一年に一回しか帰ってこない
彼女は身内やら知り合いやらに会う一週間の忙しいスケジュールの中で
いつも少しでも会いたいと連絡をくれる
だけどここ二年間お互い忙しすぎて連絡をおこたってしまっていた
でも心の近くにいつもいた とお互い思っていた
あるとき二年ぶりに彼女からメールが来て
その言葉使いがいきなり「敬語」だったので
すごい距離を感じてしまった
わかっているつもりで
わかっていなかった自分や、連絡をおこたってしまった事への
詫びやら色々あったのだけど
とにかくびっくりしてこれは会わなければ 顔を見なければ
わからないな と思い即会いに行くとメールした
でも彼女は仕事や予定で忙しく無理ということで
近々東京に帰るからそこで会おうということになった
私はたかが「敬語」のメールにとても動揺してしまい
会えないことで距離が出来てそのまま永遠に会わずじまいになる
親友との関係は堪え難かったので
もし、彼女がなにかしら台湾での生活でいきなり人格が変わってしまって
いたら、「(ポンポン・・肩をたたく音)それは違うよ」
と心と心でぶつかるつもりでいた。
彼女は彼女で私が送ったザ・ノンフィクションのDVDを客観的に見て
お父さんが記者ということもあって 裏の裏を読むくせが出来てしまって
いる見方で感じた不安感みたいなものからその映像を見てから
ず~っと悩んでいたのだそうだった。
結局きのうお昼を一緒に食べたのだけど
お互いちっとも変わっていなくって
「敬語」は今大使館でずっと付き合っている方達(彼女は大使館の通訳)
との話し方はずっと敬語でなければならない為
くせというかそれが当たり前になってしまって
そういう文章になっただけで、会ったらなになに、
いつものまぁちゃんだったのでとても落ち着いた
彼女が悩んだDVDの件も こうこうこういうことでかくかくしかじか
と説明したら納得して
お互いにお互いが出したことで悩んでいたことを知らず
なんだか似てるね と笑いあった。
やっぱり会ってはなしてよかった。
ただの誤解であったこともわかったし、
私の中で友達って本当に心のやすらぎだと思った。
仕事の疲れなんてふっとぶし、懐かしい子供の頃のエピソードで
大笑いできる関係ってやっぱり心の薬だな。
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