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11月22日、夕刻。
時刻は割とギリギリで、丸の内線銀座駅から東京国際フォーラム;ホールAに急いで向かう途中、手書きの「チケット譲ってください」のカードを持って立っている人、数知れず。どうやらこの日は当日券も残っていなかったようです。そんな自分も2階席の最後列チケットですわ・・とはいっても天井に手が届くほど高い席なので全体の雰囲気を感じることが出来、逆に気分良くもあります。
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17:10。舞台の下手から、銀のノースリーブに黒いパンツスタイルでキャロル・キングが登場。大歓声も静まり切らないうちに、極めてシンプルに1曲目「Song Of Long Ago」 がスタート。
「Welcome To My Living Room」では毎年歌詞が変わる「あたし66歳だから・・」のところで観客席から大拍手。
「今夜はDVDを録画してるから、みんな、買うのよ!」と言ったようにも聴こえましたが、違うかな。
「Home Again」なんか聴けたときには、ドライアイ気味の僕もすっかり目薬要らずでした。心の中で、体中の関節で、ぎゅっと縛ってあったゴムバンドをひとつひとつ外して行き、血の巡りが良くなっていくようなジーンとした暖かさがありますね。
「Love Makes The World」・・「愛が、地球を、回してます」と日本語で語りかけるキャロル。カンニングペーパーもなかったようですが結構色々な日本語を発する彼女は、ちょっと「ドヤ?」顔でもありました。
男性ギタリスト、ベース奏者も加わり、キャロル自身もアコースティックギターに持ち替え3人でステージ真ん中で本当に楽しく歌う。キャロルは左。このコーナーでのリードVo.さんは真ん中。彼は大変深みのあるヴォーカルで、右側の彼は少々押され気味。すかさずキャロル「あなたも何か歌いなさいよー」彼「ええ?今?えーとね・・やっぱりあなたの曲をやりましょう(笑)(←日本語)」
「Smackwater Jack」。そうですよね。このフォーメーションであれば必ずこの曲でしょう。本当に本当に嬉しそうなキャロルは右手を伸ばして、ぐるんぐるんギターを逆弾きするのです。まるで、80年代のフィラデルフィア出身ハードロックバンド「シンデレラ」のように。
年を重ねたとは言え、昨年の11月にさいたまスーパーアリーナで見たライブより、数段声が出ているのは、やはり単独ライブのための準備、トレーニングは違うのでしょうか。とは言ってもライブ開始後の17:50、「 しばらくお休みね。また後で^^/」と言って爽やかに去っていくのでした。
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20分の休憩の間、1F席にいる人たちはまるで展覧会に来たかのように、ステージの造りを眺めに近づいていきます。舞台上にはこだわりのソファと3つの植物。大掛かりな仕掛けも何もないのに、近くで見ておきたい気にさせる不思議な空気があるのです。
18:10。第二部のステージは白の長袖に着替えて登場。一部とは打って変わって、今度は赤地のライトを基調に水玉模様がステージの床を縫っていきます。
「これはモンキーズが歌って有名になった曲ね」と言って演奏をしながらステージを小走りする可愛さは、まるで昨年松戸で見た太田裕美と双璧ですわな。
あとは・・「Chains」! ビートルズファンにとって、最初のアルバム「Please Please Me」に入っている曲として有名ですが、クッキーズというグループにGoffin - Kingが提供した曲だったのですね。。まだまだ勉強不足です。
二部の最後は「A Natural Woman」。「You make me feel♪さあ、一緒に歌いましょう」と客席に語りかけながら、枯れた高音が心に響きます。しかし・・
まだ18:50。。隣の席から聴こえた、独り言としてはいささかデカイ「もう終わり???」に大きく肯いてしまいましたが、強大なアンコールに応えて再びピアノの前に座り・・
18:52、「So Far Away」を弾き始めると会場中からため息や静かな嗚咽が。
そうだよね、やっぱりこの曲は演ってくれないと。
アンコール1曲で返してなるものかという客席からの気合が伝わったからかどうかわかりませんが、続いて「You've Got A Friend」。この日、会場の中にはキャロル・キングが死ぬほど好き。昔好きだった。割と好き。パートナーだ好きだというから着いてきた。いろいろな客層が入り混じっているのでしょうが、やっぱり、アルバム「Tapestry」からのナンバーが、より拍手が大きく中でもこの曲は一番みんなが知っていて聴きたかった一曲だったのかも知れません。
2番が終わっても、レコードバージョンにはないコードを回し続け、「今日は♪、みんな楽しめたかしら~♪」と歌い語るキャロル。彼女は優しく、ゆっくり話すので、だいたい何を言っているのか聞き取れるのが嬉しいですね。
立ち上がり、ピアノから離れ、メンバーと3人で手を繋いで挨拶をするも、それでも帰してなるものかという大歓声の渦。男性演奏者ふたりはほぼ舞台の上手に消えかけたものの、キャロルは指を1本立てて「やっちゃう?じゃあ、じゃあ、もう一曲やっちゃう??」という感じでふたりを呼び戻すと、「マジで?マジで?」といっているかのようにおどけて横向きのまま戻ってきましたよ。
ゴスペル風のアレンジのため最初は気づかなかったのですが、「The Loco-Motion」!!聴けるとは思わなかった(涙)しかし考えてみたら、彼女のキャリアの中でおそらく最も世界中に認知されている曲でしょうね。日本でも伊東ゆかりがカバーしたり。
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まだまだお腹一杯にはならない観客一同でしたが、19:05、客電が着いてしまいました。欲を言えば「THE CITY」のアルバムに入っている「Paradise Alley 」が聴けたら嬉しかったのですが、それは次回公演に期待しましょう。きっとまた来日してくれると願って!
今夜、キャロル達はどの店で「打ち上げ」するのでしょうね
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夢語り(紙ジャケット仕様)
※掻い摘んで言うとだいたいこんな感じでございました↓
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