「後藤夜半」の句に【滝の上に水あらわれて落にけり】がある
この句を知ったのは「わざと字余りにして生きた句で有名」との解説から
将に「滝の上」と「滝の上に」とでは臨場感が違う
滝の話になると必ず出て来るのがこの句
因みに「後藤夜半」は大阪出身で、曽根崎新地の出身とか
北斎の「李白と滝」と違いますのか??と云われそうですが・・・
大阪が生んだ「後藤夜半」の故郷で「北斎展」を開催〈こじ付けか~?〉
ではわが愛する「李白」を二作品描いている【葛飾北斎】へと参りましょう
先ずはその一・・・【李白観瀑図】です
北斎の【李白観瀑図】です 右がその部分で、滝を見上げる李白、何故か背中に子供が
この作品は今から11年前に神戸を皮切りに名古屋・東京と回った、
ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展【江戸の誘惑】で日本初公開になったとか
全く持って・・・知りませんでした、【李白観瀑図】を直に鑑賞できたのに・・・残念なり
では折角なので李白の漢詩【廬山の瀑布を望む】を・・・
廬山の瀑布を望む 李白作
日は香炉を照らして紫煙を生ず
遥かに看る瀑布の長川に桂るを
飛流直下す三千尺
疑うらくは是銀河の九天より落つるかと
誇張した表現で有名な李白ならではの雄大な瀑布の表現である・・写真をどうぞ
この香炉峰から流れ落ちる瀑布を・・李白は「銀河の九天より」落ちるかと思ったと・・・
九天とは、見上げる空が「一天」としたら、その「九倍も奥の天」の天と云う
それをさらりと言ってのける李白、しかし日本の北斎も李白に負けない表現をしている
北斎も今や世界の北斎、大阪・阿倍野ハルカスで開催中の北斎展も
イギリスの大英博物館・国際共同プロジェクトとあるように11年前のボストンからイギリス
いや~北斎をこれだけ世界中の人々に愛され、収集されているとは・・・すんまへん本題に
では北斎の李白と瀑布「その二」と行きましょう
こちらは北斎の【詩歌写真鏡・李白】と云う作品 その部分、滝を睨め付ける李白、
最初の李白が、うしろ姿のユーモラスな感じに対して、今回の李白は鬼気迫ると云う感じで描かれている
この北斎の二作品の瀑布、共に直線で滝を表現している、北斎は他にも多くの瀑布を描いている
その中でも滝の上の部分を、まるで望遠鏡で覗いたようなさくひん【木曾路ノ奥阿彌陀が瀧】を観てね
滝の上の部分が・・・望遠鏡でのアップ画像のように描いている
北斎は100歳まで生きるつもりだったらしい・・しかし90歳で命尽きる
最初の「李白観瀑図」は90歳で亡くなる年に描かれている
阿倍野のハルカスにも来ているらしいが、絶筆と云われている【富士越龍図】を
最後に見て頂きながら・・・今から衆議院選挙投票に行って来ます
有難うございました・・・選挙、行きましたか??
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