沼間中学校にて、神奈川県公立中学校教育研究会 社会科研究大会逗子葉山大会が開催されました。
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ここでは、3年生の生徒を対象に、政治的教育を育む授業として「政治家にインタビューをしよう」が行われました。
これは、政治家をお呼びして、生徒たちの「政治とは?」の問いに答えていくものです。
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生徒達は大変、真剣に話を聞き、質問していました。
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感想では
「一人一人いろんな意見があった。」
「人によって危険が違う。」
「解釈の仕方も違う。」
「自分と違う意見。」
「判断することの大切さを知った。」
「教科書に書いていないことが聞けて良かった。」
「ポスターだけだと分からない。演説、ネットで情報を得ることが大事だと思った。」
一番多かったのが
「楽しかった。」
で、生徒たちが政治に興味を持ったのは間違いない授業内容でした。
大会実行委員長は『「政治家にインタビューしよう」では政治家という「本物」に触れることによって、当初は「難しい」「堅苦しい」と言った印象を持っていた政治に対して、生徒たちは大きな関心を示すようになりました。過去の「政治家にインタビューしよう」の実践から、「本物」に触れる体験を通して生徒たちの「主体的に学習に取り組む態度」が育まれるのだと強く感じました。』とパンフレットで述べています。
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昨年、今年と、この授業を見て本当にその通りであると感じました。
しかし、問題もあります。
それはここで言う「政治家」の定義です。
2022年の参議院議員選挙に候補者を立てた政党へお願いして、「政治家」をお呼びするのですが、今日来られた「政治家」8名中、現職の議員は4名であり、一度も当選されたことの無い方が4名含まれている事です。
これが「本物の政治家」であるのかとの疑問が沸きます。
政治家とは一般的に国会議員、地方議会議員や地方自治体の首長などを指します。
生徒達も、現職の国会議員、地方議員と考え、質問を行っている様子でした。
政治家とは呼べない、政党関係者が講師となるのは、生徒達をだます行為であり、「政治家にインタビューをしよう」との授業本来の目的が果たせません。
この問題点は昨年の授業終了後、直ちに教育委員会に指摘し、改善を求めましたが、変更はありませんでした。
ただ、昨年は、政治的中立の確保から、生徒、保護者、地域とのつながり強い逗子市議会議員は除外されていましたが、今年はその規制が無くなり同僚の逗子市議会議員が講師として出席していました。
また、逗子市議会議員は政党公認が7名、無所属が私も含め8名いることから、政党だけへの派遣呼びかけは、政治的中立に疑問が残ります。
パンフレットで令和5年度は逗子小学校、池子小学校でも同様の「政治家にインタビューしよう」が同様の声掛けで開かれたことを知りました。
厳密な「政治的中立」は難しいとは思いますが、議長を通して逗子市議会議員全員に講師依頼を行うほうが、公平で公正と考えます。
とは言え、基本的な授業は、若者の政治参加と投票率アップには必ずつながる素晴らしいものであり、細部を詰めて逗子モデルとして確立していけるものと確信しています。
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