今年度で3回目になる新入職者の宿泊研修
桜満開の伊佐沼えすぽわーるで行われました
スケジュールの中に「先輩からのメッセージ」があります
今年の看護師からのメッセージを紹介します
「7年目の自分だから伝えられる事」
回復期リハビリテーション病棟で学んだ事
私が今まで受け持った患者さんの中で特に印象に残っている方の話をさせて頂きたいと思います。
70代男性、脳疾患 両上下肢に強い麻痺が残存、奥様と2人暮らし、介護の経験なし、
この患者さんは自宅退院を目標に日々のリハビリを頑張っていました。
とても気さくな方でスタッフ一人一人の名前をしっかり覚え、いつも笑顔でした。
奥様との仲も良く頻繁にご家族の面会がありましたが、重介助の現状をみた奥様は自分に介護はできない、
と判断され施設を選択されました。
この時の奥様の選択に対して、患者さんはショックを受け、頑張っても意味がない、と消極的な言動が聞かれるようになりました。
そんな患者さんの精神面で支えになれるよう、できるだけ話を傾聴できるよう時間をつくり、関わるようにしました。
ADLは徐々に上がり、1人介助でのトイレ誘導が行えるようになりました。
あるスタッフが奥様の話を聞き取った時に介護に対して抵抗はない、ただやったことがないから、との話から、
一緒に練習していくことを伝え、奥様の考えを施設から自宅に切り替える事が出来、
無事にその患者さんは笑顔で自宅に帰る事ができました。
この時私は患者さん自身しか見えていなく、その患者さんを取り巻く環境全体の把握不足に気付かされました。
ある時看護学生さんから、回復期リハビリテーション病棟における看護師の役割とは何ですか?
との質問に一瞬躊躇してしまった事がありました。
他職種それぞれの力を発揮してアプローチするためにも、24時間患者さんを見ることができる看護師が中心となり、
チームワークをとっていく必要性があると思います。
また、回復期といっても患者さんの容態が必ずしも安定している訳ではなく、急変を起こし転院になる場合もあり、
急変時の的確な対応が必要になります。
日々、私達看護師は患者さんの身の回りのケアを行っていますが、その中で退院後の生活を考える事はもちろん、
その人らしさを引き出す為に、その人の今までの人生を知る事の大切さを学びました。
患者さんが笑顔で退院していく姿は私たちスタッフの喜びや力になります。
新しい環境に入り、色々不安かもしれませんが、色々相談できる職場なので、これから皆さんと一緒に頑張っていきましょう。
S・M
成長したと感じた瞬間でしたありがとう Y・O
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