅できるのですから相当な達人ですね。
私の場合はどうしても荷物が多くなり、風で転倒など余分な心配がついてまわります。
返信する
怪しい (すぷーきー)
2010-08-17 22:30:49
怪しい人物ですか~そういうのは想定してなかったです
遠方からくる人は気分が上々なので声を掛けるのでしょうか、、、
返信する
散歩だけでもすごいです (文吉)
2010-08-18 04:44:21
SLOWLIFEさん
あのご老人もすごいけど、散歩だけでもやっているSLOWLIFEさんもすごいです。
文吉はまったく体に良い事をしていないので、本当に虚弱体質児童になってしまいました。

少しはお二人をみならって、何か運動しないといけないなと思います。

このご老人は写真を良く見るとわかるけれど、少ない荷物の中でも、タイヤのスペアを用意しているんですよね。

靴も地下足袋と登山靴みないな靴をつかいわけているんですよね。

いやあ、究極の荷物選びだと思いました。
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気をつけて (文吉)
2010-08-18 04:48:36
すぷーきーさん
たぶん、この男は遠方から来ている人に親しくしてちょっと良い事をして、気が緩んだすきに相手の懐の中にズカズカ入っていくタイプだと思います。

二日目の時に良く見ていたら、駐車場のバイクのナンバーをさっと見てから話しかけていましたからね。

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