9月7日投開票で行われた交野市長選挙について、「市民本位の民主的な交野市政をつくる会」が自主的に支援した現職の中田仁公候補が127票の僅差で惜敗しました。「維新政治を持ち込ませない」たたかいとしてとりくまれた市長選挙の結果について、「つくる会」が声明を出しましたので紹介します。
交野市長選挙の結果について
市民本位の民主的な交野市政をつくる会
事務局長 坂野光雄
1、9月7日投開票された交野市長選挙は、市民本位の民主的な交野市政をつ
くる会が支援した中田仁公候補が、127票の僅差で惜敗する結果となりまし
た。ご支援、ご支持いただいた方に、心から感謝申し上げます。
2、民主市政をつくる会は、維新府議が立候補の動きを強める中、7月30日
に臨時総会を開き、「維新政治を交野に持ち込ませない」との1点で中田市長
を自主的に支援することを決めました。そのなかで、中田市長が維新政治に反
対し、また、この4年間の施策のなかで一定前向きな努力が始まっていること
を評価しつつ、中田市政に対しては是々非々の立場を貫き、独自の立場で「つ
くる会」の政策の実現をめざしていくことを決定しました。
その直後、マスコミをつうじて維新府議の「LINE問題」が明るみにださ
れました。「維新の会」のあり方そのものも問われる問題であり、市民の大き
な批判がわきおこるなかで、ついに維新府議は出馬を断念しました。このこと
は、市民の良識の勝利といえるものでした。
告示直前に、この維新府議に代わり黒田候補が出馬しましたが、みずから府
議補欠選挙に維新の会からの出馬を策していたことや維新府議の応援を受けて
いることは語れなくなり、「維新ではなく、無所属」と言わざるをえませんで
した。
「維新政治を交野にもちこまさない」「交野から維新政治の退場を」という
大きな世論と共同が築かれたことは、重要な到達点です。
3、同時に、選挙戦の激動的な展開のなかで、市民の期待は、中田市長よりも
新人の黒田氏に集まる結果になりました。
「LINE府議もひどいし、中田市長も長すぎる?」ととまどいながら、黒
田氏を選択する声や、「黒田候補は民主党では? 維新ではないのでは?」と
いう声が、市民から寄せられました。
「つくる会」にたいして、「4年前は『何もしてこなかった』と批判した中
田市長を、なぜ支援するのか」などの声も聞かれました。「共同の陣営のなか
で、情勢判断はどうだったのか?」「『反維新』の意義がどこまでうきぼりに
されたのか」との声もあります。
今回の選挙が激動的に展開するなかで、短期間にこれらを解明し、市民の理
解を得るところまでの私たちの活動と力量はどうだったのか。ぜひ多くの方の
ご意見をお聞かせいただき、選挙の総括に生かしていきたいと考えています。
4、新しい市長のもとで、「つくる会」の役割はいっそう重要です。
新市長は「これまでの市政の積極面はひきつぐ」とのべていますが、今後ど
ういう政治姿勢をとるのか。「維新政治」にどう臨むのかが大きく問われます。
民主市政をつくる会の政策の実現のために、加入各団体の力を合わせて、運動
を強めていきたいと考えています。
LINE問題で市長選への出馬を断念した維新府議が、市民に対してどう責
任を明らかにするのかも、市民は注視しています。
来春のいっせい地方選挙、来秋の交野市議選に向けて、「維新退場」をかち
とり、民主的な政治を築くたたかいは、いよいよこれからが勝負です。
今回の市長選挙の経験と教訓をふまえて、新たなたたかいにのりだす決意で
す。