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バイクのことをちょっとカッコつけて「鉄馬」と表現する人っていますよね。
でも、本当の馬って実際のところバイクとどう違うんでしょうね。
まだ乗馬経験のない文吉ですから、一度は本物の馬にまたがってみたいと思っていました。
そんなある日、文吉はそれまで乗っていたSHADOW750からPCX150に乗り換えました。
ホンダドリームでは新車購入の人に抽選でプレゼントが当たるキャンペーン中でした。
文吉もアンケートと一緒にダメ元で抽選申し込みをしていました。
そしたら、送られてきたのがギフトカタログで、この中のどれかを選んでもらえるというものです。
よく、冠婚葬祭の引き出物にこういったカタログを選ぶケースが増えてきていますよね。
送る側は相手に喜んでもらいたいし、受け取る側もいろんな品物の中から欲しいものを選べるのでお互いにハッピーですよね。
でも、実際にはたいして欲しいものがないものなんですよね。
文吉は選ぶのも面倒なので、妻に一任しました。
妻もあまり気乗りしないながらも見て行くうちに一点に目が止りました。
【01】
「へえー、乗馬体験なんてのがあるんだ。」
動物なら何でも好きな妻が驚いています。
「私、一生に一度でいいから馬に乗ってみたかったのよ」
というわけで早速申込をしたわけですよ。
「乗馬クラブ クレイン」という全国チェーンのクラブです。
初心者体験コースをお二人様で体験できるという実にハッピーなチョイスですね。
文吉の家から一番近い「SRC狭山乗馬センター」をえらびました。
電話で問い合わせして、文吉の休みの日に予定をいれたらOKです。
2017年10月16日(月)雨
あいにくの雨です。
しかも昨日から続く冷たい雨。
一昨日までは暖かい日が続いていたのに、一気に13℃も下がってしまいました。
でも、大丈夫。「雨でも屋内でやりますから、大丈夫ですよ」と事前に電話で聞いておりました。
文吉の自宅から車でわずか一時間ちょっとの距離です。
普段なら雨のドライブはうっとうしいものですが、大好きなお馬さんに乗れるというので妻はウキウキしています。
カーナビ様のおかげで、ほとんど迷うなことなく到着。
早速、受付に行ってみました。
可愛い女性のインストラクターが文吉夫婦の面倒をみてくれます。
もう、これだけで、文吉の鼻の下は馬のようになりました。
まずは、レンタルのコスチュームを装着します。
靴のサイズを言って、自分の足に合う靴を選んで、チャップスというものをスネにまき付けます。
不器用な文吉は先生にやってもらいました。
【02】
それから護身用具のヘルメットを被って、圧縮ボンベの入ったベストを着たら準備終了。
外はまだ雨がシトシト降っていますが、初心者のコースは屋根付きの小さなコースなので、大丈夫です。
乗る前に先生から簡単な説明を受けながら、厩舎を見物してみます。
ここのクラブには90頭の馬が揃っているそうです。
一口に馬といっても、いろんな種類があって、背の高さも足の長さも毛の色もみんな違います。
でも、共通して言えるのは馬には癒し効果があるということです。
厩舎の中のいろんな馬を見るだけで、楽しくなってきます。
馬は草食動物なので、基本的にはおとなしく従順な性格をしています。
でも、草食動物はいつ肉食獣に襲われるか分からないので、それなりに警戒心も強いそうです。
馬の目は350度の範囲が見えるのですが、真後ろだけが見えません。
だから、人間が後ろに立たれるのを嫌がります。
また、大きな音も嫌いです。
この二点をしっかりと頭に入れておくとかわいい動物なのです。
それでは、実際に馬にまたがってみます。
先生が妻の乗る馬のリードを手に持って、誘導します。
文吉にはもう一人の女性がアシストしてくれます。
踏み台にのぼって、馬の鐙(あぶみ)に左足を掛けて右足を後ろから回して馬にまたがります。
この動作はバイクに乗るときと似たようなものですが、思っていたより高い。
文吉の乗った馬の名はロックと言って人間だと40代の壮年で、まだまだ元気です。背も高いし、筋肉も張っています。
性格はややおとなしめなので、初心者相手でも安心して乗れるそうです。
ちなみにロックはやや神経質なところがあって、大きな音が大嫌いなので顔にマスクをしています。
実はこのマスクは耳の部分が厚くなっていて、音が聞こえづらくなっているので、耳栓の代わりになります。
【03】
妻の乗るジークという名の馬はそれほど大きくはなく、人間だと90歳以上の老馬で性格もおとなしいそうです。
【04】
最初は立ち止まっている馬に「さあ、動いて」という合図をします。
どうやるかって?
両足のかかとで馬のお腹をポンッとつつくように蹴るんです。
でも、老馬のジークはそれだけでは反応してくれません。
そんなときはもう少し強く、二回でも三回でも蹴るんです。
では、「止れ」の合図はどうするかといいますと、手綱を手前に引くと馬は止まってくれます。
やっと先頭のジークがのそりのそりと動き出すと、後ろにいたロックもつられて動こうとします。
アシスタントの女性が「手綱を引いて」というので、やってみるときちんと制止してくれました。
それから、改めて文吉がポンッとけるとすぐに歩き出しました。
本当に頭の良いうまですね。
そんな時は、首のあたりをなでてやると馬は喜びます。
しかし、思ったより揺れるものですね。
これは悪路を走るオフロードバイクよりはるかに揺れます。
しかも、鞍(くら)が固いので、お尻がけっこう痛いです。
直径20mほどの円形のコースを5,6周も歩いていると、だいぶん慣れてきて、文吉は周りを見る余裕もでてきました。
足はやや後ろ寄りにまげて、鐙にしっかり固定します。
揺れに合わせて腰をやや浮かしてショックを軽減するワザもすぐにマスターできました。
動きながら、先生がいくつか質問をしてきます。
「〇〇さん(妻の名)、馬の体重はどのくらいだと思いますか?」
「うーん、500キロくらいですか」
ピンポンですね。
競走馬はだいたい500キロ前後で、大きな馬は700キロになるのもいるそうです。
「文吉さん、馬に乗るときに注意しないといけないことを二つ言ってください」
「後ろに立たないことと、大きな声を出さないことです」
文吉夫婦はわりと先生の説明をしっかり聞いており、乗っていても緊張はしていないようです。
「つづいて、少し早足になってみましょう」
時速5kmくらいのスピードですが、初心者には相当早く感じます。
「文吉さん、早足にするときの馬への合図どうしたら良いと思いますか?」
「うーん、お尻を叩くんですか?」
よく、競馬なんかで馬のお尻に鞭をビシビシあてているシーンを見ますね。
でも、答えは、歩きはじめるときと同じように踵で馬のお腹を「ポンポン蹴る」でした。
なるほど、ロックのスピードが急に速くなりました。
それ以上に上下の揺れがひどくて、油断すると落ちそうになります。
自然と腰を浮かして調節するのが上手くなりますね。
鞍には前方に鉄で捕まれるように取っ手みたいなものがありますが、これは初心者用の補助金具です。
中級以上にはつけてありません。
文吉は最初はしっかり握っていましたが、慣れてくると手綱だけで体を固定することができるようになりました。
先生もうなづいてくれたので、たぶん、これで良かったんだと思います
40分ほどの乗馬体験が終了しました。
いやあ、楽しくてアッという間の出来事でした。
ロックちゃん、ありがとうね。
【05】
ジークちゃん、おりこうさんでしたね。
【06】
外では初級を終了した会員の方たちが、雨の中をカッパを着て走り回っています。
競技に出る会員の人もいるそうです。
【07】
横ではまだ初級の会員たちが文吉夫婦がやったようなことを繰り返しています。
【08】
みんな真剣にそして、楽しそうに馬に乗っていますね。
ジークやロックは厩舎にもどります。
【09】
文吉夫婦も事務所にもどって、先生の説明を聞きに行きます。
パンフレットを見ながら、クラブの勧誘を受けました。
いやあ、楽しかったです。
できるなら、会員になってもっと乗馬を楽しみたい。
でも、先立つものが・・・
やっぱり、結構なお値段ですね。
事務所を出ると、ジークが厩舎の一番外側に繋がれていました。
【10】
それでは、名残惜しいけど、帰るとしますか。
バイバイ
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【文吉からのお願い】
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文吉はいつも勝手に行きたいところへ行っております。
本当に自由にのびのびとやらせてもらっています。
でも、その陰には妻の献身的な努力と協力があるのです。
決してこの気持ちを忘れているわけではありませんよ。
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私も動物は大好きですが、馬は格別ですね。
ギフトカタログを奥様に選ばせる太っ腹な文吉さんに、乗馬をペアで選ぶ奥様の大胆さ。
またそれを喜んで受け入れる文吉さんの度量の大きいこと。
素敵です。
絶対にうちの旦那にはできません。腹は出てますけど。
それにしても文吉さんも奥様も本当にカッコいいですね。
馬にまたがる様がきまっていますね。
コメントありがとうございます。
ちょっとおだてすぎですネ。
その気になってしまうので、やめてくださいよ。
それでなくても、馬を手綱ひとつで自由に操って大草原を駆ける姿を想像して夢見る少年になっているのですから。
実際、馬は素晴らしい。
バイクではとても味わえない魅力も満載でした。
でも、先立つものが・・・
コメントありがとうございます。
文吉は好奇心だけは人の3倍くらいあると自負しています。
でも、先立つものが人の半分くらいしか稼げない男です。
海も空も先立つものが・・・
第一、この季節に海のスポーツは寒すぎるでしょ。
第二に、空のスポーツって馬より金がかかりそうですね。
結論、やりたくてもやれません。
二人そろってのお出掛けはひさしぶりなんじゃないの。相変わらず仲睦まじくていいですね。
奥さんの動物好きは知っていたけどついに乗馬ですか。全く乗ったことがないのでわからないけど、二人とも楽しそうでだね。
お馬さんも可愛くてお利口さんだね。
会員になるには予算がかかるみたいだけどこれだけ楽しそうだとハマっちゃうかもしれないね。
コメントありがとう
ついに念願がかないました
妻も文吉も初めての乗馬だったけど、楽しめました。
残念ながら君の好きな馬券は売ってなかったけど。
まあ、これが競馬なら文吉のぶっちぎりの一着で本命ガチガチだから配当は低かったろうね。