●18年間の辺野古の闘いがついに島ぐるみに//
怒りの直接行動の第二波、「みんなで行こう、辺野古へ。止めよう新基地建設! 9・20県民大行動」が、8・23キャンプシュワープゲート前行動につづき、5500人(実数)の結集で、ボーリング調査海域を目の前にした辺野古の浜で開かれました。
辺野古の浜は、名護の人たちが初日の出にウートートーする神聖な場所。近くにあるまなる岩は、久高島につながる聖地の伝説があるところです。地元辺野古のオジーやオバーたちによって、18年間の座り込みが行われてきたこの場所に、沖縄中から5500人の怒りの人波が押しよせ、浜全体が埋めつくされました。満杯のバスが着くたびに、そこから降りた人の流れがたえまなく押しよせ、会場を埋めつくしていきます。いつかはこの浜をたくさんの人波で埋めつくしたい、という思いが、今まさに実現されました。
わずか数人しかない日もあった座り込み。人を集めようと開かれてきた「満月まつり」のコンサート。多くの人の努力と、ねばり強さによって維持されてきた辺野古の闘いが、いまそれとは対照的な人波で埋めつくされています。インタビューに答えて島袋のオバーがしみじみと言いました。「こんなにたくさんの人が来てくれて……。夢を見ているみたいだねー」。辺野古のテントで座り込みをはじめてから18年、9月20日で3807日。いまそれは、夢ではなく現実のものとなりました。名護の西側からも300人が乗ったバスが到着し、安次富浩ヘリ基地反対協代表が語った「この闘いは絶対に勝てる」は、地元の人たちの思いそのものです。
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ハマスとイスラエルの停戦にあたって//
1.停戦が成立したからこそパレスチナ問題を自分の問題として//
イスラエルのガザ侵攻の停戦が8月26日に成立した。ニュースが伝える停戦の条件は、ハマスの要求などは1ヶ月経って交渉を開始するというものであり、現時点でもたらされたものは戦闘行為の停止のみであり、それもいつまで続くかは何の保証もない。しかし、本格的空爆開始から7週間・50日以上の地獄の苦しみからとりあえず解放されたガザの人々の嬉しさ、生き延びた嬉しさはたとえようもないだろう。その嬉しさもつかの間、ガザの人々の苦悩と生活苦は依然として変わらない。ミサイルや爆弾の攻撃と違って、日常的にガザの人々の首を真綿で締め上げ、人間性を壊し、社会を破壊する攻撃が戻ってくるからである。
マスコミの悪意に満ちたハマス攻撃キャンペーンとは一線を画し、停戦の継続が危ういことや停戦で世界の人々からまた忘れ去られるパレスチナの現実に危惧を抱き、停戦が成立したからこそ警鐘を乱打する意見も少なくはない。この危機感を共有しながら、停戦が成立した今だからこそ、パレスチナ問題を日本の問題、自分自身の問題としてとらえ返すよう訴えたい。
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