最近読み終わったのが、統合失調症。PHP新書。統合失調症は精神病の代表的な疾患で精神科医なら必ず扱わねばならない病気である。
この本には統合失調症に関する2010年時点での最新知見が載っており、非常に勉強になると同時に統合失調症がどういう病気なのかもよく分かる。世間一般には精神病は存在しないとか、精神科医はやりたい放題とか主張する医者もどきもいるけれど、現実には精神病は脳の機能不全という状態のれっきとした疾患であり、確かに存在する。脳の認知機能障害が統合失調症の中核症状であるという知見も初見だったが勉強になった。
この本、統合失調症を読んで、偏見や先入観から解放された。
多くの人に読んで欲しい一冊。