今はテレビを見る機会はかなり減ったけど、小さい頃はテレビっ子だった。
三歳年上の兄がいて、チャンネル権は兄が握っていた物だから、僕は兄の見ているテレビを一緒になってみてました。
そのせいか、僕は実年齢よりも古いテレビ番組になじみが深いのです。
当時好きだったのは、「巨人の星」「タイガーマスク」のカジワラ物、「マジンガーZ」「ゲッターロボ」「デビルマン」の永井物、「ヤッターマン」「オタスケマン」を中心にしたタイムボカンシリーズ、「ムーミン」「不思議な島のフローネ」などのほんわかしたものも大好きだった。
こうした「好きなアニメ」の話というのは、挙げていけばきりがなくて、とかく「こんなアニメがあった」「アレが面白かった」で終わってしまいがちなので、ここは一つ、未来永劫残したい名作アニメということで、ただ一つ挙げさせてもらうと、これはもう、
『ガンバの冒険』しかないのであります。
原作は
斎藤敦夫の「冒険者たち」。児童文学の名作なのですが、「児童文学」に括るには、ちょっと長編に過ぎるし、登場人物というか登場ねずみがとても多いので、これを面白がって読むには、かなりの本好きであることが条件になると思います。
いたちに襲われ、全滅しそうになった島のねずみが、町のねずみたちに助けを求めるところから、この物語は始まるのですが、16匹ものねずみが出てくる原作と大きく異なり、アニメでは仲間のねずみは7匹に絞られています。
正直なところ、原作のねずみ16匹を明確に区別をしながら読み進めていくのは、非常に困難なので、アニメ版の7匹というのは見ているものに優しいです。しかもそれぞれのねずみの性格がうまく描き分けられ、どのねずみも大変魅力的です。
主人公の、がんばり屋のガンバ、
リーダー的な存在で、力持ちのヨイショ、
頭脳リーダーのガクシャ、
クールなひねくれモノ、イカサマ、
医者で文学者のシジン
食いしん坊で鼻が利くボーボ、
そして助けを求めてきたチュー太
全話通して見ると、それぞれのキャラクターが必ずクローズアップされていて、存在価値を大きくアピールされているのが、より一層キャラクターに対する愛情を深めているのでしょう。
軽快なオープニングテーマは、つい踊りたくなるような名曲で、バックに流れている映像も音と連動しており、大好きなアニメソングです。エンディングについては、
好きなアニメソング5つ ED編で書いている通りです。泣けます。冒険者の歌です。最後に出てくる白鼬ノロイの姿に恐怖した人は多いと思います。
ガンダムやルパン三世など、好きなアニメはいっぱいありますが、一家全員で楽しめるアニメって、そう多くはないような気がします。
そんな中、ガンバの冒険は、もし機会があるのなら、家族揃ってみて欲しい僕の一番大好きなアニメです。
僕は出張中に宿泊先の部屋で、たまたまBSで放映されているのを、数年ぶりに見て、即ネットショッピングでDVD購入しました。はっきり言って、宝です。
ちなみに手塚アニメの「マリンエキスプレス」も大好きです。