ごきげん日記

今日は大みそか

病院内でhappy new yearの声が飛び交っている。明日新年。それで言うと大晦日も働いてる医療従事者の方々には頭が下がる。

私はといえば9日の午後、開腹手術をした。当初横だったのが結構腸まで触らなきゃならなかったようで縦に切ったのだそう。

甘く見ていた。切った日は病室で相当うなされていたみたい。旦那さんがひいていた。子供達の名前を呼んでたり、痛い痛いを繰り返し、困ったことだろう。
夜中3時ぐらいに意識がはっきりし、会話できたが声が出ず。かすれかすれ。

沢山の管に繋がれ点滴が絶えずぶら下がっている。
おなかに力を入れると激痛が走るので寝てるしかないのだけれど、自分の身の回りのことを全て人頼みにしている情けなさに襲われる。
早く自分の力でやりたいけれどなにせ力が湧いてこない。


2日目は少し会話にも力が入るようになったが友達からのLINEに返答すらできない。スマホのブルブルやいろんな音が耳障りで、一番辛いのは申し訳ないのだけれど看護師さん達の香水。普段は気にならないのに臭覚が研ぎ澄まされてるのだろうか。

旦那さんはずっと病室に寝泊まりし仕事もしている。限りなく優しい。申し訳ない。

先生が来て、少し足首を動かすように言われた。血栓ができると大変らしい。寝返りもできたら少しずつねと言われた。おなかが痛くて怖かったけど、ちょっとずつもぞもぞしてたら動けるようになったことを傍で喜んでくれる人がいた。ありがたい。

3日目、朝方から猛烈な吐き気に襲われる。痛み止めに吐き気を促すものが入ってるらしい。吐き気は嫌だ。何も口にできない。でも、水から始めて少しずつ飲むように言われる。
リンゴジュースも、コンソメスープも口にできない。
唯一飲めたのはこちらの甘いコーヒー。
美味しいと思った。

今日はこれから椅子に座る訓練をするらしい。
どうやって?と絶望するが委ねてみよう。

私を心配してくれる全ての人に感謝。
返信できなくてごめんなさい。

明日は53歳の誕生日。
これも人生だ。






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