人生訓読 ブログ(日本語)

神様と真の御父母様を中心に全世界で御旨を歩む兄弟姉妹達と全ての人々の幸福の為にこのブログを捧げます。

平和神経-3

2020年07月18日 17時43分41秒 | 学習

平和メッセージ3

「天宙平和統一王国創建の真なる主人」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年4月10日、第3回蒙古斑同族連合大会の時に語られた講演文です。
 世界の各地で、アベルUNとして出帆した「天宙平和連合」と「蒙古斑同族連合」の発展のために苦労しておられる指導者の皆様! 私の祖国、韓半島に、いよいよ新しい春が、天運と共に訪れてきました。お忙しい中、今回の意義深い大会に参席するために来られた皆様を、私と私の家族全員の名で歓迎するものです。天運の新春をたっぷりと胸に入れ、祝福として皆様の国に持ち帰り、分けてあげてくださることを願う次第です。

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 世界の指導者の皆様!

 蒙古斑同族連合大会は、今回の大会で第3回目の開催となります。私は、去る2005年9月12日、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設したのち、その創設メッセージを全世界120カ国に伝播する世界巡回を終えました。「天宙平和連合」をアベルUNの位置に立て、新しい国際平和機構として発展させていくことはもちろん、カイン格の既存のUNを改革し、UNの中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設して、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。既存のUN代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代弁するのではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設をいうのです。

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 このような遠大な目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して一人の人間の頭脳から出てきた結果ではありません。天が、新千年を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。「蒙古斑同族連合」も、今から「天宙平和連合」の崇高な志を成就していく伴侶として、その役割を果たすことを願います。

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 そのような意味から、きょう私は、65億の人類にとって絶対に必要な天の啓示をお伝えしようと思います。どうぞ心をむなしくして、天の声に耳を傾ける知恵深い指導者となってくださることを願います。「天宙平和統一王国創建の真なる主人」という題目で、膨大な天のメッセージの一端をお伝えしようと思います。

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 世界の指導者の皆様! 真なる主人、万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や特定の人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような通常概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。

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<実存する霊界>

 皆様、人間には、体の上位に心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界の上位には、神様がいらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。

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 私たちが本当にこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも記憶し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

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 また、ほかの角度から人間の構造をよく見てみると、神様は、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界の現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

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 霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的路程にあるのです。

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<霊人体と肉身の関係>

 ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのです。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。
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 だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。 皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべて同じ果物ではありません。市場に出して売れる完成品にはなれないのです。

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 木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

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 地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださることを願います。

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 だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。
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 神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運も共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

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<天国と地獄の限界>

 皆様、天国はどのような所で、地獄はどのような所だと思いますか。どのような人たちが入っていく所が天国でしょうか。間違いなく存在するとすれば、そこはどこにあるのですか。天の向こう側の銀河系の外ですか。でなければ、人間の想像力の所産ですか。人間ならば誰でも、一度くらいは自問し、苦悶してみた内容でしょう。

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 一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

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 したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

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 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。構成員のすべてが真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。

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 全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

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<真の愛の人生>

 皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛する人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成させ、真の父母、真の兄弟、真の子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

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 だとすれば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

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 皆様、真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛です。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせることのできる力が、真の愛の価値です。したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

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 ところが今日、私たちが身を置いている現在の世界を見てください。極度の利己主義の罠にかかり、物質万能を叫び、価値観を喪失したまま、享楽と腐敗の沼にはまり込んでいます。アルコール中毒者がはびこり、麻薬やフリーセックスでも足らずに、今では近親相姦という獣にも劣る蛮行を勝手気ままに行っても、堂々と顔を上げて生きています。

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女王格の女性、祖母格の女性、母格の女性、妻格の女性、娘格の女性、このようにすべての段階の女性たちを蹂躙しても、世の中を闊歩する「人面獣心」の者たちが氾濫する世の中になってしまいました。夫婦同士で、お互いの夫と妻を取り替えて楽しむスワッピングが猛威を振るう世の中になってしまいました。このような振る舞いこそ、人倫道徳破壊の極致であり、堕落行為の断末魔的姿にほかなりません。神様の創造理想世界の完成は、夢にも見ることができない地上地獄になってしまいました。
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<人間堕落の結果>

 分かってみれば、このようなすべての問題は、私たちの始祖、アダムとエバの堕落にその根を置いています。長成期完成級にいたアダムとエバが、サタンの誘惑によって堕落してしまいました。時でない時に、性的に堕落してしまったのです。このように、男女間の不倫な性的結合が正に堕落となったので、数千、数万年を経てきながらも、人類はいまだにその堕落の血統圏を抜け出すことができないまま、考えたくもない蛮行を継続しているのです。神様の胸に釘を打ち込む逆賊行為です。

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 皆様、人間は、男性も女性も独りでは半分の人間にすぎません。神様の創造がそのようになっています。それで神様は、愛の器官である生殖器の主人を、お互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。したがって、お互いに「ために生きる」真の愛を中心として一つになってこそ、相対の主人の位置に立つことができるのです。言い換えれば、人間は、誰彼を問わず、結婚を通して主人の位置を確保するときに、半分の人間ではない、完全な人間になるのです。

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 人間の生殖器は、限りなく神聖な所です。生命の種を植える生命の王宮であり、愛の花を咲かせる愛の王宮であり、血統の実を結ぶ血統の王宮です。この絶対生殖器を中心として、絶対血統、絶対愛、絶対生命が創出されます。絶対和合、絶対統一、絶対解放、絶対安息が展開するのです。

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 それでは、生殖器の主人の位置を求めて何をしようというのですか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられます。これが正に真正なる三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が真のモデル的家庭の人生を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までもモデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。

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 ところが、堕落することによって、最初のアダムは本然の真の血統を失ってしまいました。したがって、本然の夫婦を成すことができず、本然の家庭を成せませんでした。真の師、真の父母、真の王になるべきだったアダムは、サタンの血統を受け継いだ偽りの師、偽りの父母、偽りの王に転落してしまったのです。

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 分かってみればイエス様も、この地に降臨した目的が、ほかのところにあったのではなかったのです。第二アダムとして来られたイエス様が、もし十字架で命を失ってさえいなければ、イエス様も堕落とは関係のない本然の天の血統をもって最初のアダムの失敗を復帰し、人類の救世主として真の家庭を立て、人類の本郷である平和理想世界王国、すなわち地上天国をこの地上に創建していたことでしょう。

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しかし、来られた主を理解し、侍ることができなかった弟子たちとユダヤ教の指導者たち、そしてイスラエルの国家指導者たちの不信が、イエス様の生涯をそのように無念で悲惨な姿で終わらせてしまったのです。
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 一つの血筋も残すことができないまま、突然逝かなければならなかったイエス様の恨に満ちた心情を知る者が、どこにいましたか。2000年間キリスト教の歴史が進行してきましたが、本当にイエス様の悲しい事情を想像だけでもしてみたキリスト教徒がいたでしょうか。再臨の約束だけを残したまま、突然跡形もなく旅立たれたイエス様。その方の肉身は、既に土になってから久しいのですが、天がイエス様を通して成し遂げようとされたそのみ旨は、今、歴史の終末期を迎え、天の印を受けて顕現された真の父母様を通して完成しつつあります。

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 しかし、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。

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 神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。

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かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。

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かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

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<天国はまず家庭から>

 皆様、しかし、今ではもう罪悪の蕩減復帰時代である先天時代が過ぎ去り、天法によって治める法治時代、すなわち後天開闢の時代が到来しました。真の父母様から祝福結婚を受けて血統転換を完成し、正午定着的な人生、すなわち影のない人生を営みさえすれば、皆様は今から自動的に天国に入っていける恩賜圏の時代に入ってきているのです。まずこの地上界で真の家庭を立てて、天国生活をしてから人生を終えれば、そのまま天上の天国に連結され、永生を享受するようになるのです。

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 したがって皆様は、今から家庭という枠組みの中で、神様を一番上の父母として侍り、全員が子女となり、共に暮らし、共に楽しむ血縁的生活によって、完成した父子関係を形成しなければなりません。神様と真の愛の相対圏を成して暮らしなさいということです。

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 宇宙最古のおじいさんとは誰でしょうか。人類の始祖アダムとエバも、神様を父と呼びます。だとすれば、彼らの子女たちは、神様をおじいさんと呼ばなければならないでしょうか。しかし、彼らも父と呼ぶのです。なぜそうするのですか。縦的な中心である神様の立場から見れば、すべての愛の相対は平等です。神様の愛を横的に広げて繁殖させ、生産されるその相対は、時空を超越し、誰彼を問わず平等の価値をもつようになります。すなわち、完成した愛の価値は平等だということです。

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 ところで、天国は、地上界で先に成されなければなりません。有形世界の天国が無形世界の天国を成す前提条件になるということです。したがって天国は、銀河系の向こう側に隠れている空間の世界でもなく、人間の頭脳の中にだけ存在する想像力の産物でもありません。

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皆様の真の愛の人生を通して、初めて創造される実体的な地上天国のことをいうのです。その基盤の上に肉界を抜け出れば、自動的に無形実体の天上天国に入っていくようになっています。地上界で天国生活をしてから逝ってこそ、天上でも天国生活ができるようになる、ということです。

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 木の上でよく熟した実であってこそ、倉庫の中でも最上の収穫品として分類されると言いました。皆様の人生が、木の上から虫に食われた地獄行きの人生になってはいけない理由が、正にここにあります。結局、天国と地獄は、皆様が地上での人生を通して、自ら決定するということを忘れてはいけません。

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<家庭の価値>

 皆様、私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と現れ、山川草木を抱き、家族や親戚を愛しながら歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁であり、希望でしょう。

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 故郷を追われ、本郷の心情の根を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことができず、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

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 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような桎梏の沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れて、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな喜びと祝福の日が、またとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したのです。

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<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、一つの所で調和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として、侍って暮らさなければなりません。

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 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないということです。

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 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているというのです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

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 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

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 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

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 神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。

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そのような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存するようになるのです。

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 もし世界がこのような真の家庭で満ちるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要がなく、天道と天法が治める世の中になるでしょう。皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。

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 家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない正午定着の世界です。

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 尊敬する蒙古斑同族連合の代表の皆様!

 このような途方もない摂理的な時を教え、悟らせてくださった神様と真の父母様に、私たち全員が感謝と栄光をお返ししなければなりません。歴史上、空前絶後の後天開闢の時代を開いてくださり、真の解放・釈放圏を定着させてくださった真の父母様に、永遠に感謝し、褒めたたえなければなりません。

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あの東方の空に燦爛と昇ってくる太陽と共に、今、天運が全世界を照らしています。数千、数万年間覆っていた暗闇のとばりが、ついに晴れつつあります。皆様の胸の中には、既に天命が根を下ろしています。避けることのできない宿命の道です。勇気を出して立ち上がり、叫んでください。「生きんとする者は死に、死なんとする者は生きん!」と。

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 皆様、蒙古斑同族連合は、今、使命が明確になりました。「天宙平和連合」を縦的なアベルとし、そして世界の宗教圏と国家圏を横的なアベルとして侍り、カイン的立場に立ち、この地に平和理想世界王国を創建する主役にならなければなりません。「天宙平和連合」創設事業として推進されている「ベーリング海峡トンネルプロジェクト」にも、皆様の積極的な参与があることを願います。このプロジェクトの完成によって、人類は一つの家族となり、戦争のない永遠の平和を謳歌する平和理想世界の創建を早めるようになるでしょう。
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 皆様全員、全人類の平和の王である神様を、真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の父母様の祝福結婚を受けて血統転換を完成し、「蒙古斑同族連合」を「蒙古斑血族連合」に還元させましょう。これが正に皆様に下された天命であることを肝に銘じ、天宙平和統一王国創建の真なる主人になりましょう。

 皆様の国家と家庭の上に、天の恩寵が満ちあふれることを願います。 ありがとうございました。

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平和神経-2

2020年07月18日 17時36分52秒 | 学習

平和神経2
平和メッセージ2

「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」

このメッセージは、文鮮明・韓鶴子総裁が2006年3月16、17、22、23、24日に開催された韓国の平和大使、世界日報調査委員および各分野の指導者大会の時に語られた講演文です。
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 天宙的理想郷に向かって世界平和具現を成し遂げようと、地球星の各地からいらっしゃった尊敬する平和大使、指導者、そして、祝福家庭の皆様!
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 御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合(UN)へ、そして天一国を全世界の国々が力を合わせ、「平和理想世界王国」へと創建していくための「天宙平和統一家庭堂」を、世界的次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に御出席されるため、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。
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 今年は、私が生まれてから87年目となる年です。後天時代を大きく開いていく「天宙平和連合」の創設者として、私はきょうこの貴い席を借りて、「神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国」というテーマで、私が生涯をかけて教えてきた天の下さった真理の一端をお伝えしようと思います。
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 皆様、振り返ってみれば、実に夢のような私の生涯です。多感な夢に胸膨らませていた16歳(数え)の年に天からの召命を受け、世俗の夢をすべてあきらめて、天命に従って出発した私の人生でした。決して平坦な道ではありませんでした。

        *

ひたすら、前だけを見つめながら歩いてきた80有余年の人生でした。私のためにあらゆる犠牲に耐え、言葉では言い尽くせない受難の道を歩いてこられた愛する父母、兄弟が切なる思いですがりつく、その手さえも振り払わなければ歩むことのできなかった宿命的な生涯でした。
       *

 この地上に65億の人類が生きていますが、その誰一人として理解できないような険しい道のりでした。これまで6度の獄苦を経験しながらも、最後まで摂理の鍵を放さずに生きてきた人生でした。
       *

<神様の恨>

 このすべてのことは、数千、数万年を待ちながら訪ねてこられた神様の、恨で固められた、悲壮で、痛ましい心情を、あまりにもよく知り尽くした私の夫だったからです。あらゆる存在の根源であられ、宇宙万象の創造主であられる神様の恨を解いてさしあげなければ、人生には何の価値もないという事実を知るようになったからです。
       *

 では、神様の恨は、いつ、どこで、どのように生じるようになったのでしょうか。いったい誰が、万能の絶対者であられる神様に、恨を植えつけることができたというのでしょうか。
       *

 神様は、アダムとエバを創造して人類の最初の先祖として立てられました。御自身のすべてを100パーセント投入され、愛と生命、そして、御自身の血統が連結した息子、娘として立てられたのです。父子関係こそ、あらゆる関係の中で最高、最上の関係だからです。神様の血統を伝授し、永存させ得る唯一の道が、正に父母と子女の血統関係しかないからです。

       *

 しかし、生命より貴く重要なこの父母と子女の関係が、アダムとエバの堕落によって切れてしまいました。永遠のひとり子として立てた御自身の分身が、怨讐サタンと血縁的関係を結ぶことによってサタンの子女となり、離れていった現実の前に、神様の胸には、歴史的な恨が血の塊のように固まったのです。歴史上、誰も理解できず、誰も解くことができない、無念極まりない悲しい恨として残ってしまいました。

       *
 アダムとエバを中心として、御自身の血統を永遠に伝授する真の家庭を立てようとされた神様の創造理想は、このように第1代で挫折してしまいました。したがって、神様の恨を解いてさしあげられる唯一の道は、正にサタンの血統と関係のない、真の家庭を探し立てることです。ここに、私たち全員が神様の創造理想である真の家庭を立てなければならない理由があるのです。「天宙平和連合」創設の根本趣旨と目的も、ここにあるのです。
       *

<アダムとエバを創造された神様の目的>

 旧約聖書の創世記第1章27節を見れば、「神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された」というみ言があります。この節を帰納的に推理してみれば、神様は一人の男性と一人の女性を合わせた方である、という結論が出ます。このような神様が、独りでいるのは良くないと思われ、御自身の対象として創造したのが被造世界でした。すなわち、宇宙の万象は、形状的な対象の位置に、そしてその中心には、実体的な対象として人間を創造されたのです。
       *

 このように、神様の実体対象として創造した最初の男性格代表がアダムであり、女性格代表がエバです。ところで、神様がこのように人間を一男一女に分立して創造されたのには目的があります。
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 第1に、二性性相の中和的主体として自存されながらも無形であられる神様が、実体世界に相対するためには体が必要でした。男性の体だけでなく女性の体だけでもない、アダムとエバ、二人の体をまとって、実体世界と自由自在に往来し、作用するためだったのです。体をまとっていない無形の神様としてだけでは、有形実体世界に相対するのに限界があるためです。

       *
 したがって、アダムとエバが、心の中に神様をお迎えし、一体となって完成した上で、結婚して子女を生んで家庭を築いたならば、アダムとエバは外的で横的な実体の真の父母になり、神様は内的で縦的な実体の真の父母になったことでしょう。

        *

そうなれば、アダムとエバは、神様に内外両面で100パーセント立体的に似た立場に立つようになったのです。このように、神様に完全に似たアダムとエバが人類の真の父母になったならば、彼らの姿を通して、人類は、日常生活の中で神様の実体を実感して生きるようになっていたでしょう。

       *
 第2には、愛の完成のためです。アダムとエバが完成して完全一体を成した愛の実体になれば、そこに神様が臨在して人類の真の愛の父母になろうとされたのです。神様の形状的な実体の父母の立場に立つアダムとエバは、実体の子女を繁殖することにより、理想家庭、理想世界を成し遂げたことでしょう。そのようになれば、人間を通して霊界と地上界が連結されます。このように、神様は霊界と地上界を連結する目的をもって人間を創造された、という結論を下すことができます。

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 神様は、真の愛を中心としてアダムとエバに臨在されることにより、人類の真の父母、実体の父母としておられ、アダムとエバが地上の生涯を終えて霊界に行けば、そこでもアダムとエバの形状で、彼らの体を使って真の父母の姿で顕現されるようになるのです。しかし、アダムとエバの堕落により、神様のこの夢は挫折してしまったのです。

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 神様が必要なのは、お金でも、知識でも、権力でもありません。神様は絶対者であられ、全知全能であられる方なので、そのようなものは必要ない方です。いくら現代科学が目覚ましい発展を重ねても、それはすべて神様の創造圏内で新しい諸事実を発見していく過程にすぎません。膨大な宇宙は、人間の思考と科学が及ばない秩序の中で、法度に従って運行しています。このように、神様は絶対的科学者でもあられるのです。
       *

<神様の創造理想>

 だとすれば、人間創造を通した神様の理想は何だったのでしょうか。それは正に四位基台を成すことです。ここでいう四位基台とは、神様を中心として、アダムとエバが神様の愛の圏内から離れようにも離れられない、完全一体の境地を意味します。

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神様と一体を成すことはもちろん、彼らが互いに一つになって理想的な夫婦を成し、理想的な子女を繁殖することによって成し遂げるようになる、神様中心の家庭的愛の基台をいうのです。このように家庭的四位基台が完成すれば、これが正に神様の願われた創造理想家庭になるのです。

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 一般的に家庭とは、結局、父母と子女、そして夫婦の結合によって成された一つの束のようなものですが、この束の中心は、神様の愛でなければならないということです。ここで、夫は天を代表し、妻は地を代表するようになります。したがって、夫婦は二人ですが、彼らが横的に一つになるとき、天と地が統一された立場に立つようになります。神様の愛を中心として夫婦が一つになれば、天宙が統一される道が開かれるのです。

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 皆様。神様が被造世界を創造されたのは、究極的には喜びを享受しようとされたところにあります。しかし、絶対者であられる神様も、一人では喜びを感じることはできないので、愛を授け受けできる対象が必要だったのです。喜びは学ぶものではなく、相対を通して感じるものだからです。

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 言い換えると、神様は、人間と万物が神様の愛を中心として一つになり、和気あいあいとした愛の世界をつくるのを見て、喜びを感じるためにこの世界を創造されたのです。そのような基盤の上で、人間が神様の愛を中心として真の夫婦の因縁を結び、真の愛の家庭と氏族、民族、国家、そして世界をつくるのを見て喜びを感じるために、この被造世界を創造されたのが神様であるというのです。

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 このように、神様の愛の理想を完成するには、人間が絶対に必要不可欠なのです。そのような次元で、絶対価値とは、絶対的相対から創出されるものだということも理解できるでしょう。

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 神様は父であり、人間は子女として、縦的な軸を形成するようになっていたのが人間創造です。もし、この軸が完全に連結されていたならば、すなわち、人間と神様の間に真の愛で一体となった関係さえ結ばれていたならば、宇宙のいかなる力も引き離せない、絶対不可分の関係ができていたのです。神様の本然の愛に結ばれ、その愛を味わった人が、どうして再び分かれることができるでしょうか。

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 蜜蜂は、春になれば、長い冬ごもりから目覚めて新鮮な蜜を味わうようになります。夢中で花の蜜を吸っている蜂のしっぽをピンセットで引っ張ってみてください。しっぽが抜けて体から離れても、蜜から口を離さない蜜蜂を見ることができるでしょう。皆様はいかがですか。皆様が本当に神様の真の愛の味を知るようになれば、たとえ逃げても、また戻ってきて、その真の愛にしがみつこうとするのです。このように、神様と連結させてくれる縦的な真の愛の力は、生命の力よりもっと大きいということです。

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<家庭の価値>

 皆様。私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿る所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と帰り、胸いっぱいに自然を抱き、家族や親戚を愛しながら、歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁の思いであり、希望でしょう。

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故郷を追われ、ふるさととの心情の絆を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことのできなかった、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

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 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような足かせの沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れ、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな祝福の日がまたとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家族を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したというのです。

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<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、共に和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根っことして侍り、暮らさなければなりません。

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 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に真の愛の幹が生じて真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。

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 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているということです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

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 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

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 神様も、どこかへ外出しても、懐かしく思い、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。そのような家庭では、神様が縦的に良心の主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。

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そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟姉妹の愛という四大愛を中心に、四大心情圏が完成するのです。このような家庭であってこそ、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存する神様のモデル的理想家庭と国家と平和王国になるのです。

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<結婚の目的>

 皆様、人間はなぜ結婚しなければならないのでしょうか。主人の位置を求めるためです。男性も女性も、一人では人間の半分でしかありません。神様の創造がそうなっているのです。それで、神様は、愛の器官である生殖器の「主人」を互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。互いに、「ために生きる愛」を中心としてこそ、相手の主人の位置に立てるのです。このような主人の位置を確保するために、人間は結婚をするのです。

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 それでは、主人の位置を求めて何をしようというのでしょうか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は「三大愛」の主体でいらっしゃいます。天宙の主人として、「真の愛の師」、「真の愛の主人」、「真の愛の父母」であられるのです。

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これが正に、「真の三大主体思想」です。このようなすべての教えと真理は、真のモデル的家庭の生活を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば社会と国家、そして世界と天宙までも、モデル的理想家庭による平和王国に変えることができるのです。

       *
 尊敬する指導者の皆様。皆様は今、有史以来、最も恵まれた貴い時代に生きています。歴史上、誕生しては逝った数千億に達する皆様の先祖たちが、霊界で何よりも待ち望んだ後天開闢の時代、すなわち「平和理想世界王国時代」の出帆を宣布いたします。四大聖人たちはもちろん、数千億の善なる先祖たちが総再臨し、皆様を天の道へと導いています。悪なる者たちが幅を利かせて生きるような、不条理で腐敗した時代は過ぎ去っていくのです。

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 天の印を受け、人類の真の父母として、また万人の平和の王として顕現したレバレンド・ムーンは、天との約束を必ずや果たすことでしょう。

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 この地球星に、必ずや「平和理想世界王国時代」を花咲かせることでしょう。したがって、真の父母であられる平和の王をお迎えし、この地上に永遠の「平和理想世界王国」を創建する主役たちが、正にきょうこの席にお集まりになった皆様であるという点を、肝に銘じてくださるようお願いします。

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 アベルUNの旗を掲げて、全世界の不条理と悪を真の愛で掃き出しましょう。誇らしい「天宙平和連合」の平和組織となり、世界中の祝福家庭を守り、祝福の地、この地球星を守る守備隊の役割を完遂いたしましょう。

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 きょうこのように、この場に参席してくださった各界指導者の皆様に、天の恩寵と祝福が満ちあふれんことをお祈りいたします。 それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和王国を創建するにおいて、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。

        *

億兆蒼生の平和の王であられる神様を真の父母としてお迎えして暮らす真の王子、王女になってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれることを願います。 ありがとうございました。

 

平和メッセージ3

「天宙平和統一王国創建の真なる主人」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年4月10日、第3回蒙古斑同族連合大会の時に語られた講演文です。
 世界の各地で、アベルUNとして出帆した「天宙平和連合」と「蒙古斑同族連合」の発展のために苦労しておられる指導者の皆様! 私の祖国、韓半島に、いよいよ新しい春が、天運と共に訪れてきました。お忙しい中、今回の意義深い大会に参席するために来られた皆様を、私と私の家族全員の名で歓迎するものです。天運の新春をたっぷりと胸に入れ、祝福として皆様の国に持ち帰り、分けてあげてくださることを願う次第です。

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 世界の指導者の皆様!

 蒙古斑同族連合大会は、今回の大会で第3回目の開催となります。私は、去る2005年9月12日、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設したのち、その創設メッセージを全世界120カ国に伝播する世界巡回を終えました。

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「天宙平和連合」をアベルUNの位置に立て、新しい国際平和機構として発展させていくことはもちろん、カイン格の既存のUNを改革し、UNの中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設して、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。既存のUN代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代弁するのではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設をいうのです。

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 このような遠大な目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して一人の人間の頭脳から出てきた結果ではありません。天が、新千年を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。「蒙古斑同族連合」も、今から「天宙平和連合」の崇高な志を成就していく伴侶として、その役割を果たすことを願います。

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 そのような意味から、きょう私は、65億の人類にとって絶対に必要な天の啓示をお伝えしようと思います。どうぞ心をむなしくして、天の声に耳を傾ける知恵深い指導者となってくださることを願います。「天宙平和統一王国創建の真なる主人」という題目で、膨大な天のメッセージの一端をお伝えしようと思います。

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 世界の指導者の皆様! 真なる主人、万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や特定の人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような通常概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。

        *
<実存する霊界>

 皆様、人間には、体の上位に心があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界の上位には、神様がいらっしゃいます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿であったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての因縁を代表した存在なので、天宙的な価値を備えているのです。

        *
 私たちが本当にこのような天宙的な価値を知れば、生きていくにおいて、心を先に立てて、従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも記憶し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。

        *
 また、ほかの角度から人間の構造をよく見てみると、神様は、人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界の現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で100年くらい生きて肉身の機能が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長なのです。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷です。

        *
 霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的路程にあるのです。

        *
<霊人体と肉身の関係>

 ところで、人間の霊人体と肉身の関係について見てみるとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は100年くらい生きて死にますが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食べ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのです。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させるべき責任があるということです。
        *
 だからといって、霊人体の完成が自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体となった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。 皆様、秋になって、倉庫に入っていくよく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。

        *

無精で見識のない主人に出遭った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として分類されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべて同じ果物ではありません。市場に出して売れる完成品にはなれないのです。

        *
 木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。

        *
 地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を100パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。

        *

神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださることを願います。

        *
 だからといって、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした、真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。

        *

ところが、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定し得ないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。10年ですか。100年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。
        *
 神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切ってしまい、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、人間である皆様の義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人には、天運も共にあり、霊人体の完成も見ることができるのです。

        *
<天国と地獄の限界>

 皆様、天国はどのような所で、地獄はどのような所だと思いますか。どのような人たちが入っていく所が天国でしょうか。間違いなく存在するとすれば、そこはどこにあるのですか。天の向こう側の銀河系の外ですか。でなければ、人間の想像力の所産ですか。人間ならば誰でも、一度くらいは自問し、苦悶してみた内容でしょう。

        *
 一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が充満し、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすべての環境圏の外形であり、内容である世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。

        *
 したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。

        *
 天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつ、どこでも生命が躍動する世界です。構成員のすべてが真なる神様の血縁として因縁を結んでいる世界です。

        *
 全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。神様の本質的愛である真の愛だけが支配する世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。

        *
<真の愛の人生>

 皆様の人生は、真の愛に夢中になって生きる人生でなければなりません。アダムとエバ以上に、イエス様以上に、神様を愛する人生を生きなければなりません。徹底した真の愛の実践を通して、体と心を完全統一し、真の愛の相対圏を探し立てなければなりません。言い換えれば、この地で真の家庭を完成させ、真の父母、真の兄弟、真の子女、このように少なくとも3代が共に真の愛を中心とする人生を生きてから入っていくべき所が天国です。

        *
 だとすれば、真の愛とはどのような愛でしょうか。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

        *
 皆様、真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛です。

        *

堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせることのできる力が、真の愛の価値です。したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

        *
 ところが今日、私たちが身を置いている現在の世界を見てください。極度の利己主義の罠にかかり、物質万能を叫び、価値観を喪失したまま、享楽と腐敗の沼にはまり込んでいます。アルコール中毒者がはびこり、麻薬やフリーセックスでも足らずに、今では近親相姦という獣にも劣る蛮行を勝手気ままに行っても、堂々と顔を上げて生きています。

        *

女王格の女性、祖母格の女性、母格の女性、妻格の女性、娘格の女性、このようにすべての段階の女性たちを蹂躙しても、世の中を闊歩する「人面獣心」の者たちが氾濫する世の中になってしまいました。夫婦同士で、お互いの夫と妻を取り替えて楽しむスワッピングが猛威を振るう世の中になってしまいました。このような振る舞いこそ、人倫道徳破壊の極致であり、堕落行為の断末魔的姿にほかなりません。神様の創造理想世界の完成は、夢にも見ることができない地上地獄になってしまいました。
        *

<人間堕落の結果>

 分かってみれば、このようなすべての問題は、私たちの始祖、アダムとエバの堕落にその根を置いています。長成期完成級にいたアダムとエバが、サタンの誘惑によって堕落してしまいました。時でない時に、性的に堕落してしまったのです。このように、男女間の不倫な性的結合が正に堕落となったので、数千、数万年を経てきながらも、人類はいまだにその堕落の血統圏を抜け出すことができないまま、考えたくもない蛮行を継続しているのです。神様の胸に釘を打ち込む逆賊行為です。

        *
 皆様、人間は、男性も女性も独りでは半分の人間にすぎません。神様の創造がそのようになっています。それで神様は、愛の器官である生殖器の主人を、お互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。したがって、お互いに「ために生きる」真の愛を中心として一つになってこそ、相対の主人の位置に立つことができるのです。言い換えれば、人間は、誰彼を問わず、結婚を通して主人の位置を確保するときに、半分の人間ではない、完全な人間になるのです。

        *
 人間の生殖器は、限りなく神聖な所です。生命の種を植える生命の王宮であり、愛の花を咲かせる愛の王宮であり、血統の実を結ぶ血統の王宮です。この絶対生殖器を中心として、絶対血統、絶対愛、絶対生命が創出されます。絶対和合、絶対統一、絶対解放、絶対安息が展開するのです。

        *
 それでは、生殖器の主人の位置を求めて何をしようというのですか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられます。これが正に真正なる三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が真のモデル的家庭の人生を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までもモデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。

        *
 ところが、堕落することによって、最初のアダムは本然の真の血統を失ってしまいました。したがって、本然の夫婦を成すことができず、本然の家庭を成せませんでした。真の師、真の父母、真の王になるべきだったアダムは、サタンの血統を受け継いだ偽りの師、偽りの父母、偽りの王に転落してしまったのです。

        *
 分かってみればイエス様も、この地に降臨した目的が、ほかのところにあったのではなかったのです。第二アダムとして来られたイエス様が、もし十字架で命を失ってさえいなければ、イエス様も堕落とは関係のない本然の天の血統をもって最初のアダムの失敗を復帰し、人類の救世主として真の家庭を立て、人類の本郷である平和理想世界王国、すなわち地上天国をこの地上に創建していたことでしょう。

        *

しかし、来られた主を理解し、侍ることができなかった弟子たちとユダヤ教の指導者たち、そしてイスラエルの国家指導者たちの不信が、イエス様の生涯をそのように無念で悲惨な姿で終わらせてしまったのです。
        *
 一つの血筋も残すことができないまま、突然逝かなければならなかったイエス様の恨に満ちた心情を知る者が、どこにいましたか。2000年間キリスト教の歴史が進行してきましたが、本当にイエス様の悲しい事情を想像だけでもしてみたキリスト教徒がいたでしょうか。

        *

再臨の約束だけを残したまま、突然跡形もなく旅立たれたイエス様。その方の肉身は、既に土になってから久しいのですが、天がイエス様を通して成し遂げようとされたそのみ旨は、今、歴史の終末期を迎え、天の印を受けて顕現された真の父母様を通して完成しつつあります。

        *
 しかし、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害でつづられた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが失敗したすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての宗主たちの使命までも総合的に完遂しなければならない人生なのです。

        *
 神様の宇宙創造がそうであったように、一寸の誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。

        *
かつて日本留学時代に地下で独立運動を行ったとして、解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播したとして、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に6度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する者がいたでしょうか。

        *

かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救ってあげるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内縁をかいま見、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。

        *
<天国はまず家庭から>

 皆様、しかし、今ではもう罪悪の蕩減復帰時代である先天時代が過ぎ去り、天法によって治める法治時代、すなわち後天開闢の時代が到来しました。真の父母様から祝福結婚を受けて血統転換を完成し、正午定着的な人生、すなわち影のない人生を営みさえすれば、皆様は今から自動的に天国に入っていける恩賜圏の時代に入ってきているのです。まずこの地上界で真の家庭を立てて、天国生活をしてから人生を終えれば、そのまま天上の天国に連結され、永生を享受するようになるのです。

        *
 したがって皆様は、今から家庭という枠組みの中で、神様を一番上の父母として侍り、全員が子女となり、共に暮らし、共に楽しむ血縁的生活によって、完成した父子関係を形成しなければなりません。神様と真の愛の相対圏を成して暮らしなさいということです。

        *
 宇宙最古のおじいさんとは誰でしょうか。人類の始祖アダムとエバも、神様を父と呼びます。だとすれば、彼らの子女たちは、神様をおじいさんと呼ばなければならないでしょうか。しかし、彼らも父と呼ぶのです。なぜそうするのですか。縦的な中心である神様の立場から見れば、すべての愛の相対は平等です。神様の愛を横的に広げて繁殖させ、生産されるその相対は、時空を超越し、誰彼を問わず平等の価値をもつようになります。すなわち、完成した愛の価値は平等だということです。

        *
 ところで、天国は、地上界で先に成されなければなりません。有形世界の天国が無形世界の天国を成す前提条件になるということです。したがって天国は、銀河系の向こう側に隠れている空間の世界でもなく、人間の頭脳の中にだけ存在する想像力の産物でもありません。

        *

皆様の真の愛の人生を通して、初めて創造される実体的な地上天国のことをいうのです。その基盤の上に肉界を抜け出れば、自動的に無形実体の天上天国に入っていくようになっています。地上界で天国生活をしてから逝ってこそ、天上でも天国生活ができるようになる、ということです。

        *
 木の上でよく熟した実であってこそ、倉庫の中でも最上の収穫品として分類されると言いました。皆様の人生が、木の上から虫に食われた地獄行きの人生になってはいけない理由が、正にここにあります。結局、天国と地獄は、皆様が地上での人生を通して、自ら決定するということを忘れてはいけません。

        *
<家庭の価値>

 皆様、私たちが遠く離れた家族を慕うのは、そこに、「ために生きる愛」があるからです。父母の愛、兄弟姉妹の愛、妻子と隣人、親戚の愛が、一つ一つ宿っている所です。このすべての関係と因縁が、「ために生きる愛」によって結ばれていて、そのすべてを抱きたいと思う、温かい所です。そこに、解放された自らとして堂々と現れ、山川草木を抱き、家族や親戚を愛しながら歓喜の歌を歌いたいのが、家族のもとを離れた旅人の郷愁であり、希望でしょう。

        *
 故郷を追われ、本郷の心情の根を失ってしまい、家族に会いたいと思っても行くことができず、永遠の孤独の敗亡者として、独り流浪しながら生き、地獄に行くしかなかった身の上が、正に堕落の末裔である人類だったというのです。

        *
 しかし、人類は今、後天開闢時代を迎え、このような桎梏の沼から解放され、夢にも忘れることのなかった故郷を訪れて、家族に出会える道が開かれました。人類にとって、これほど大きな喜びと祝福の日が、またとあるでしょうか。アダムとエバが堕落によって失ってしまった本然の家庭を、私たちが再び探し立てられる、天運の時が到来したのです。

        *
<3代が調和して暮らす家庭>

 皆様が失ってしまった本然の家族を訪ねていく時は、アダム完成の位置で、イエス様完成の位置で、そして再臨主を代表する、完成した位置で行かなければなりません。その家庭には、神様が臨在されるでしょう。祖父母、父母、子女が、一つの所で調和して暮らす3世代の家族になるでしょう。おじいさんを歴史的な先祖の根として、侍って暮らさなければなりません。

        *
 共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないということです。

        *
 そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているというのです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は現実世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。

        *
 このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、3代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。

        *
 人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、国家間の国境までも除去しようという共生・共栄・共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だ、ということを肝に銘じなければなりません。

        *
 神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてくることができる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。そのような家庭では、神様が縦的に良心的な主体になり、皆様の心は、その縦的主体に従って自分自身の縦的主体の立場に立って、心と体を統一するのです。

        *

そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭になれば、上下、前後、左右が一つに連結された球形運動を継続するようになり、したがって、永存するようになるのです。

        *
 もし世界がこのような真の家庭で満ちるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要がなく、天道と天法が治める世の中になるでしょう。皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。

        *
 家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いに「ために生きる人生」の模範を見せるとき、許し難い過ちを犯したり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然のままの世界です。遮るもののない真理と道理の世界です。影が生じない正午定着の世界です。

        *
 尊敬する蒙古斑同族連合の代表の皆様!

 このような途方もない摂理的な時を教え、悟らせてくださった神様と真の父母様に、私たち全員が感謝と栄光をお返ししなければなりません。歴史上、空前絶後の後天開闢の時代を開いてくださり、真の解放・釈放圏を定着させてくださった真の父母様に、永遠に感謝し、褒めたたえなければなりません。あの東方の空に燦爛と昇ってくる太陽と共に、今、天運が全世界を照らしています。

        *

数千、数万年間覆っていた暗闇のとばりが、ついに晴れつつあります。皆様の胸の中には、既に天命が根を下ろしています。避けることのできない宿命の道です。勇気を出して立ち上がり、叫んでください。「生きんとする者は死に、死なんとする者は生きん!」と。

        *
 皆様、蒙古斑同族連合は、今、使命が明確になりました。「天宙平和連合」を縦的なアベルとし、そして世界の宗教圏と国家圏を横的なアベルとして侍り、カイン的立場に立ち、この地に平和理想世界王国を創建する主役にならなければなりません。

        *

「天宙平和連合」創設事業として推進されている「ベーリング海峡トンネルプロジェクト」にも、皆様の積極的な参与があることを願います。このプロジェクトの完成によって、人類は一つの家族となり、戦争のない永遠の平和を謳歌する平和理想世界の創建を早めるようになるでしょう。
        *
 皆様全員、全人類の平和の王である神様を、真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の父母様の祝福結婚を受けて血統転換を完成し、「蒙古斑同族連合」を「蒙古斑血族連合」に還元させましょう。これが正に皆様に下された天命であることを肝に銘じ、天宙平和統一王国創建の真なる主人になりましょう。

 皆様の国家と家庭の上に、天の恩寵が満ちあふれることを願います。

    ありがとうございました。

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平和神経-1

2020年07月18日 17時27分06秒 | 学習

平和神経

平和メッセージ1

「神様の理想家庭と平和理想世界王国」

このメッセージは、文鮮明総裁が2006年3月25日から4月3日まで、ソウルのオリンピックメインスタジアムおよび韓国全土の主要都市において開催された天宙平和連合祖国郷土還元大会の時に語られた講演文です。

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天宙的理想郷を目指し、地球星の各地で、世界平和の具現を成し遂げようと、並々ならぬ御苦労をしていらっしゃる世界の指導者の皆様! 御多忙中にもかかわらず、「天宙平和連合」をモデル国際連合へ、そして、天一国を全世界の国々が力を合わせ、「平和理想世界王国」へと創建するための「天宙平和統一家庭堂」を、世界的次元に拡大、格上げさせ、「天一国平和統一堂」へと生まれ変わらせる本大会に御出席されるため、数千、数万里を駆けつけてくださった皆様に、心から感謝を申し上げます。

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皆様! 21世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な大転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させることができるのか、あるいは、20世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。

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皆様も御存じのように、私は、20世紀に入って本格化した植民地争奪戦と、第1次、第2次世界大戦、韓半島での6・25動乱、東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を通し、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国具現のために捧げてきました。その過程において私は、第2次世界大戦が終わって創設された国際連合が、永遠の世界平和を実現するため、神様のみ旨を受け入れることができる平和の機構となることを懇切に祈ってきました。

       *

しかし、1945年に創設されたUNが、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設60周年を超えた今日の姿は、その本来の目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。

       *

加盟国が200カ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張するUN代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に当たって、創設当時からの限界を露呈しています。したがって、私はきょう、昨年9月12日、アメリカのニューヨークで出帆したのち、世界120カ国を巡回しながら宣布した「天宙平和連合」の創設メッセージを、再び天と地の前に宣布しようと思います。「神様の理想家庭と平和理想世界王国」と題するメッセージです。

       *

神様の永遠の創造理想である平和理想世界の実現のために、カイン格である既存のUNの更新とともに、新しい次元で平和理想世界王国の機能を発揮できる天宙的次元のアベル格のUNの姿が、正に「天宙平和連合」です。この創設メッセージこそ、全人類が深く肝に銘じ、後天時代を生きていく座右の銘として率先して実行するように、天が下さった特別な祝福であり警告です。

       *

<神様の理想家庭>

尊敬する世界の指導者の皆様、神様が人間を創造した究極的な目的はどこにあると思われますか。それは真の愛を中心とした理想家庭の完成を通して喜びを感じることでした。では、理想家庭とはどのような姿でしょうか。神様が創造された最初の人間は、男性格を代表したモデルとしてのアダムと女性格を代表したモデルとしてのエバでした。

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彼らが真の愛の見本となる人格者、主人になる道とはどのような道だったのでしょうか。一言で言えば、神様を父として侍って生きていける父母と子女の関係を確保するモデル平和理想家庭でした。神様と一つの家族を成し、永遠に喜びを感じて生きる道であるという意味です。

       *

皆さんも、祈祷を通して神秘的な境地に入り、この宇宙の中心は何なのかと尋ねてみてください。「父子関係」という答えを聞くようになるでしょう。父母と子女間の関係以上に、重要で貴いものはないということです。これが、この宇宙を創造された神様と人間の根本的関係であるからです。

       *

そうであるならば、父子の関係がもっている特性とは何でしょうか。真の愛と真の生命と真の血統の関係です。真の父母の真の愛が前提とならなければ、私たちの真の生命が存在することはできません。すなわち、神様の前に人間は、絶対的な真の愛の相対として創造されたということです。そこは、正に神様が父となり、人間は息子、娘となる軸が立てられる所なのです。

       *

もし、それよりもっと高く貴い所があれば、人間の欲望は、またそれを追求することでしょう。しかし、そのような所はありません。全知全能であられる神様が、最高のものは御自身のために隠しておいて、御自身の子女であり、愛の絶対相対者であるアダムとエバには、2番目に良い所に立てて創造したということは、想像することもできません。
       *

私たちの永遠の真の父母であられる神様は、100パーセント御自身のすべてを投入して人間を創造され、同位権、同参権、同居権、相続権を付与されました。神様のすべての属性を下さったのです。

       *

神様がいかに絶対者だとしても、独りでは幸福になることができません。「うれしい」という言葉や「幸福だ」という言葉は、独りでは成立しない言葉です。必ず相対的関係を備えた所に成立するのです。一生を声楽家として生きてきた人でも、もし無人島に捨てられ、独りで喉が張り裂けるほど歌を歌ったとしても、幸福でしょうか。
自存される神様も、喜び、幸福であるためには、必ず授け受けできる愛の相対が必要なのです。

       *

とすると、絶対者であられる神様に喜びをお返しすべき相対者としての人間は、どのような姿でなければならないのでしょうか。神様が「息子よ、娘よ」と呼ぶことができ、御自身と同格の位置に立て、共に創造の偉業を完成することができ、天地万物をすべて相続させられる子女は、どのような姿でなければならないのでしょうか。
       *

神様が、創造の理想的出発点をどこに置かれたのか、お分かりでしょうか。「相対のために存在する」という原則に自らの理想的出発点を置かれたのです。言い換えると、神様が願われた相対のために真の愛を実践することが、神様の創造のみ業を出発した核心だったのです。

       *

したがって、神様の子女である人間の責任は、何よりもまず神様に似ることです。孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たす真の愛の化身になりなさいということです。神様の深い心情の内的事情を知って、アダムとエバの堕落以来、数千、数万年、苦痛の中で生きてこられた神様の恨を解いてさしあげなければならないのです。

       *

全能の神様が、それほどまでに苦痛の場から抜け出せず、歴史の背後で受難の道に甘んじて耐えてこられたのは、神様が愚かで能力がないからではありません。

       *

堕落によって失ってしまったアダムとエバの本然の位置、すなわち完成した「後のアダム」の顕現を待たなければならない、復帰摂理にまつわる、言うに言えない事情があったからです。いかに全権をもった神様でも、自ら永遠の基準の上に立てた天理原則を無視することはできなかったのです。

       *

<血統の重要性>

ところで、アダムとエバの堕落以来、長い歴史を通し、神様の胸に最も痛む恨として残されてきたものが何だか御存じでしょうか。それは、天の血統を失ってしまい、兄弟圏と所有権まで失ってしまった事件です。

       *

生命より貴く、愛よりも重要なものが血統です。生命と愛が合わさって創造されるものが血統です。これらのうち、生命がなくても、愛がなくても血統は創造されません。愛、生命、血統のうち、その実りが血統なのです。

       *

神様の血統の中には、真の愛の種が入っていて、真の生命の体が生きています。したがって、この血統と連結されれば、神様が理想とされた理想人間、すなわち人格完成も可能であり、理想家庭も生まれるのであり、さらには神様の祖国、理想国家も出現するのです。

       *

平和理想世界王国は、このように創建されるのです。血統の重要性は、いくら強調してもしすぎることはないということを、皆さんも肝に銘じなければなりません。

       *

血統がなければ、生命はもちろん、愛も離れてしまいます。血統が残ってこそ、愛した自分の伝統が残され、血統が存続してこそ、父母の息遣いが継続していくのです。言い換えれば、父母に愛の実、生命の実、血統の実、そしてすべての喜びの実を提供する最初で最後の必要十分条件は、真なる血統であることを、はっきりと知らなければなりません。

       *

ところが、生命とも取り替えられない、この血統を失ってしまいました。真の生命と真の愛の実を結べなかったのです。地球星に広がっている60億の人類が、天とは何の関係もないサタンの実に転落してしまったのです。

       *

神様が蒔いた種が大豊作になり、秋に収穫しようとしたその園が、エデンの園でした。アダムとエバ、二人の息子、娘を育てて真の愛を花咲かせ、真の生命を花咲かせ、真の血統を花咲かせた所で、永遠の愛、永遠の生命、永遠の血統の主人と家庭、そして神様の平和理想世界王国を収穫しようとしたのが、神様の人間創造の理想だったのです。

       *

<真の父母を探し求めてきた天の苦痛>

しかし、その場に現れたのは、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統でした。神様の愛と生命と血統が愛の怨讐である姦夫、サタンの所有権に落ちてしまったのです。天地が真っ暗な地獄に変わってしまい、神様までも姿を隠される、そのような凄絶な世界になってしまった事実を、人間は今まで知らずに生きてきました。

       *

怨讐の血統が生命線であるかのように錯覚し、そこに命を懸けて生きている群像こそが、今日の堕落の末裔となった人類の悲しい姿なのです。それで、この世界を地上地獄と呼ぶのです。このような悲惨な姿を見つめられる神様は、どれほど胸が痛かったことでしょうか。

       *

本来、神様は、エデンの園にアダムとエバを創造されたのち、彼らを御自身の祝福のもとで結婚させ、天の所有権までも完全に伝授してあげようとされたのです。宇宙万象の所有権を、アダムとエバに相続してあげようとされたという意味です。

       *

しかし、堕落によってこれらすべてがサタンの手に落ちてしまったのです。愛する子女に相続してあげるために、一生の間、汗を流して集めた財産を、一晩のうちに、強盗にそっくりそのまま奪われてしまった父母の立場になってしまったというのです。

       *

このように、サタンに血統圏を奪われ、子女を失ってしまい、すべての国と世界の所有権まで渡してしまった、神様の悲しく無念な心情を知る者がいませんでした。したがって、血統圏と所有権を再び取り戻す道は、サタンを自然屈伏させる道しかありません。サタンを自然屈伏させる秘法とは何でしょうか。怨讐を自分の子女よりもっと愛する真の愛の力によってのみ、初めて可能となるのです。

       *

しかし、人類の真の父と真の母を喜んで迎え、楽しむことができる一日を送り、一月を送り、1年、10年、あるいは一生を送ることができる、そのような時間をもたれた神様であったのかというのです。1年はおろか、たった1時間でも、そのような人に出会うことができなかった神様の苦痛を、誰が慰労してあげられたでしょうか。

       *

数千、数万年を経ながらも、なぜ神様と人間の間には、到底縮めることのできない距離が生じ、父母と子女の関係も結べない悲惨な関係になったのかを知る者がいなかったのです。

       *

アダム家庭で始まったカインとアベルの闘争歴史は、人類歴史をそのまま戦争と葛藤の歴史にしてしまいました。小さくは人間個々人の心と体の葛藤から、大きくは国家と国家が、さらには全世界が物本主義と神本主義に分かれ、対立、闘争をしてきました。

       *

極度の利己的個人主義は、きょうも私たちの生活を脅かしています。人類の希望であり、未来を約束された若者たちを、フリーセックスと麻薬の奴隷に転落させています。物質万能主義に陥った先進国は、自国の利益にばかり目がくらみ、1日に数万人ずつ飢えて死んでいくかわいそうな生命から顔を背けています。

       *

誰が、この数千年にわたるカインとアベルの歴史的な葛藤を解いてくれるのでしょうか。世界平和を掲げて出発したUNに、それができると思われますか。

       *

UNは、過去60年をかけて努力してきましたが、いまだに世界平和は、はるか彼方です。体と心のカイン・アベル関係も解決できない人間の努力だけでは、不可能なことです。今こそ、天命に従って出発したアベル的平和理想世界王国の創建が必要な時です。
       *

神様は、このような悲劇をすべてきれいに清算してくれる一人の人を、待ちに待ってきましたが、この地上にふさわしい相手と国家も現れませんでした。もし、そのような人が、ある国に現れて真の父母の位置にさえ立つことができていたならば、神様は、夢にも現れ、ヘリコプターで太陽を運び、月を移してでも、空中で喜びの稲妻を走らせ、歓喜の雷を轟かせたかったことでしょう。

       *

このような意味で、人類歴史上初めて、失ってしまったアダムの位置を捜し立て、真の愛の主人の位置を確保し、神様から人類の真の父母として印を押されて顕現したレバレンド・ムーンが、今日、皆さんと同時代圏に生き、同じ空気を呼吸しているということは、正に奇跡の中の奇跡にほかなりません。

       *

堕落の末裔となった人類を救う、横的真の父母の位置で勝利しました。その基台の上に、2001年1月13日には、復帰摂理に責任をもってこられた縦的真の父母、すなわち神様を解放、釈放する「神様王権即位式」を奉献しました。これは人類のための歴史上、最高、最大の祝福であり、絶対、唯一、不変、永遠の勝利であることを知らなければなりません。ついに神様の心と体が完全解放、釈放を受けるようになった摂理史的絶対勝利だったのです。

       *

<祝福結婚を通じた血統復帰>

したがって人類は今、これほど執拗に苦しめられてきたサタンの偽りの血統を果敢に断ち切り、真の父母様の真の血統の根に接ぎ木されなければなりません。これ以上、野生のオリーブの木として人生を終える愚を犯してはならないというのです。野生のオリーブの木では、1000年を生きても、野生のオリーブの種を生産するしかないという悪循環が続くからです。では、どうしたら私たちは、野生のオリーブの木の立場から抜け出す道を探すことができるのでしょうか。

       *

天の真の血統をもってこられた真の父母様を通して祝福結婚を受けることが、正に真のオリーブの木に接ぎ木される恩賜です。血統を変えなければ、種を変えることはできないからです。祝福は、重生、復活、永生の3段階の祝福を経るようになっています。

       *

ところで、真の父母様から祝福結婚を受けて理想家庭を築き、罪のない純粋な真の種を受ける最善の道は、交叉結婚です。人種、文化、国境、宗教の壁を飛び越え、神様のもとに人類一家族をつくる大役事です。神様の目には、皮膚の色の違いはありません。神様の目には、国境が存在しません。神様の目には、宗教と文化の壁が見えません。これらすべてが、数万年の間、人類の偽りの父母として君臨してきた悪魔、サタンのまやかしにほかなりません。

       *

最も呪わしく、夢にも見たくない怨讐の家庭と、祝福結婚を通して一つの家族になったと考えてみてください。恨みの思いに凝り固まっていた父母たちの血統は消え去り、新しい強力な真の愛の血統が創造されるのです。

       *

両家の子女たちが夫婦となり、互いに愛し合い、幸福な家庭を築いて暮らすことを呪う父母がどこにいるでしょうか。いくら憎い怨讐の娘であったとしても、自分の息子の愛を受ける嫁となり、水晶のように清らかで澄んだ真の天の孫と孫娘を抱かせてくれるとしたら、喜びの笑顔を見せないおじいさん、おばあさんがどこにいるでしょうか。

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白人と黒人が、東洋と西洋が、ユダヤ教とイスラームが、さらには五色人種が一つの家族になって暮らせる道は、交叉結婚の道をおいて、ほかに方法があるでしょうか。共に暮らす生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を基盤として、兄弟姉妹間は互いに信じて助け合い、一つになって暮らす家族の姿が、正にモデル家庭なのです。私たちが命を懸けてでも、真の父母様から祝福結婚を受け、天の伝統である理想家庭を探し立てなければならない根本理由が、ここにあるのです。

       *

<真の愛の人生とは>

真の愛の本体であられる神様に似る最善の道が、真の愛の実践を通して真の愛の人格者になり、真の愛の主人になる道だと言いました。その道こそが、私たちも真の父母になれる道だと言いました。

       *

そうであるならば、真の愛の人生とはどのような人生でしょうか。真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたということすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。

        *

母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる喜びと愛の心情です。子供が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的愛です。神様の人類創造がそうであったように、何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。

       *

真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくる愛です。

       *

堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力が、真の愛の価値です。

       *

神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠なものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践すれば、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権までも享受できるようになるのです。このように、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に「ために生きる人生」、すなわち真の愛の人生なのです。

       *

尊敬する指導者の皆様。

皆様は、今や祝福結婚と結実の時代を迎えています。神様の創造理想である地上天国、すなわち平和王国が皆様の目の前で創建されつつあります。

       *

真の父母として、80年以上の生涯を、血と汗と涙でつづられた一本道、天の道だけを歩んできた私の人生が、今では60億人類のための勝利的結実を収めているのです。霊界でも、四大聖人はもちろん、数千、数万の聖賢たちと皆様の善の先祖たちが地上界に降りてきています。皆様の一挙手一投足を見守り、天道に背く者を罰して、多くの人の戒めとされることでしょう。

       *

世界180カ国以上で、天のみ旨と伝統を相続した数千、数万の平和大使たちが、真の愛と真の家庭の価値を叫び、昼夜の別なく走っています。この地に平和理想世界王国を創建しようと総進撃しています。

       *

世界の火薬庫の中東でも、レバレンド・ムーンの平和思想に励まされ、ユダヤ教、キリスト教、イスラームが、新しい次元の平和的対話を行っています。

       *

東西間の冷戦に終止符を打つ決定的役割を果たしたのも、レバレンド・ムーンの「統一思想」でした。私の祖国、韓半島統一のための実質的背後作業も今、レバレンド・ムーンの主導のもとで急速に進行しています。

       *

しかし、私は決してここで満足することはできません。天命を受けて出発した私の生涯です。天から印を受け、人類の真の父母として顕現した私が天との間で交わした約束は、必ず成し遂げなければなりません。

       *

この地球星に毒きのこのように君臨してきたあらゆる国境と壁を完全に撤廃し、万人が共に手を取って暮らせる平和理想世界王国を創建しなければなりません。

       *

<平和大使は天の密使>

       *

尊敬する平和大使の皆様、皆様は、きょう私がお伝えする神様のメッセージを通して、多くのことを学び、悟ったことと思います。ところが、いまだに方向感覚を喪失したまま漂流している人類は、今こそ、天に代わる皆様の助けを必要としています。今や皆様は、新たな覚悟と決意で天命に従って立ち上がる天の密使とならなければなりません。そのような次元でもう一度、きょうのメッセージを要約しながら、私たちの使命を胸深く刻んでおこうと思います。

       *

神様の子女として創造されたアダムとエバが、堕落によって失ってしまったものが何であると言ったでしょうか。

       *

第1に、神様が下さった血統圏を喪失してしまいました。血統は、父母が子女だけに与え得る特権中の特権です。しかし、堕落によって彼らは、サタンの偽りの血統を受けて、サタンの子女に転落してしまいました。

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したがって、今日の全人類は誰彼を問わず、例外なく、サタンの血統を引き継いで生きている堕落の末裔であるという事実を、はっきりと悟らなければならないでしょう。神様は、御自身全体を100パーセント投入して絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準でアダムとエバを創造され、彼らの愛と生命の種として血統を下さったのです。

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したがって、今、皆様の位置は違っています。真の父母様が許諾された聖酒式を通して血統転換をし、再祝福を受け、真の家庭を探し立てられる道が大きく開かれました。

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第2には、人類の最初の家庭であるアダムの家庭で、兄のカインが弟のアベルを殺すことによって兄弟圏を失ってしまいました。天が下さった家庭での本然の秩序であり、祝福である兄と弟の間の愛と和合の人生が、妬みと恨みの怨讐関係に落ちてしまったのです。

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したがって人類は今、レバレンド・ムーンが主導してきた世界的次元の交叉結婚を通して血統復帰を完成し、より天の側であるアベルが主体格である兄の位置、すなわち本然の秩序を確立しなければならないのです。

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皆様、このようなサタンの秘密を暴いたレバレンド・ムーンの人生は、言葉では表すことのできない迫害と苦難、すなわち恨の生涯とならざるを得ませんでした。しかし、今では万難に打ち勝ち、勝利して、天の権勢が現れる「後天時代」を宣布しました。

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その基盤の上に、世界人口の78パーセントを超える宗教圏と国家圏を糾合し、新しい世界的次元のアベル圏を立てつつあります。併せて、新しい世界的次元のカイン圏を確立するために、全世界の人口の74パーセントを占めている蒙古斑同族圏を糾合しつつあります。

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したがって、今や超世界的次元で、この二つのアベル圏とカイン圏が一つになり、アベル王国の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体にならなければなりません。そして、この地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教超国家的な次元で、すべての国境と垣根を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に入ることができ、アダムとエバの堕落によって失ってしまった本然の所有権までも捜し立てるべき宿命的責任があるという事実を、いま一度、皆様に想起していただきたいのです。

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天の側の新しいアベル圏が天宙的次元でカイン圏を消化し、本然の創造理想的権限である天の全権をもって新天新地、すなわち地上・天上天国創建に向けて新たな出発をすべき時であることを肝に銘じてくださるようお願いいたします。

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<人類平和のためのプロジェクト>

世界の指導者の皆様、私は、きょうこの貴い神様の摂理歴史的完成の場をお借りして、もう一度、神様と人類の摂理的最後の目的である平和天国創建のために、そして神様の祖国と本郷の創設のために、実に摂理的で革命的なプロジェクトを宣布しようと思います。

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歴史的にサタンによって東と西、南と北に分けられ、地理的には北アメリカ大陸とロシア大陸を分けるベーリング海峡に、橋を架け、海底トンネルを通そうというのです。

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そうして、アフリカの喜望峰からチリのサンティアゴまで、イギリスのロンドンからアメリカのニューヨークまで、自動車で全世界を巡回、疾走できる「世界超高速道路」を連結する「ワールド・ピース・キング・ブリッジ-トンネル」を完成し、世界を1日生活圏にしようというのです。

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これ以上の分断と分裂は容認できないというのが天の警告です。全世界を1日生活圏で結び、サタンがつくった人種、文化、宗教、国家の壁を崩し、神様が何よりも願ってこられた平和理想世界王国を、この地球星に創建しようというのです。

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アメリカとロシアが一つになり、ヨーロッパ大陸、中国、インド、日本、ブラジルなど、世界のすべての国家、そしてすべての宗教が一つになり、共に力を合わせ、この歴史的なプロジェクトを成功させなければなりません。この事業の成功こそ、人類にとって、これ以上戦争と分断が必要ない平和理想世界王国を創建するのに、決定的役割をすることでしょう。

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皆様、このような途方もないプロジェクトをどうしたら完成できるのかと、疑問をもつ人もいるでしょう。しかし、神様のみ旨がある所には、必ず道があります。

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21世紀の現代科学技術は、今、ベーリング海峡にトンネルを通す程度のことは問題にならない水準にまで発展しています。工事費用も問題になりません。世界が戦争という名のもとに費やしているお金がいくらでしょうか。人類は今、歴史と後代の前に、実に恐るべき罪を犯していることを自覚すべき時です。

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一つの例を挙げましょう。アメリカが過去3年の間、イラク戦争につぎ込んだ戦費がどのくらいになるか御存じですか。約20兆円(2000億ドル)に迫っています。

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それだけ予算があれば、ベーリング海峡プロジェクトを完成しても余るお金です。なぜ私たちが、互いに殺し合う戦争に、このように途方もないお金をつぎ込む愚かな蛮行を続けなければならないのでしょうか。聖書のイザヤ書第2章4節の教えのように、今や、「銃や刀を溶かして、すきとくわを作る」時です。
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人類はもうこれ以上、戦争のための戦争に子女たちの命を犠牲にし、天文学的なお金を費やす悪業を繰り返してはなりません。世界のすべての国家の力を総動員し、大宇宙の主人である神様が願われる平和理想世界王国創建に、総邁進すべき時が来たのです。

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皆様、人類は今、レバレンド・ムーンの教えである「真の愛、真の生命、真の血統の平和思想」を受け入れなくては生きていけない、窮地に立っています。皆様の善の先祖たちが総動員され、後天時代の天的な権勢が押し寄せてくれば、いくら強大に見える国家や民族でも、天地の運勢に順応するほかなくなることでしょう。

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<私たちの使命>

今や選択は皆様のものです。無知には完成があり得ません。きょう、皆様に伝えるこのメッセージは、天がこの時代に下す警告であり祝福なのです。天運に従って発展し勝利していくレバレンド・ムーンと歩調を合わせ、この地に真の家庭、真の社会、真の国家、真の平和理想世界王国を創建する主役になりますか。それとも、サタンが喜ぶ旧態依然たる宗教の壁、文化の壁、民族の壁、人種の壁の虜となり、余生をうめきと後悔の中で終えるのでしょうか。天は、この邪悪な世界をひっくり返し、この地に新天新地(新しい文化と理想王国)を創建する勇将たちを呼び集めています。

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今、皆様と共に誕生した「天宙平和連合」は、神様の勝利であり、真の父母様の血と汗と涙の結実であり、皆様の希望であり願いです。カイン的な既存のUNの前に天一国を代表するアベル的王国の使命を果たすようになるでしょう。神様の創造理想世界実践郷を成し遂げるべき使命が、正に皆様に下された天命であることを肝に銘じてくださるように願います。

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世界平和軍の名で出発したUN軍の役割を、もう一度考えてみてください。韓国動乱とベトナム戦争でも、その使命を果たすことができず、途中下車してしまったのではないでしょうか。したがって、私は、世界120カ国を巡回し、「天宙平和連合」の創設メッセージを宣布する中、昨年の10月20日、ウクライナにおいて人類の福祉と未来のための平和組織を創設し、全世界の前に宣布しました。

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この組織は、今から新世界の秩序と平和を守る警備隊の責任を果たすようになるでしょう。いまだに、先天時代の残骸である分裂と利己主義の落とし穴から抜け出すことができず、慌てふためく人類に、真の個人、真の家庭、真の国家、真の世界と天宙を創建する、後天時代の真の愛を教育する先鋒隊にするのです。

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皆様も、今から新しい時代に新しい甲冑を着て、天のために、そして人類万代のために全力投球する、賢明で勇猛な天宙的平和王国軍となってくださるよう願います。ぜひとも、きょう私が伝えた天の警告を胸深く刻まれ、真の父母様を通して受ける祝福結婚こそ、天の血統を取り戻す唯一の道であり、神様がこれほどまでに願ってこられた解放圏と釈放圏を確保し、神様の理想家庭と平和理想世界王国を永遠にこの地に定着させ得る道である、ということを肝に銘じてください。

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それとともに、「天宙平和連合」の発展と成功のために、神様の理想家庭と理想国家と平和王国を創建することに、真の父母と共に最善を尽くす皆様となられることを願います。

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億兆蒼生の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女になってください。真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。神様の祝福が皆様の家庭と国家の上に満ちあふれんことを願います。 ありがとうございました。

 

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