大規模な噴火と津波の被害にあったトンガに向けて海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が派遣されます。
「輸送艦おおすみ」「出典:海上自衛隊ホームページ」
この輸送艦「おおすみ」と同型の「くにさき」に2009年に乗船する機会がありました。
「輸送艦くにさき」「出典:海上自衛隊ホームページ」
この「おおすみ」「くにさき」の輸送艦はエアクッション艇(LCAC)を2艇搭載し、後部のハッチから海面へ直接LCACが出ることが出来ます。
当日も砂浜で待っていると沖の輸送艦「くにさき」から発進したLCACが2艇砂浜に上陸し、
見学者を乗せた後、
出艇、沖に停泊している母艦の開いた後ろハッチから直接内部に入りました。
医療設備も整っており、手術室もあります。
甲板は広く平らでヘリやトラックを搭載できます。
このため、災害派遣での活躍が期待され、
2009年当時でも国内の災害に派遣され、2年後に発生した東日本大震災でもいち早く被災地支援を行いました。
このような理由から、今回もトンガに派遣が決定されたのでしょう。
以前、自衛隊関係者からこの輸送艦を逗子海岸沖へ停泊させ、LCACを逗子海岸へ上陸する訓練をしたい旨の話が私にありました。
一度でも上陸の経験があると、災害時に行動しやすい。との事で、私としても賛同し、行政と調整したものの時のトップが全く乗る気が無く、実現しませんでした。
逗子市は地震、津波が発生した際、3方を山で囲まれている為、崖崩れ等により孤立する可能性があります。
実際に一昨年、台風によるがけ崩れで六浦と池子を結ぶルートと名越トンネルのルートが遮断されました。
今回のトンガへの自衛隊派遣を受けて、逗子市への海からの災害支援ルートを確保することは非常に重要であり、訓練の必要性を改めて感じました。