ブレハッチのピアノを初めて聴いたのは2006年富士ロゼシアターにて。
第15回ショパン国際ピアノコンクールで1位を受賞した時でした。
あの時聴いたショパンの舟歌 作品60は衝撃でした。
その後何人もの一流ピアニストの舟歌を聴いていますが、あの時ブレハッチが弾いた舟歌が私の中では最高です。
彼のピアノの音は、とても柔らかく穏やかです。
ですので、激しい曲よりは流れのゆったりとしたロマンチックな曲が合っていて、彼の良さが出る感じがします。
今日私、実は考え事があってコンサート中ずっとその事が頭から離れませんでした。
残念な思いでアンコールを迎えたのですが、最後のブラームスの曲が素晴らしかった。
そのあまりにも美しい音色に涙が出るくらい感動しました。
2時間ずっと離れなかった心の中のものも、不思議と溶けて消えていました。
帰りの新幹線ではまた考え事をしていましたが(笑)
ちなみにショパンコンクールは、5年に1度ショパンの命日10月17日の週に開催されます。
審査が厳しく優勝者なしという年もあります。
彼が優勝した時は、2位該当者なしでした。