沖縄からの通信～衆院選で自民党議員を全部落とせ！

沖縄からの通信～衆院選で自民党議員を全部落とせ！

●「オール沖縄」対自公の歴史的な選挙戦

　衆議院選の公示となりました。たぶん今回の衆議院選でもっともホットなのが沖縄でしょう。沖縄では、アベノミクスなど問題にもされません。新聞の一面には「辺野古　最大の争点に」の大見出しが躍っています。
　この選挙は沖縄にとって、「県外移設」の公約を破り、裏切った自民党議員に対する審判の場です。「自民党議員を全部落とすための選挙だ」ということは、じっさいに今度の選挙戦の中で語られていることです。知事選の圧倒的勝利を引き継いで、「オール沖縄」対自公の歴史的な選挙として始まっています。

　焦点は、４区の仲里利信氏（自民党離党）と１区の赤嶺政賢氏(共産)です。

●４区情勢は～

　仲里利信氏は、前回選挙では同じ４区の西銘恒三郎の後援会長だった人。４区は、西銘と西銘の前後援会長とのたたかいという前代未聞の事態になりました。仲里氏は、元県議会議長をした自民党沖縄県連の重鎮でしたが、西銘が「県外移設」の公約を破ったことに怒り、真っ先に自民党を離党しました。

　その後の行動がまた驚きです。「議員の公約違反は許せない」「辺野古移設反対」を掲げて名護市長選での稲嶺氏支持を打ち出し、そればかりか、手作りの宣伝カーを作り、朝から晩まで一日も欠かさず名護市内を訴えて回りました。彼のこの行動が、名護市民を奮い立たせ、その後の自民党からの大量造反を生み出しました。

　４区は、那覇以南の豊見城市、糸満市、南城市、宮古、八重山など、沖縄でも保守の地盤です。仲里氏は、独自の国政選挙の組織的基盤を持ちませんから、「オール沖縄」の総力で支えようと支援体制が組まれています。出陣式には、翁長新知事が並んで立ちました。連合沖縄は支援を決定し、市民団体で構成する「市民ネット」と合わせて、総力で支えることになっています。

　歴史は、ときに象徴的人物を生み出します。一人が立ち上がることで、情勢の展開の原動力が生み出されることは歴史が示しています。「オール沖縄」の生みの親のような人を負けさせるわけにはいきません。

●１区情勢は～

　１区は、共産党の赤嶺政賢氏です。「オール沖縄」を構成する「保守」勢力がどのような投票行動に出るのかは未知数です。私などは、これまで自民党に投票してきた人たちが本当に共産党の名前を書くのか、いまだに信じられない気持ちです。でもそうするでしょう。歴史の変わり目というのは、信じられないようなことが、次々と起きていくものです。「オール沖縄」は、一丸となって支援体制をとります。

　この１区には、自民党前の国場幸之助が立ち、下地幹雄が維新から立候補しました。これによって、保守が二分することになり、自民党の国場幸之助にとって不利になります。喜納昌吉は結局、断念し、なんと下地幹雄の支援を表明しました。１区の情勢は三つ巴となり、情勢は混とんとしていて、票の行方は誰にも読めません。今後の世論調査を待つしかないようです。

２０１４年１２月３日
Ｓ.嘉手納（沖縄在住）

●抜粋転載：沖縄平和市民連絡会の衆院選取り組み（１２月８日付）

（略）……
　平和市民連絡会のメンバーは一昨日に続いて昨日もテント担当を残して午後２時から沖縄４区の法定ビラ配布に行きました。２１名の参加で南城市に法定ビラの配布を行っています。また、その後の南風原小学校体育館での総決起大会に参加も行っています。

　知事選挙後初めて、「時の人」：翁長新知事、稲嶺名護市長、城間那覇市長のそろい踏みの勇姿を拝見しました。三人三様で実に味わい深い決意を表明していました。
翁長氏は「辺野古を阻止する」と明確に表明し、政治の根本として、菅原ぶんたさんの遺言「絶対に戦争をしないこと」を誓い、仲里利信さんの必勝を訴えていました（翁長さんは１２／５に宮古、１２／６八重山、の決起大会にも参加し、連日仲里利信の勝利のために奮闘しているとのこと）。
仲里さんは自分の戦争体験を述べられ、戦争に繋がることに反対し「辺野古の新基地造らさない」こと。また、はるさー（農業者）としてＴＰＰに反対することをなどの公約を明らかにし、公約を絶対に守ると訴えていました。
決起大会は１１００名の参加があり、熱気むんむんで大いに盛り上がっていました。
　平和市民の宣伝カーは今日も南城市を回っていました（運転のボランティアを募っています連絡下さい）。
　平和市民連絡会は県民ひろばでのテント行動をしながら引き続き総選挙の取り組みも行っていきたいと思います。各自創意工夫して自民の４名の落選、オール沖縄陣営の４名の当選をめざして頑張りましょう。