見た夢（其の３６６）

走行中の新幹線の車内。
私の居る号車は座席が全て取り払われ、ガラスの窓付の黒い棺桶と、黒い着物を着た婆さんの死体が床に並べて置かれて居ます。空いたスペースには喪服を着た大勢の人が居ます。
『鉄道で死体なんか運んだらアカンやろ』
と思ってたら、何処からとも無く指示が有りました。
此の不正な運搬を止めさせるには、某のアーティストの映像メディアを購入して再生しないと不可ない、と言う内容でした。
私は犠牲的精神を払って其れを購入しました。
すると、場面は何時の間にか山道の脇の所に変わり、目の前の法面の所にはオーディオが置いて有りました。
私は先程購入したメディアを取り出しました。映像メディアの筈だったんですが、カセットテープでした。
カセットをデッキに入れて再生すると、アリスの谷村新司の歌が流れて来ました。其の歌の長さは尋常では無く滅茶苦茶に長かったのですが、私は、新幹線で不正な死体運搬を止めさせる為だと思いながら辛抱しつつ其の歌を聴き続けました。