御領の棚田は、天正11年(1583年)に徳川家康より天沢寺に賜った「御朱印」を受け
て急斜面の地帯を開発した歴史を持ち「御領」の田と呼ばれています。
甲斐市亀沢(かめざわ)と吉沢(きっさわ)の高台に位置しており、北は茅ヶ岳、南
は甲府盆地、西には南アルプスを望むことができます。
棚田は県道101号線に沿うように北へ、また市道に沿って東北へと2方向に細長く続き
、かつては3ha1000枚以上あり関東随一の景観といわれた時台もありました。
現在は約800枚と減少しましたが、「NPO法人敷島棚田等農耕文化保存協会」が設立さ
れ、景観の保全、周辺の耕作放棄田の整備、地主への耕作再開の呼びかけなど活動の結
果、現在約70%が棚田として復活しています。
2024年9月5日
甲斐市亀沢・御領の棚田にて