深奥無限

自分の趣味や思い出を思うままに

それからの武蔵を訪ねて⑧

2005年04月28日 | Weblog
五百羅漢

霊巌洞への経路上にある五百羅漢の説明文に こう
書いてありました。
「羅漢とは、釈迦の教えを聞いて悟りを開いた俗体の
弟子達のことであり、釈迦の信仰の対象とされるよう
になった。五百羅漢の一つ一つを注意して見ると必ず
自分の身内にそっくりの顔を見出すことができるとの
言い伝えがある。」と・・・

それからの武蔵を訪ねて⑦

2005年04月28日 | Weblog
霊巌洞

金峰山麓にある霊巌洞は、雲巌禅寺の奥にある洞窟で
石体四面の観音が奉ってあり、岩戸観音とも云います。
武蔵は、この洞窟に篭もり参禅し、「五輪書」を著しました。
周囲は、うっそうと枯木が茂り、奇岩の上に五百羅漢が
苔むし、文字通り深山の気を感じさせてくれます。
「神仏は尊し、神仏を頼まず」(独行道)という武蔵が、静か
に波乱の生涯を振り返り、剣の道をまとめあげるのには
絶好の場所であったであろうことが伺えます。

それからの武蔵を訪ねて⑥

2005年04月27日 | Weblog
武蔵肖像画

島田美術館の最後を飾る「武蔵肖像画」
武蔵は、自分の剣法を五輪書「地の巻」で
二天一流と名付けています。
これは、二天一流 五方の形の一つ下段
構えの肖像画です。

眼光鋭く、肖像画といえども気迫ある攻め
を感じます。
老いても斯くありたいものです。

北海の熊

それからの武蔵を訪ねて④

2005年04月25日 | Weblog
海鼠透鐔【ナマコスカシツバ】:武蔵作

通称:武蔵鍔と云われているこの鍔は、実用性と素朴な美が
融合した鉄製の鍔であり、非常に使いやすく機能的で優れた
一品と評価されている。
左右の穴の形が海鼠(ナマコ)に似ていることからこの名が
付けられました。

それからの武蔵を訪ねて③

2005年04月25日 | Weblog
島田美術館に陳列されいる武蔵の武具

伝 武蔵所用刀
「吉岡斬り」の伝承がある刀だそうですが、人を斬った刀には
見えません。
武蔵が没する前に刀匠に依頼して打たせた刀なのでは?
この他に平成になって作成された佐々木小次郎が使用した
長刀「物干し竿」と同寸法の刀(細身で美しい)も陳列されて
います。 こんな長刀を使いこなしたのかと驚きました。

それからの武蔵を訪ねて①

2005年04月23日 | Weblog
NHK連続ドラマ「武蔵」は一昨年好評の中に終了しましたが、
その後、宮本武蔵が晩年を過ごした熊本での足跡を追ってみた。
現地で撮ってきた写真+アルファで綴ってみよう。

武蔵(1584~1645)は、寛永17年(1640)の春〔57歳の頃〕
細川忠利公に300石の客分待遇で招きを受け流浪の障害の
棲家を熊本に求めました。以来、正保2年夏に歿するまでの
晩年を熊本で過ごしました。
この5年間に、二天一流の兵法要約ともいえる「兵法三十五
箇条」や「五輪書」を著し、また、茶・禅・書画の日々を送った
と云われている。

まず、武蔵筆の書画等が陳列されている熊本市内の島田美
術館を覘いてみた。
写真:「枯木鳴鵙図」