5月12日
■今昔物語安倍晴明随忠行習道語。安倍晴明の家では式神(見えない存在の童)を家事に使っていて、人もいないのに勝手に門が開閉していたことがしばしば目撃されたとされている。これはもちろん清明の伝承上の顔である。
■とはいえ、歴史上の人物としての清明にもこんなエピソードがある。大変な干ばつ続きだったある年、清明が雨乞いの五竜祭を行なうと、ただちに雨が降り始めたことから、時の一条天皇にその力を認められ、かずけものを与えられたという言い伝えがある。
■しかし、伏線として、清明が御祓の奉仕により一条天皇の病を治した経緯がある。
■安倍晴明は陰陽師としての名ほどには、公家としてはそこまで出世していない。当時でも半分信じて半分疑うような話だったのではないかと思うわけです。