脳梗塞
その病名を聞いた瞬間、動揺した。
体の芯が震えるような感じがした。
2010年年明けのこと。
ライブ会場の客席で会えば必ず挨拶するものの、普段直接電話などあまりしないK子さんが、平日の午前に電話をくれるなんて珍しい。どうしたんだろう?と思って出てみたら、彼が入院したという情報を伝えてきてくれた。その症状を聞いたときの自分の慌て方は今も忘れられない。
普段の仕事のテリトリーとは違う地域に「たまたま」いた。しかもたまたま車で移動していた。しかもその場所から入院先までは、偶然とは思えないほど近かった。
受付で病室番号を聞き、恐る恐る部屋に向かうと!カーテンの向こうに、ベッドの上で体を起こした彼が見えた。
「....そうそう。それで、椎名には伝えないで。あいつ心配しすぎるから......あ!」
その発言のタイミングで目が合うという、もはやジョークのような「間」だった。
想像していた状態より元気で本当に安心した。
指先が痺れるなぁ。治るのかよ(笑)これ。
同じくお見舞いに駆けつけた、ギタリストのHさんに 病院食が薄味過ぎるので、こっそり醤油持ってきてくれないか、などと冗談を言う余裕もあり、
いい意味で腰が抜けたのだった。
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