とあるデイサービスにて。
みんなでワイワイ盛り上がってる一群から少し離れて、
ひとりテーブルに腰掛ける男性。
誰も振り向くことないタイミングで
彼はポケットに手を入れた。
それが聴こえないほどの喧騒ではないにしろ、
彼の息吹は、少なくとも僕の目には誰にも気付かれていないように見えたし、
また自ら誰にも構って欲しくないオーラを
瞬かせているようにも見えたのだが。
ポケットからだしたクロマチックハーモニカからは
『分かる人だけ判って』と訴える、
初めて聴くのに懐かしい感じの音符が流れ出した。
もし音符が目に見えるなら。
工場の煙突から勢い良く上がる白煙ではなく、
業務用冷蔵庫の扉を開けたら優しく斜め下に流れる冷気のような
優しい柔らかい奥ゆかしい音色。
その、「引き」のブレスに気づけたことは
ラッキーだった。
それは価値のある音だったから。
みんなでワイワイ盛り上がってる一群から少し離れて、
ひとりテーブルに腰掛ける男性。
誰も振り向くことないタイミングで
彼はポケットに手を入れた。
それが聴こえないほどの喧騒ではないにしろ、
彼の息吹は、少なくとも僕の目には誰にも気付かれていないように見えたし、
また自ら誰にも構って欲しくないオーラを
瞬かせているようにも見えたのだが。
ポケットからだしたクロマチックハーモニカからは
『分かる人だけ判って』と訴える、
初めて聴くのに懐かしい感じの音符が流れ出した。
もし音符が目に見えるなら。
工場の煙突から勢い良く上がる白煙ではなく、
業務用冷蔵庫の扉を開けたら優しく斜め下に流れる冷気のような
優しい柔らかい奥ゆかしい音色。
その、「引き」のブレスに気づけたことは
ラッキーだった。
それは価値のある音だったから。
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