SBS週末ドラマ『女の香り』
初放送 : 2011年7月23日午後9時50分
放送時間 : 土、日午後9時50分
演出 : パク・ヒョンギ脚本 : ノ・ジソル
登場人物 : キム・ソナ、イ・ドンウク、オム・ギジュン、ソ・ヒョリム、ナム・グンウォン、シン・ジス
■イ・ヨンジェ役(キム・ソナ)ラインツアー手配チーム職員
仕事に行く時には肝臓も堪能も家に置いてくる。プライド? 随分昔に捨ててしまった。学歴も、家柄も、外貌も平均に少し足らない、何かひとつ自慢するものもない人生。世界で一番怖いのは会社で首になることだ。給料も給料だが、それよりも怖いのはこの歳で無職になり一生結婚できないかもしれない、という不安のせいで、部長の人権を無視するセクハラにも「あら!関心持ってくださってありがとうございます! 」ハハホホ笑いながら話すことができる超絶頂忍耐心の所有者となった。ネズミのしっぽほどの給料で母親まで養い(?)ながら老後準備、結婚資金、住宅資金まで..心配が山積みだ。会社では卑屈女、家では不屈女、身なりはみすぼらしく汚いがじっと耐えている。今日よりも良い未来があるはずだと信じているため..でもある日ヨンジェは胆嚢ガンで残りの人生が6ヶ月だと宣告される。食べずに、着ずに、使わずに生きてきた人生が後悔される。死ぬ前にやらなければならないことがとても多いのに...その中で最も切実なのは愛だ。
■カン・ジウク役(イ・ドンウク)ラインツアー戦略企画本部本部長
売り上げ500億台韓国最高の旅行グループ『ラインツアー』代表カン・チョルマンの一人息子。作り上げたような顔と体、溢れるほどの金、父が作り上げた土台に箸だけのせたら良い人生。出勤と同時に女性職員には渇望の対象、男性職員には憧れの対象だ。でも10人のうち9人は羨ましがる彼の人生が嫌気がさす。準備された食卓に箸をのせるには基本的に放棄しなければならないものがある。例えば...霊魂? 自分の人生を生きるのではなく、父親が願う人生を生きている彼だ。礼儀正しく丁寧な微笑み、クールで柔らかい口調...しかし口から出てくるのは全て冷たく傾いており冷笑的だ。ダンディーな都市貴族の態度で彼は毎日人々に警告する。願うとおりにしてあげる。その代わり自分に対して最善、一生懸命、心からなんていうものは期待するな。ソジングループの3番目の娘セギョンと結婚しろ、といわれたときも反抗したりしなかった。自身を放棄したような状態のジウクにとって人生とは本当に...退屈で嫌気がさすものだった。海外出張でヨンジェに会うまでは...
■チェ・ウンソク役(オム・ギジュン) 韓国医療院腫瘍内科医師
患者を2度驚かせる。ハンサムな容姿で一度、無愛想な態度で一度。別名“ラポール(rapport:患者と医師間の心理的信頼関係)がとても低い。同僚の医師、看護婦、患者と仲良くなれない。自分の短所を知っているが直そうとしたことはない。別に不便さを感じない。患者と仲良いからといって実力のある医者となるのではないだろう? 自分の過去を全て知っているヨンジェとの過去をあれこれ知っているヨンジェとの突然の再会に当惑するが、ガン宣告までしないといけない事実が負担だ。ヨンジェに会ったその日から平穏だった日常に亀裂が入る。患者には良い医者、ヨンジェには良い男となりたい欲望が出始める。
■イム・セギョン役 (ソ・ヒョリム) ソジングループの末娘でソジンカード経営戦略担当常務
神は不公平だということを立証しようとしたからなのか、神はセギョンにだけ全てを与えた。脳と各種気質はもちろん、ソジングループ一家の中で最も優れた外貌。優れた彼女が財界20位内の男性達を押しのけてジウクと政略結婚をするようになった理由は“スキ”のせいだ。5年前交通事故に会って生死をたたよったと報道されたが、本当は自殺をしようとしたということを上流階級の人達はほとんど知っている。彼女は愛、特に貧富の格差を越えた愛を信じない。しかし愛されたくないのではない。どんなに切り貼りの結婚でも、ジウクが自分を愛してくれるのを望んでいる。私はグループを愛さなくても、彼は私を愛さなければならない!
■■ 企画意図 ■■
私達は永遠に生きるように愛して、夢見て、仕事する。死はまるで随分昔のことだったように。だから私達はいつも遠い未来を見つめて走り続ける。もっと良い人に会うために愛を放棄することもあり、成功するためには恋人を、家族を、恋人を大切に思わないかもしれない。他人よりも、今から、幸せになるために今日ぐらいは犠牲になる覚悟ができている。でもこのように目の前の幸せを追いかけて猛烈に走る私達は、果たしていつ頃幸せになれるだろうか? このドラマは死の宣告を受けた女性と、彼女を愛するようになった男性が幸せな死と幸せな人生に対する回答を探しに行く予定だ。主人公を通じていつか突然訪れるかもしれない死。または30年後に訪れる死の前で、私達は果たして何をしたらいいのか考えさせられるドラマ。今日この瞬間の人生がどんなに価値のあるものなのか。今当時傍にいる人と愛がどんなに大切なのか。少しの間振り返ることのできる契機となるドラマを作ろうと思う。このドラマで今この瞬間に忠実なものがまさに幸せだというものをもう一度感じることができるように、そして私達全てが今が不幸でない人生を死ぬことができるように願う。
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