Netflixで配信している地上の星たちをみた(3/19配信終了。見たい方はお早めに)
この映画を見て小学校の代理教師のある先生を思い出した。
実は初めてのインド映画だった(急に始まる歌と踊りが濃いけど😆)とても素晴らしい好きな作品だった。
8歳のイシャーンは周りからは問題児扱いされている男の子。勉強が出来ない、物分りが悪いといつも彼は周りから非難されてしまう
彼を守ってくれる大人は一人もいない。彼の父親は自分の手に負えない彼を寄宿学校へ入れてしまう。一人になった辛さや厳しい教師たちのせいで、ついに彼は心を閉ざしていってしまう。
そんなとき、臨時の美術教師のニクンブと出会う。彼はイシャーンを見てすぐに彼の苦しみを理解した。なぜなら自分も子供の頃に同じ苦しみを味わった事があったから。ニクンブによってイシャーンは失読症だったことが分かる。
ニクンブは彼と始めて向き合ってくれた大人だった。
ニクンブによって少しずつ自分を取り戻していき変わっていくイシャーン…
この映画を見て小学校の代理教師のある先生を思い出した。
私もその当時、大勢の中にいるのは苦痛を感じていて学校というものが好きではなかった。
小学校4年生の2学期にその先生はやってきた。もうエネルギーの塊のような先生だった。大人しくて、いるかいないかわからないような私にもちゃんと向き合ってくれた先生だった。
人気の先生になるには時間がかからなかった。皆がその先生が好きだった。
なかでも一番良く覚えているのは、私を褒めてくれたことだった。
先にも言ったが私は目立つことの無い生徒だった。悪いこともしないが良いと褒められた事も殆ど無い。
それは国語の詩を書く授業だった。それまでは自分を表現するなんて恥ずかしくて出来なかった。まわりの目を人一倍気にしていた子供だった気がする。
そんな私がその先生には素の自分をさらけ出しても良い、いや見てもらいたいと思っていたと思う。そんな気持ちで書いた詩をクラスの優秀作品として名前を伏せてみんなの前で読んでくれた。
私はあの時の恥ずかしいやら嬉しいやらのドキドキした気持ちを今でも覚えている。
人は誰しも自分を認めてもらいたいと望んでいると思う。イシャーンは絵の才能があったがそんなことは抜きにしても。
自分という人間をまるごと認めてもらえる喜びは計り知れない。
そしてそれは人一人の人生を大きく変えていく事が出来るんだよね。
4年生の2学期、私にとっては毎日がワクワクした濃密な日々だった。それは今でも私の自己肯定感として心に留まっている。
読んでいただきありがとうございました。これからも私が素敵だなと思った作品の感想を書いていきたいと思います。
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