１５日
■年金はもらえなくなるとか、もらえればラッキーくらいに考えておいた方がいい、という意見をよく聞くけど、とんでもない話だ。
■野村総研の定義によると、日本の経済は純金融資産（総資産ー借金）が１億円以上あれば富裕、５千万で準富裕、３千万円以上がアッパーマス、それ以下がマス（庶民）とされる階層がピラミッド型に構成されています。もっともこれは年齢によるところが大きく、２０代でアッパーマスなら、いつかは富裕層だし、逆に定年間近でなんとかアッパーマス程度では老後は安心できない。
■年金受給額の平均額は月１４万円だと言われています。これで１００歳まで生きると計算すると受け取る年金の総額は６千万円、これに老後に必要だとされる２千万円を足した８千万円が老後に必要なお金となります。９０歳まで生きるとしても６千万円です。
■純金融資産６千万円は準富裕層のそれに相当するもので、上位７．５％以上の人しか持っていません。年金がないと９２．５％の老人が生きていけないことになる。
■年金が１円ももらえず、持ってる土地がなんらかの理由で無価値になる最悪のシナリオでも生きていけるか計算してみたけど、考えてみれば無駄だった。９２．５％が生きていけない国にとどまる理由はなく、自分が暮らしていける国を探すほかないでしょう。
