大阪の中学校給食を考えるシンポジウムが1月26日開催されました
シンポジウムは、保護者の立場から望ましい学校給食、デリバリーでのランチボックス方式をとる寝屋川市の中学校教員、調理業務の民間委託が進みつつも自校給食をおこなっている門真市の中学校教員をシンポジストにすすめられました。
保護者の立場からは、学校給食の重要性とともに、貧困が広がるもとで食べられればいいということではなく、生きる土台を育むいいものを与えてほしいとの声が出されました。
また、寝屋川市の教員からは、業者によるデリバリー方式の中学校給食が内容、食材、アレルギー対応などたいへん問題点が多いという実態が報告され、門真市の教員からは、学校給食は給食指導など教員に大きな負担があるものの教育の一環としてあたりまえに実施されていること、などが報告されました。
その後の会場発言では、府内各市町村の実態交流が行われ、よりよい中学校給食実現のために運動を交流し、発展させようと保護者や議員、栄養士・調理員などが発言をおこない、勉強になりました。
最後に、コーディネーターの樫原正澄関西大学教授がシンポジウムのまとめとして、中学校給食実現が府民の願いであり、財政難の問題があるが子どもにとって人権の問題あり、ないがしろはいけないということ、中学校給食の実施形態について、さまざまな実態があるが、食べるのは子どもたちの立場で改善していくこと、自校直営給食の大切さ、教師の実態に目を向けること、健康と食も結びついている、食と農業、まちづくりを結びつけていくことの重要性などを指摘しました。
このシンポジウムに和泉市から市職労1名、市会議員1名が参加しました。