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「和泉九条の会」が5月9日(木)に「9の日」宣伝を和泉府中駅前、信太山駅前、和泉中央駅前でおこないました。
安倍政権が憲法96条を変えることを参院選の公約にするとまで言い、国会でも毎週のように憲法審査会が開かれ、憲法論議が行われ、マスコミでも憲法のことが載らない日はないほど憲法をめぐる情勢は緊迫しているもとで、あらためて憲法の意義を考えることが重要になっていますし、国民の関心が高まれば高まるほど、日本国憲法の素晴らしさを再認識し、改憲派の野望を押しとどめる力が発揮されるものと思います。
こうしたもとで行われた「9の日」宣伝に市職労からも4名の会員が参加しました。
いま、安倍政権は9条を変えて日本をアメリカと一緒になって世界で戦争できる国に変えることが、アメリカの要求でもあり、狙いです。そのために憲法を改正せずに集団的自衛権を行使できる道を探るとともに、憲法9条改憲を真正面から変えることには国民の反対も多いことから、迂回作戦として、憲法の改正手続き要件を定める96条を先に変えて、憲法を変えやすくしようとしています。
しかし、これには改憲派と言われる方からも「邪道」などと批判されるように、憲法がそもそも国家権力を縛り、時の権力が勝手に戦争を起こしたり、国民の権利を奪ったりしないようにするものであるということを否定して、憲法を権力の側が変えやすくすることは憲法を憲法でなくすことにつながります。
自民党の憲法改正草案を見ると、憲法9条を変えて国防軍を創設するということにとどまらず、憲法が権力を縛るものではなく、国民を公の秩序などの名のもとに縛る憲法に変えようというものであることが明らかで、安倍首相がこのような憲法に変えようとしていると思うと背筋が寒くなるような思いです。
わたしたち自治体労働者は、明治憲法による絶対主義的天皇制のもとでは公務員は「天皇の官吏」として、赤紙を配り国民を無謀な侵略戦争に駆り立てていった歴史の教訓をふまえ、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重、地方自治などを柱にした日本国憲法のもとで、「一部の奉仕者」ではなく「全体の奉仕者」として生まれ変わり、公務員になるときには憲法を尊重し擁護することを宣誓しています。
したがって、わたしたちはこの憲法を守り、生かすことが国民の幸せにつながり、公務労働者の誇りと働きがいにつながっていると思います。その憲法の基本原理を変えて戦争できる国にすることや国民を縛るものにするということは、公務員のあり方も国民の側から権力者の側の立場に立つものに根本から変えることになります。
また、憲法96条を変えていつでも時の権力者の都合の良い憲法に変えることができるなら、公務員もいつでも変えることができることになります。
市職労として、こうしたことをふまえ、自治体労働者と労働組合こそが憲法を守り、いかす運動をすすめていくことが重要だと考えています。憲法9条と96条どちらも変えたらアカン、そして憲法25条をはじめ国民の権利を守るために憲法を公務の現場や日常的に生かしていくためにひきつづきがんばっていきます。