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「さよなら私のクラマー」感想

【ネタバレ】

◎「さよなら私のクラマー」

 2021年春のTVアニメ。女子サッカーの未来をしきりに気にしていましたが、2021年9月に日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)は開幕しました。

見る側が現実のスポーツに何を求めるのかというと、早い、力強い、強いといったものが主だと思います。次が、頑張る姿ではないかと思います
 例えば男子の高校野球では、試合で頑張る姿を見ることが出来ますが、プロ野球のチームと試合をしても勝てないでしょう。また、プロ野球選手が頑張っていないかというとそんなことはなく、練習は頑張っているはずです(高卒ルーキーがプロの練習についていくのが大変なように、多くの高校より練習はきついはずです。プロは試合では、高校生が捕れない打球を捕ったり、高校生が打てない球を打ったりしています。)。

 世界一になった女子サッカーの国代表チームが男子だとどのくらいの強さなのかというと、日本の男子の中学生だとか高校生だとかのトップクラスと同レベルだとかの諸説あるようです。つまり、日本のJ1リーグのチームどころかJ2リーグのチームにもかなわないということです。(野球で例えるなら、プロの2軍にも甲子園に出るような高校にもかなわないといったところでしょうか。)
 J2リーグであればJ1リーグを目指して頑張る選手の姿が見られると思いますが、女子プロサッカーだとどうなのか。女子の頑張る姿ならむしろ、女子プロサッカーではなく、女子プロを目指す女子の高校生か大学生かプロ傘下の女子チームを見るべきということになるのではないでしょうか。

 男子より女子が強いスポーツは、芸術点が大きいスポーツなら可能性はあると思いますが、それ以外は思いつきません(接触がないスポーツとか、腕力というのかパワーというのかそういうのがあまり必要ではないスポーツなら可能性はありそうですが、具体的には思いつきません。)。
 男子にはかなわない女子スポーツに何を求めて見るのかは、冒頭に記載したこととは別の観点があるのではないでしょうか

○さて、本アニメですが、女子では高校トップクラスの実力者ばかりで、「キャプテン翼」のようなトンデモ技はなく、現実的なサッカーアニメです。日常シーンではコメディ多めで、私には少しとって付けた感がしましたが、一般的にはこのくらいだと思います。友情や青春もあります。スポ根というほどではありません。

 女子プロはいえプロレベルを目指そうというアニメなのに、個人としてもチームとしても一番強くなったとしても上述の程度の強さでしかないのですし、そもそもサッカーにもあまり興味がないですし、女子が可愛い萌え系アニメでもないですし、見ていて面白くなかったです。

○写真は、2021年6月公開の「映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ」の宣伝、4月の新宿バルト9にて。









【shin】


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