松凬からくり帖

松凬さんが73年の人生と吟道50年からの体験や、これから起こるであろう!未体験談を写真と共にお届け!

【ミレー】と〖ルソー〗の真の友情を今再び!

2018-03-08 16:14:31 | 日記

  ジャン=フランソワ・ミレーと云えば 「 落穂拾い」でしょう・・・

落穂拾いとは、貧しい農民が収穫の後に、落ちている穂を拾って生活の糧にする悲しい絵

ミレーは貧困の画家でした、この「落穂拾い」は1857年の作品です

ミレーとルソーの友情のお話は、この2年前〈1855年〉、パリ万国博覧会の時です

   1855年のパリ万国博覧会              博覧会会場内部

ミレーはこの時期、最も生活苦の最中でした、4人目の子供も生まれ・・・

その上、弟たちの同居まで起こってきた中での、パリ万博への出展でした

ミレーはこの万博に「木こり」と「草を焼く農婦」それに「接ぎ木をする農夫」の作品で参加

しかしながら入選したのは「接ぎ木をする農夫」  だけだったのです・・・

この作品!評価は悪くなかったのですが、肝心の買い手が付きませんでした

そんな時です、友人のテオドール・ルソーが、ミレーのもとへ飛び込んでくるのです

「アメリカ人が4000フランで購入すると言っているので仲介した」と云うのでした

この時の4000フランがどれほどの相場価格か知りませんが、大金だったと思います

友情のお話は、ここからなんです、実はミレーを助けるルソーの一人芝居なんです

この博覧会で成功を収めていたルソーが、アメリカ人の買い手を装って購入したのでした

後日、何年も経ってミレーがルソー宅を訪れた時にこの絵が掛かっていたと云うお話です

     

ジャン=フランソワ・ミレー          テオドール・ルソー

ではルソーの作品を出展いたしましょう 

      1852年の作品「アプルモンの樫・フォンテーヌブローの森」

では最後にミレーのもう一つの代表作「晩鐘」をどうぞ

 

 

 


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