しろくもカフェ

うさぎ・猫と暮らす独身アラサーOLが仕事のことや趣味、私生活のことをつらつらと。

うさぎさんの避妊手術の時のこと

2024-09-01 15:41:26 | 日記

 

早いもので今年も残り4か月ほど。

9月は中古マンションを買うための審査やペットの猫さんの避妊手術でバタバタしそう。

10月はおそらく引っ越しやら舞台やらで更に忙しくなるんだろう。

 

うちにいるうさぎさんと猫さんは2匹とも女の子。

うさぎさんは今年で8歳になるシニア。猫さんは2月生まれでこの間6か月を迎えたところだ。

 

今回はうさぎさんの避妊手術の時の話をしようと思う。

 

うさぎさんも1歳を迎えた頃に避妊手術をした。

1泊2日の入院手術だった。(今回の猫の避妊手術は日帰り、と言われて軽く驚いている)

うさぎさんがいないからっぽのケージを見るのが悲しくなるくらいには私はうさぎさんに依存しており、1泊なのにうさぎさんシックになっていた。

当時は彼氏がいたので、うさぎさんの手術の日は頼み込んで家に泊まりに来てもらわないと耐えきれないと判断するくらいにはうさぎさんシックになる予感がしていた。

 

1日目の朝、うさぎさんを病院に預けてドキドキしながら手術が終わったという連絡が来るのを家で待っていた。

お昼ごろ病院から電話があり、「無事に手術完了しました。夕方ごろに面会に来ます?」と聞かれて面会に行くことを決める。

 

夕方になるのがこんなに待ち遠しいのは初めてだと、ひたすらそわそわしながらその時を待った。

病院に向かい、奥の部屋に案内された。

ケージが並んだ部屋の中で真ん中の下段の扉が開けられると、愛しのうさぎさんが耳に注射を固定された状態(恐らく点滴)で私のほうへとトテトテ歩いてきた。

その姿を見て私は思わず泣いてしまった。

 

動物の女の子は自立心が強く、さっぱりした性格の子が多いとも聞いたことがある。

うちのうさぎさんもその例にもれず、人が嫌いというわけではなくツンデレかつ気分屋さんだ。

そんなうさぎさんが私の姿を見た途端にこっちに歩み寄ってくるくらいには心細かったんだろう、頑張ったんだろうといろんな感情が溢れたのを覚えている。

近くでお医者さんが見守っているのにも構わずボロボロ泣きながら「よく頑張ったね、偉かったね」「ごめんね、今日は連れて帰れないんだよ」と背中を撫でながら話しかけた。

 

そしてまた診察室へと案内され、この後の流れを説明される。

明日の昼頃に引き取りに来てほしいということ、今回縫合に使っている糸は体に自然に溶けていくものなので抜糸は必要ないこと、何か異常があればいつでも連絡してほしいということ。

説明が終わった後、「〇〇ちゃんの子宮、見ます?」と聞かれた。バイオハザードは大好きなくせにリアルな人間の鼻血などがとても苦手な私だったが迷わずに「お願いします」と答えていた。

 

銀色のトレーに乗せられたそれを見た時はとても不思議な気持ちになった。

これがうさぎさんの中にずっとあった臓器なのかと思うと愛おしささえあった。

引かれるかな、と思いつつ「写真撮ってもいいですか?」と聞くと「はい、もちろん。そういう飼い主さん多いんですよ」と言ってもらえた。

その写真はいまだに私のスマホのフォルダに残っている。

 

翌日、無事にうさぎさんを病院から引き取り、しばらく様子を見ていたが特に大きな問題もなく無事に避妊手術は終わったのだった。

 

 

 

そもそもうさぎの避妊手術をするべきなのか、というのはネットや本でうさぎのことを調べた時にもかなり賛否両論分かれていた。

犬猫の避妊手術に比べるとうさぎの体にかかる負担が大きい(だから若いうち、1歳ごろにした方がいい)、稀にだが麻酔のショックや手術の体力の消耗に耐え切れずに死んでしまうという意見がある中、私がうさぎさんの避妊手術を決意したのは2つのことが理由だった。

 

1つ目は女の子うさぎの死因だ。女の子うさぎは7~8割の確率で子宮や卵巣の病気になって死んでしまう、という記事をどこかで読んだ。

7~8割はかなりの確率だと思う。もうこれはほぼほぼなる、と考えていいだろう。

避妊手術で死んでしまう確率よりもはるかに高い。

 

2つ目はうさぎさんの偽妊娠。

ある日会社から帰ってくるとうさぎさんの様子がおかしかった。

ケージの中を忙しなく動き回っており、よく観察してみるとチモシー(うさぎの主食である牧草)を口にくわえてケージの隅にせっせと運んでいた。

そこには・・・立派な巣ができていた。

うさぎのことをしっかり調べていたので、これが偽妊娠だとすぐに分かった。

動物というのは誰に教えてもらったわけでもないのに、本能で巣を作ったり子育てをしたりするんだよなと改めて感心した。

 

一方で偽妊娠の恐ろしさをその時知った。

もちろんうさぎさんのお腹に子供はいない。だが生まれてくることを信じて一生懸命巣を作っている。その様子は興奮状態で、食事をまともに取ることができないくらいだった。

おやつの乾燥パパイヤや夕飯のペレットを与えると、一旦口にくわえたチモシーを離して食べるものの少しすると思い出したかのように巣作りの作業に戻ってしまうのだ。

水もまともに飲めていない。

その様子はお腹がすいているのに、喉が渇いているのに、本能に邪魔されて食事を取ることができない、というように見えた。端的に言うと苦しそう、辛そうだった。

 

うさぎさんのこんな姿をもう見たくない。こんな思いをさせたくない。

この出来事が私に避妊手術の決意を固めさせた。

 

 

結果、手術を受けさせて良かったと思っている。

正直、避妊手術は自然の摂理に反している、長生きしてほしいという人間のエゴだという人もいるかもしれないが、うちにお迎えしたからには長い時間幸せに過ごしてほしいというのが私の願いだ。

手術を受けさせるか悩んでいるうちにあっという間に歳をとり、病気になった頃には手術をする体力も残っていない、嗚呼あの時避妊手術を受けていればと後悔するくらいなら。

それならば今できることをしてあげることが一番だ。

 

もし、女の子うさぎの避妊手術を迷っている人がいるのであればぜひ受ける方向で考えてあげてほしい。病院にもよるが、大体3~5万円程で受けさせてあげられる。

ほぼ確実に病気になると分かっているのに放置する、そして後悔する。

そんな未来が見えてしまうくらいなら、少しでも長く一緒にいられるような選択をしてあげてほしい。

 

 

今のところ、うちのうさぎさんは大きな怪我も病気をせず元気に過ごしている。

が、今年で8歳なのでこれからが正念場。

食事など私が気を付けてあげられるところはしっかり気を使って、これからもなるべく長く一緒にいてもらえるように出来ることはすべてやっていこうと思う。

 

アラサー独身OLは、うさぎさんと猫さんを養うために明日からも働くのだ。



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