先生ありがとう

先日恩師が亡くなって今日葬儀でした

先生の今にも歌いだしそうな少し微笑んだお顔を見たら

感情を抑えることはできませんでした


20年

本当に本当にお世話になりました

ご家族も音楽一家で

ファミリーの中に入れてもらっていたので

ご親族の悲しみはいかばかりかと思うといたたまれませんでした


奥様はバイオリニストで先生と仲睦まじく本当に素敵なカップルで

あんな風に幸せに生きれたらと思う憧れのお二人でした


奥様は最後に

「いつも笑っていつも私を楽しませてくれて
本当に幸せな人生でした。本当は今でも追っかけていきたいくらい」
とおっしゃっていらしたお二人の絆の強さを感じ
悲しみはいかばかりか知っているだけに苦しくなりました

私には気遣いの言葉をくれ
「志保ちゃん、先生はいつもあなたが一番先生の音楽を理解してくれて
あなたを本当に信頼していたから心から感謝しているわ。
志保ちゃんが一番悲しんでいるかと思ってそれを思うとね・・・
今まで本当にありがとうね」

と抱き合い、お互いの悲しみを共感し号泣しました


先生と普通の会話は20年間

必要なこと以外はしたことがありませんでした

ほとんどは音楽での会話で

そこでの会話はなげかけ合いのかけひき

毎回同じ演奏はありませんでした

今日は今日の感じるままの演奏のしあいだったので

同じ曲をやっても倦怠はなく

いつも新鮮でした

それは魂とのふれあいのような共感だったので

お互いにしかわからない音を奏でること、謳うことを共感したことの
積み重ね
演奏しながら教えてもらった20年でした

一度も怒られたこともなく本当にあたたかく音楽を受け入れてくれ

一緒に音楽で寄り添い、先生に学んだ音楽でした


私の個人の音楽活動や人生にも心から応援してくれ

束縛なんてするよりも放すこと

大きい器で私を受け入れてくださり

それが先生との音楽でもプラスになっていっていることを

認めてくださっていたことが本当にありがたかった

私もそういう風に生きていけたらと思う

懐の大きくやさしく慈愛に満ちた方でした


いつまでこの世に生きているかなんて本当にわからない

今いる大事にしている人を

心から愛し大切にすることを誓い

愛するという事を

先生の死により気づかせていただきました