【前回までのあらすじ】
くノ一「紅のない」は、伝説の忍びといわれた父の形見の剣と共に、各地の城に散らばった八つの秘伝書を奪う忍務の旅に出た。
一つ目の秘伝書を「ない」に奪われた城の城主であった「殿」は城を追われ、食うものもなく市井を彷徨い、盗賊の頭と会い、風変わりな発明家の老人の家に身を寄せる。
老人の娘「せち」が雇われくノ一だと知り、秘伝書を奪われて以来、奪ったとされるくノ一に憎悪の念を募らせていた「殿」は「せち」に疑念を抱くのだった。
三つの秘伝書を奪った「ない」は四つ目の秘伝書のある城へ潜入した。
そこで、時を同じくして忍び込んでいた「せち」の命を救う。
くノ一界の首領「秘捨裏」と対決した「ない」だったが、「秘捨裏」の忍術より出現した魔物が暴走、制御不能に陥る。
ふたりは城を脱出するが、「ない」の四つ目の秘伝書を奪うという忍務は失敗に終わった。
くノ一を首になることをかろうじてまぬがれた「せち」は新たな城に潜入していた。
そして今度は、ついてきてしまっていた「殿」が瓦に足を滑らせてしまうのだった・・・
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