二日目はクルマで九分へ。
正しくは「九イ分」と書き「チョウフェン」、台北からクルマで二十分ほど。
九分は雨のことが多いので、晴れてる今のうちに行ってしまったほうがいいとガイドさんからのアドバイス。
この街は「非情城市」という映画の舞台でもある。
この映画のおかげで、すっかり寂れてしまっていた街が観光地として活気を取り戻したそうだ。
ガイドによれば、ベネチア国際映画祭で金獅子賞をとったこの映画も、いまどきの台湾人にとっては、なんともあくびのとまらない映画だったらしい。
(真相は自分の目で確かめてみてね。)
はじめて知ったのは、この街が「千と千尋の神隠し」のモデルでもあったこと。
九分までの道すがら、死んでからの住まいにもお金をかける台湾人の立派なお墓が建ち並んでいた。
生きてる人と死んでしまった人とで台湾は今、土地の取り合いになっているのだとか。
九分は山坂をいくらか登ったところにあり、晴れている今日は海も見える。
九分で、とあるお寺に立ち寄った。(名前を福山宮という。)
やはり屋根がゆるやかに弧を描いていた。
なかに入り、ガイドに耳をかたむけつつも奥をひょいと覗き込むと、なんとそこには亀の姿。
思わず「亀がいますね。」と、言ってみたのだが、亀は縁起がいいからと言うだけで、それ以上、彼の口から亀にまつわる興味深い話は聞き出せなかった。
中央の池のそれは亀でありながら頭は龍。口にはお金をくわえている。
そのうえでは本物の亀が日光浴を楽しみ、池のなかでは気持ちよさそうに泳いでいた。
九分の商店街。
台湾では、おみやげ物でも豚をよく見かけるが、九分にはいってからは亀が急に多くなった気がした。
ここでは臭豆腐や肉圓(にくまる)という台湾屋台料理を食べた。
臭豆腐というと臭いそうだが、それほどでもなかった。
むしろ肉圓のまわりの皮のほうがクセがあるかも。
ガイドブック等の写真によく使われるという石段。「非情城市」の看板もみえる。
トラックのうえでは、ただいま豚さん解体中ぅ・・・。
世界四大博物館にも数えられる國立故宮博物院。
一日いっしょだったガイドさんが日本語でよく説明してくれなければ、白菜や肉片がいかに有名な展示物かも知らずに通り過ぎていたに違いない。
その後、台湾の細木数子先生に運勢をズバリ(!?)占っていただき、お茶屋さんでは試飲のお茶をたっぷり(!)いただいて、茶葉(梨山、東方美人)と茶器(桃と蝙蝠の絵柄)を買い求めたりと。
足裏マッサージも体験。
思ったほど痛くはなかったけど、痛むたびに、どこが悪いのか壁に貼ってある表を見てつい唸ってしまうのだった・・・。
「台北101」は世界一の高層ビル。
分速1010mという世界最速エレベーターが、わずか37秒で台北上空へ連れ去ってくれる。
89階展望台からの眺め。
天気が味方してくれなければ、夜景だってもっと霞んでみえたことだろう。
91階屋外展望台の風は思いのほか穏やか。
地下のフードコートで夕食。
時間が遅かったせいか、どこも閉店間際・・・。
「銀だこ台北101店」では、こちらは「たこ焼き単品+缶ビール」がほしかったので、そう伝えると、店員の女の子は困ったように「ノー。ノー。」と言う。
「たこ焼き+ソフトドリンク」のメニューを指差して言うので、こちらは何故か「たこ焼き+ソフトドリンク」でないと売れないのだの意にとってしまい、「ソフトドリンク」はいらないので「なんで!?」と、しばらくやりとりしていたら、ついに困った彼女が紙に書いた言葉は・・・「完売」。
肝心のたこ焼きが売れ切れていたのね。
無いタコは売れないわけだ!
おかげで売れ残りたこ焼き二個もらったよ~!
九分(字が出ない)、晴れていてよかったですね。私の時は雨だったので、景色がイマイチでした。
故宮博物院は行ってないの。石どころか博物館の存在自体知らなかったツワモノ(無知ともいう)な私。
三時間近くと長いせいもあって、ついソファーでウトウト・・・。
いまどきの台湾人の気持ちがチョット理解できたかも?^^;
町並みは変わってしまってるけど、冒頭の写真と同じ海の景色が映るので、嗚呼九分なんだな~って思いましたよ。
zebrafinchさんもこの同じ海を見てたのかな?
どこもそうだけど、博物館もとっても立派だったぞ~!