東海道本線等の近郊形では無く、101系/103系の流れを汲む鈍行形ではグリーン車は初では無いかと。
ドアが両開きと言うのが新しいですが、どうせ両開きにするんだったら三等車に合わせてドアの窓のRを無くした方が良かったのでは?出来無かった理由が有ったのでしょうか。譬えば強度とか。
《本文》
座って電車通勤をしたいなどという新たな需要を取り込もうと、JR東日本は、来年度末以降に中央線の快速電車にグリーン車を導入することになり、新しい車両が公開されました。
18日、東京 日野市の車両基地で公開されたのは、JR東日本の中央線の快速電車と、直通する青梅線のすべての編成に導入予定の、グリーン車の新しい車両です。
新しい車両は2階建てになっていて、すべての座席のひじ掛けにはコンセントが設置されているほか、Wi-Fiが無料で利用でき、一部の車両にはトイレや洗面台も設けられています。
また、折り返しの駅で行われる予定の車内清掃などが加わっても今の運行本数を維持するため、ボタンひとつで座席の向きを変えられるほか、JR東日本のグリーン車としては初めて車両のドアを両開きにして乗客がスムーズに乗り降りできるよう幅を広くとっています。
導入後はグリーン車を2両追加して、現在の10両編成から12両編成に増やして運行する予定で、追加料金を支払って利用できる座席が2両で合わせて180席設けられます。
追加料金は曜日や距離などによって変わり、平日の50キロまでの利用で事前購入した場合は780円となっています。
運行開始は、車両の製造に必要な半導体不足などの影響で、これまで2度延期されていて、現在は来年度末以降としています。
JR東日本によりますと、少子高齢化やリモートワークの広がりで、今後、鉄道需要の増加が見込みづらい中、追加料金を支払っても確実に座れるグリーン車を利用したいという都市部の新たな需要を取り込み、収益力を強化したいねらいがあるということです。
JR東日本八王子支社の宇野弘之ユニットリーダーは、「中央線のピークの時間帯は、コロナの感染拡大前より若干利用が減っているが、通勤はもちろん、沿線には観光地も多いので、日中や土日を含め着席のニーズは高いと考えている」と話していました。
今週末一部運休して工事
JR中央線でのグリーン車の導入に向け、今週末の21日には最終段階の工事が行われ、一部の電車が運休する予定です。
このうち、高尾駅での線路の切り替え工事のため、中央線の八王子駅と高尾駅の間では午後7時20分ごろから終電まで、すべての電車が運休します。
JR東日本はこの区間で午後7時ごろからバスによる代行輸送を行うということです。
八王子駅と高尾駅の間では始発から午後7時20分ごろの間も通常の6割ほどの運行本数に減ります。
このほかの区間でも、一時的に運休にしたり、運行本数を減らしたりするということです。
21日は京王電鉄や西武鉄道、多摩都市モノレールでの振り替え輸送も終日、行われるということです。
有料座席列車 各社が導入進めるのは
追加料金を支払うことで席に座ることができる列車は、収益力強化のため、鉄道各社が導入を進めています。
JR東日本では、都心に向かう通勤輸送のために整備された5つの方面のうち、国鉄時代には1969年に東海道線と横須賀線に、1980年に総武線に、グリーン車が導入されています。民営化後には、2004年に宇都宮線と高崎線に、2007年に常磐線に導入され、今回の中央線が最後だということです。
最後になった理由は、混雑率が高い中央線では一般の利用者のスペースが減らないよう編成の一部の車両をグリーン車に変更するのではなく、車両を追加することになり、駅のホームをのばすといった工事の必要があったからだとしています。
また、こうした工事が遅れたうえ、車両の製造に必要な半導体不足の影響で、当初2020年度に予定していた導入は、2度にわたって延期され、現在は来年度末以降に運行を開始するとしています。
中央線の快速電車の混雑率は、新型コロナ感染拡大前の2019年度は184%で、昨年度は139%にとどまっていますが、JR東日本は、通勤や観光で座って移動したいという需要は引き続き高いとしています。
注目
関東の大手私鉄の有料座席列車
関東の大手私鉄では相鉄以外はいずれも有料座席がある列車を運行していて、通勤や休日の外出などで使いやすい、有料座席のサービスも広がっています。
▽東急電鉄は、ことし8月、東横線で、渋谷を平日夜の7時台から9時台に出発して元町・中華街に向かう一部の急行列車で、500円の有料の指定席「Qシート」を導入しました。2018年に東急は、平日夜に大井町線から田園都市線に乗り入れる列車の一部でQシートを導入していて、これが拡大した形です。
▽京王電鉄は、2018年に同社では初となる有料の座席指定列車「京王ライナー」を、新宿と京王八王子や橋本を結ぶ区間で運行を始めました。料金は410円です。
▽2020年には東武鉄道と東京メトロが、東武伊勢崎線の久喜駅と東京メトロ日比谷線を結ぶ「THライナー」を運行させています。
さらに、通勤と帰宅時に、
▽京急は「モーニング・ウィング号」「イブニング・ウィング号」
▽小田急は「モーニングウェイ号」「ホームウェイ号」
▽京成は「モーニングライナー」「イブニングライナー」
▽西武は埼玉県内と東京都内、神奈川県内を結ぶ「S-TRAIN」を、
それぞれ運行しています。
各社がこうした有料座席を導入する背景には、利用客の「座りたい」というニーズに応えて利便性を向上させるとともに、沿線人口の減少も見通して収益源を広げるねらいもあります。
こうした動きが今後も広がり、さらなる高付加価値化が進むのかが注目されています。
NHKニュース
ドアが両開きと言うのが新しいですが、どうせ両開きにするんだったら三等車に合わせてドアの窓のRを無くした方が良かったのでは?出来無かった理由が有ったのでしょうか。譬えば強度とか。
《本文》
座って電車通勤をしたいなどという新たな需要を取り込もうと、JR東日本は、来年度末以降に中央線の快速電車にグリーン車を導入することになり、新しい車両が公開されました。
18日、東京 日野市の車両基地で公開されたのは、JR東日本の中央線の快速電車と、直通する青梅線のすべての編成に導入予定の、グリーン車の新しい車両です。
新しい車両は2階建てになっていて、すべての座席のひじ掛けにはコンセントが設置されているほか、Wi-Fiが無料で利用でき、一部の車両にはトイレや洗面台も設けられています。
また、折り返しの駅で行われる予定の車内清掃などが加わっても今の運行本数を維持するため、ボタンひとつで座席の向きを変えられるほか、JR東日本のグリーン車としては初めて車両のドアを両開きにして乗客がスムーズに乗り降りできるよう幅を広くとっています。
導入後はグリーン車を2両追加して、現在の10両編成から12両編成に増やして運行する予定で、追加料金を支払って利用できる座席が2両で合わせて180席設けられます。
追加料金は曜日や距離などによって変わり、平日の50キロまでの利用で事前購入した場合は780円となっています。
運行開始は、車両の製造に必要な半導体不足などの影響で、これまで2度延期されていて、現在は来年度末以降としています。
JR東日本によりますと、少子高齢化やリモートワークの広がりで、今後、鉄道需要の増加が見込みづらい中、追加料金を支払っても確実に座れるグリーン車を利用したいという都市部の新たな需要を取り込み、収益力を強化したいねらいがあるということです。
JR東日本八王子支社の宇野弘之ユニットリーダーは、「中央線のピークの時間帯は、コロナの感染拡大前より若干利用が減っているが、通勤はもちろん、沿線には観光地も多いので、日中や土日を含め着席のニーズは高いと考えている」と話していました。
今週末一部運休して工事
JR中央線でのグリーン車の導入に向け、今週末の21日には最終段階の工事が行われ、一部の電車が運休する予定です。
このうち、高尾駅での線路の切り替え工事のため、中央線の八王子駅と高尾駅の間では午後7時20分ごろから終電まで、すべての電車が運休します。
JR東日本はこの区間で午後7時ごろからバスによる代行輸送を行うということです。
八王子駅と高尾駅の間では始発から午後7時20分ごろの間も通常の6割ほどの運行本数に減ります。
このほかの区間でも、一時的に運休にしたり、運行本数を減らしたりするということです。
21日は京王電鉄や西武鉄道、多摩都市モノレールでの振り替え輸送も終日、行われるということです。
有料座席列車 各社が導入進めるのは
追加料金を支払うことで席に座ることができる列車は、収益力強化のため、鉄道各社が導入を進めています。
JR東日本では、都心に向かう通勤輸送のために整備された5つの方面のうち、国鉄時代には1969年に東海道線と横須賀線に、1980年に総武線に、グリーン車が導入されています。民営化後には、2004年に宇都宮線と高崎線に、2007年に常磐線に導入され、今回の中央線が最後だということです。
最後になった理由は、混雑率が高い中央線では一般の利用者のスペースが減らないよう編成の一部の車両をグリーン車に変更するのではなく、車両を追加することになり、駅のホームをのばすといった工事の必要があったからだとしています。
また、こうした工事が遅れたうえ、車両の製造に必要な半導体不足の影響で、当初2020年度に予定していた導入は、2度にわたって延期され、現在は来年度末以降に運行を開始するとしています。
中央線の快速電車の混雑率は、新型コロナ感染拡大前の2019年度は184%で、昨年度は139%にとどまっていますが、JR東日本は、通勤や観光で座って移動したいという需要は引き続き高いとしています。
注目
関東の大手私鉄の有料座席列車
関東の大手私鉄では相鉄以外はいずれも有料座席がある列車を運行していて、通勤や休日の外出などで使いやすい、有料座席のサービスも広がっています。
▽東急電鉄は、ことし8月、東横線で、渋谷を平日夜の7時台から9時台に出発して元町・中華街に向かう一部の急行列車で、500円の有料の指定席「Qシート」を導入しました。2018年に東急は、平日夜に大井町線から田園都市線に乗り入れる列車の一部でQシートを導入していて、これが拡大した形です。
▽京王電鉄は、2018年に同社では初となる有料の座席指定列車「京王ライナー」を、新宿と京王八王子や橋本を結ぶ区間で運行を始めました。料金は410円です。
▽2020年には東武鉄道と東京メトロが、東武伊勢崎線の久喜駅と東京メトロ日比谷線を結ぶ「THライナー」を運行させています。
さらに、通勤と帰宅時に、
▽京急は「モーニング・ウィング号」「イブニング・ウィング号」
▽小田急は「モーニングウェイ号」「ホームウェイ号」
▽京成は「モーニングライナー」「イブニングライナー」
▽西武は埼玉県内と東京都内、神奈川県内を結ぶ「S-TRAIN」を、
それぞれ運行しています。
各社がこうした有料座席を導入する背景には、利用客の「座りたい」というニーズに応えて利便性を向上させるとともに、沿線人口の減少も見通して収益源を広げるねらいもあります。
こうした動きが今後も広がり、さらなる高付加価値化が進むのかが注目されています。
NHKニュース