都知事選の階級的本質と細川護熙候補支持の意義(下)//
――マルクスは奴隷制廃止の実現へリンカーンを支持した//
(前からつづく)
(C)全原発廃炉か、原発維持かの非和解的な対立//
細川候補の「脱原発」、「原発ゼロ」の主張の意味、その階級的性格は、非常に明らかとなったのではないだろうか。そしてその「原発ゼロ」の旗を掲げて、小泉元首相の支援を受けた細川氏が都知事選に参入してきたのである。細川選挙戦は、文字通り細川=小泉選挙戦なのであり、それ以外ではありえない。それを踏まえるとき、今次都知事選の階級的な本質もまた浮き彫りになってくる。
. . . 本文を読む
都知事選の階級的本質と細川護熙候補支持の意義(上)
――マルクスは奴隷制廃止の実現へリンカーンを支持した//
(A)ちゅうちょすることなく細川候補支持を//
東京都知事選挙は、いよいよ白熱の度を増している。選挙情勢は、非常に流動的であり、なお多くの都民がどの候補に投票するか決めていないとみられている。
細川護熙候補と小泉純一郎元首相のツーショットによる連日の街頭宣伝が次第に細川支持への流れをつくり出している。それと連携しながら、3・11以前から長く反原発に取り組んできた人々を中心とする「脱原発都知事を実現する」という細川支持の運動が広がり始めている。しかし、NHKや民放や大新聞など、ほとんどのマスコミは、細川候補の存在を低く相対化させたり、意地悪い表現で紹介したりしているのが目につく。
そのなかで、反体制的な層のうち少なからぬ人々が、細川候補には脱原発への良心を感じても、それを支えている小泉氏の存在に強い警戒心をもっている。
. . . 本文を読む