すでにブログで報告させていただいてきたように、和泉市当局は、平成24年度市政運営方針にも示されてきたように、和泉市立病院の経営形態の見直しを含めたあり方の検討をおこなうための「和泉市立病院あり方検討委員会」を6月市議会での議決をふまえて設置しました。
7月27日に開催された第1回につづいて、8月21日(火)第2回検討委員会会が開催され、和泉市職労からも傍聴参加しました。
第2回検討委員会で大きな焦点となったのは経営問題以上に施設問題でした。
和泉市立病院は昭和38年に建設され、府内の市立病院で最も古く、震度6強の地震に対する耐震性能が低いことが当局資料から明らかにされました。
委員各位もこの点について指摘をおこない、建て替え問題が大きな課題としてクローズアップされました。
しかし、市立病院の建て替え問題はこれまで正面から議論されることはありませんでした。しかも、市役所庁舎の建て替え問題も急浮上しており、消防本部の建て替え問題も課題になっている中で、病院の建て替えも行っていくとなれば、財政的な問題も含め経営形態の見直しにとどまらず、市政全体に関わる問題にもなります。
辻市長も出席していた今回の検討委員会で、委員から次回検討委員会にむけて、建て替え問題での市当局の対応について宿題が課された形で第2回委員会は終了したとのことですので、次回検討委員会は市当局の回答を含め委員会の議論が非常に注目されることになります。
そして、検討委員会そのものも当初スケジュール案では、第3回検討委員会(10月9日予定)で早くも「答申(案)協議」とされていたのが、次回も引き続き今後のあり方や経営形態について議論することに修正されています。
建て替え問題も浮上してきた以上、市民の議論もなく5回の検討委員会で結論を出すというのはどう考えても問題があり、第3回検討委員会でひきつづき議論の時間を保障したことは重要ですが、5回の議論で答申案を出すスケジュールの変更はありません。
市立病院のあり方について建て替えを前提とするのかどうかあらためて市当局の姿勢が問われているとともに、市民を主人公とした問題の解決の方向性をどう見いだしていくのか、市職労としても対応を検討していきます。