2014年4月24日世界的なTp奏者、ウィリー・ムリヨの特別講座が開催されました。
講座の中で語っていただいた言葉をまとめます。
【プロフェッショナルミュージシャンとして生きていくには】
まずは、それぞれの楽器の基本技術、それぞれの音楽についての正しい知識を身につけるのは当然のこと。
その上で、音楽で生計を立てるのに必要なのは、「その人である」ということ。
クライアントからすれば、「その人だから」使う。
スティーヴのカーペット店が繁盛しているのは「スティーヴのカーペット」を売っているから。
ジョンのカーペット店が繁盛しているのは「ジョンのカーペット」を売っているから。
この点においては、チームスポーツではなく、個人競技であるということができる。
目を閉じ考えてみよう。自分が他人と違う点は何か、ほんの少しで構わないので他人より秀でていることは何か。
30秒間考えてみて何も思い浮かばないなら、おそらくプロとして成功しないでしょう。
また、常にこの事を考え、こだわることが大事。
ロサンゼルスの音楽業界は熾烈な競争社会だ。その中で生き残るために、ミュージシャンたちはさまざまなくふうを重ねている。テクニックはもちろんのこと、他者にはないユニークな特徴をアピールできなければ、仕事が回ってこない。
【音楽的本能を育て、従う】
特にアンサンブル演奏時においては、音量のバランス、構成に基づいた表現が不可欠。
「メロディ」が常に聞こえなくてはいけない。
それぞれのリード奏者のメロディが聴こえ、低音が安定した心地よいサウンドをまず体感し、いつもその状態(正しい状態)でないと、落ち着かないという「本能」を育てる。
リードよりサイドの奏者の方が音量が大きいと、メロディが聴こえ辛くなる。全員が同じ音量でも、混とんとする。
より適切なバランスを追い求める。
同じことが、1曲の中での音量の変化、場面展開にも言える。
最初から最後まで、同じ音量で演奏すれば、非常につまらない音楽になる。
特にリズムセクションは、場面場面によって演奏を変え、バンド全体をプッシュしていく役割を持っている。
それぞれの楽器の良いサウンドについても意識が必要。管楽器の場合は口元、リズム楽器は手元だけに意識を置くのではなく、遠くへ音を届けるつもりで演奏するべき。
管楽器の場合、息の吸いから吐きをワンモーションで、たっぷりの息を使い、20フィート先で音を鳴らすつもりで演奏すると良い。
【全員がインプロヴァイザー】
朝起きたとき、今日一日に話す言葉をすべて書き出し、練習することはない。つまり友達との会話はすべてインプロヴァイズィングである。
どんなときも、注意深くまわりの音や、自分の音を聴きながら、演奏することがジャズのあるべき姿である。つまり「耳」を使うことが何よりも大切。
最初の段階では、使う音を限定して取り組んだ方が効果的。使う音が多いと緊張して、デタラメな演奏になることが多い。
ブルースでは、BIG3(Root,Minor3rd,6th)の音のみを使って演奏してみる。すべての調で、同じやり方が効果的である。
【まとめの演奏】
1. A Night in Tunisia
2. Begin The Beguine
3. Bugle Call Rag
4. I'm Getting Sentimental Over You
5. Georgia on My Mind
6. King Porter Stomp
7. Turi's Mambo
ありがとうございました!
[ウィリー・ムリヨ Willie Murillo (trumpet)]
Gordon Goodwin's Big Phat Band でソロイストとして活躍するウィリー・ムリヨは聴衆を心底楽しませるトランペット奏者である。全国テレビ出演から子どもたちへの音楽教育まで、その活動範囲は幅広い。ロサンゼルス出身。
プレイヤー、作曲家、プロデューサーなどとして、 Brian Setzer Orchestra、Mariner's Church in Newport Beach、Robin McKelleなどとの仕事に取り組む。
またウィリーは教育的プログラムとして、高校生バンド向けの譜面を出版する Varsity Publishing という会社を設立。さらに教育者として、子どもたちのためのトランペット教育にも力を入れている。
子どもたちはウィーリーに習って大喜びだ。なぜなら彼は「Stuart Little」「Elf」「Christmas with the Kranks」などの人気映画でトランペットを演奏しているからだ。また、ウィリーは「The Tonight Show with Jay Leno」や「The Late Show with David Letterman」などのテレビ番組でも演奏している。さらにTony Bennett、Quincy Jones、LeAnn Rimes、Bob Dylanなどのビッグネームアーティストたちとも共演を重ねている。
(協力:ワールド・プロジェクト・ジャパン 代表 黒坂洋介)
講座の中で語っていただいた言葉をまとめます。
【プロフェッショナルミュージシャンとして生きていくには】
まずは、それぞれの楽器の基本技術、それぞれの音楽についての正しい知識を身につけるのは当然のこと。
その上で、音楽で生計を立てるのに必要なのは、「その人である」ということ。
クライアントからすれば、「その人だから」使う。
スティーヴのカーペット店が繁盛しているのは「スティーヴのカーペット」を売っているから。
ジョンのカーペット店が繁盛しているのは「ジョンのカーペット」を売っているから。
この点においては、チームスポーツではなく、個人競技であるということができる。
目を閉じ考えてみよう。自分が他人と違う点は何か、ほんの少しで構わないので他人より秀でていることは何か。
30秒間考えてみて何も思い浮かばないなら、おそらくプロとして成功しないでしょう。
また、常にこの事を考え、こだわることが大事。
ロサンゼルスの音楽業界は熾烈な競争社会だ。その中で生き残るために、ミュージシャンたちはさまざまなくふうを重ねている。テクニックはもちろんのこと、他者にはないユニークな特徴をアピールできなければ、仕事が回ってこない。
【音楽的本能を育て、従う】
特にアンサンブル演奏時においては、音量のバランス、構成に基づいた表現が不可欠。
「メロディ」が常に聞こえなくてはいけない。
それぞれのリード奏者のメロディが聴こえ、低音が安定した心地よいサウンドをまず体感し、いつもその状態(正しい状態)でないと、落ち着かないという「本能」を育てる。
リードよりサイドの奏者の方が音量が大きいと、メロディが聴こえ辛くなる。全員が同じ音量でも、混とんとする。
より適切なバランスを追い求める。
同じことが、1曲の中での音量の変化、場面展開にも言える。
最初から最後まで、同じ音量で演奏すれば、非常につまらない音楽になる。
特にリズムセクションは、場面場面によって演奏を変え、バンド全体をプッシュしていく役割を持っている。
それぞれの楽器の良いサウンドについても意識が必要。管楽器の場合は口元、リズム楽器は手元だけに意識を置くのではなく、遠くへ音を届けるつもりで演奏するべき。
管楽器の場合、息の吸いから吐きをワンモーションで、たっぷりの息を使い、20フィート先で音を鳴らすつもりで演奏すると良い。
【全員がインプロヴァイザー】
朝起きたとき、今日一日に話す言葉をすべて書き出し、練習することはない。つまり友達との会話はすべてインプロヴァイズィングである。
どんなときも、注意深くまわりの音や、自分の音を聴きながら、演奏することがジャズのあるべき姿である。つまり「耳」を使うことが何よりも大切。
最初の段階では、使う音を限定して取り組んだ方が効果的。使う音が多いと緊張して、デタラメな演奏になることが多い。
ブルースでは、BIG3(Root,Minor3rd,6th)の音のみを使って演奏してみる。すべての調で、同じやり方が効果的である。
【まとめの演奏】
1. A Night in Tunisia
2. Begin The Beguine
3. Bugle Call Rag
4. I'm Getting Sentimental Over You
5. Georgia on My Mind
6. King Porter Stomp
7. Turi's Mambo
ありがとうございました!
[ウィリー・ムリヨ Willie Murillo (trumpet)]
Gordon Goodwin's Big Phat Band でソロイストとして活躍するウィリー・ムリヨは聴衆を心底楽しませるトランペット奏者である。全国テレビ出演から子どもたちへの音楽教育まで、その活動範囲は幅広い。ロサンゼルス出身。
プレイヤー、作曲家、プロデューサーなどとして、 Brian Setzer Orchestra、Mariner's Church in Newport Beach、Robin McKelleなどとの仕事に取り組む。
またウィリーは教育的プログラムとして、高校生バンド向けの譜面を出版する Varsity Publishing という会社を設立。さらに教育者として、子どもたちのためのトランペット教育にも力を入れている。
子どもたちはウィーリーに習って大喜びだ。なぜなら彼は「Stuart Little」「Elf」「Christmas with the Kranks」などの人気映画でトランペットを演奏しているからだ。また、ウィリーは「The Tonight Show with Jay Leno」や「The Late Show with David Letterman」などのテレビ番組でも演奏している。さらにTony Bennett、Quincy Jones、LeAnn Rimes、Bob Dylanなどのビッグネームアーティストたちとも共演を重ねている。
(協力:ワールド・プロジェクト・ジャパン 代表 黒坂洋介)