2023/8/14(月)
ジェーン・バーキンが、7/16亡くなった。
彼女の出ている映画を観てから、記事を書こうと思っていた。
「欲望」というタイトルの映画。
結局、バーキンの記事というより、この映画、「欲望」が、ミョーに気に入ってしまい、この映画の話中心に、バーキンを語りたいと思う。
イラストはワタシが書いたもの。
ジェーン・バーキンについては、こちらを。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ジェーン・バーキン
ミケランジェロ・アントニオーニ監督。
1966年、イギリス・イタリア・アメリカ合作映画。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/欲望_(1967年の映画)
ジェフ・ベックとジミー・ペイジが出演していることでも有名らしいが、主演のカメラマンに、写真を撮って欲しくて、まとわりつく2人の少女のうちの1人が、ブロンドのジェーン・バーキンだ。
可愛い。
グリーン系のタイツをはいて、上半身ハダカの……と書くと、
「エロいのね」となっちゃうかもだが、オッパイはチラッ、チラッとしか見えない。
それに、2人の若い娘は、とにかく跳ね回るので、色気は感じなかった。
ジェーン・バーキンのスレンダーな身体は、あのアンニュイな可愛い表情と、金髪がなかったら、ワタシは、魅力を感じないな。
オッパイとは、隠してるのにポロッとこぼれちゃった、とかの時にドキッとなる事が多い。
若い娘の、恥じらいもなく、嬌声をあげて(胸を隠すってのは、ありましたが)上半身が、忙しく動き回るだけのシーンじゃ、しかもチラッと見えてもすぐ、次の瞬間隠れちゃう。
「もっと、しっかり見せてよ」
と言いたい。
見せないのがいいのかもしれないが。だって、この2人の少女達は、脇役。
主役らしき女優となると、ヴァネッサ・レッドグレープなんだから。
公園で恋人とイチャイチャしてる所を、勝手に撮影されちゃうこの女性。私生活を撮られて、嫌がる。当たり前だ。
当時でも、盗撮だと思うけど、「フィルムを頂戴」と言われても、カメラマンの色男は、「やなこった」とフィルムを渡さない。
それどころか、傲慢にも、「俺に撮られたい人間は多いんだぜ」とほざく。
この映画は、テーマが不明だとされていて、確かに、よくわからない。ストーリーは、あるとも言えるが、オチが無い。
原作はフリオ・コルタサル「悪魔の涎」
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/フリオ・コルタサル
「シュールな映画だった」と言うには、次々と出てくる女性達が、生々しい。
また、いちいち、子どもっぽい格好をしている。1人を除いてだが。
そういうのが当時の流行だったのだろうけど、だとすると、いちばんこの映画の中で光ってるのは、ジェーン・バーキンかな。
気になるのは、と言うか、不自然に思えるのは、フィルムを譲ってもらうために、身を投げ出そうとする女性バネッサ・レッドグレープの身なりというか、外見である。
どう見ても、ヴァネッサの外観は、この映画の前年1966年に公開された、アヌーク・エーメ主演の「男と女」のアヌークの髪型、化粧、雰囲気を、ヴァネッサがそっくりそのまま真似たかの如くなのである。
これには驚いた。
服装は、舞台はロンドンゆえ、英国らしいチェックのブラウスと大き目のベルトのミニ・スカートだが(当時の流行だろう)、何度見直しても、アヌーク・エーメの影響を受けたとしか思えない。
(ちなみに、「男と女」は、低予算なのに、大ヒットした。ワタシは、「男と女」の映画が大好きなので(DVDも持っている)
多くの人々の意見は分かれるだろう。
アヌーク・エーメの醸し出す、「完璧な女らしさ」をまとったヴァネッサの大人の魅力と、
自然な少女の生まれつきの愛らしさを振りまくバーキンの魅力とに。
こうした永遠の少女のようなバーキンの持っていたバッグは、ゴチャゴチャと、はみ出るほど物が溢れていたが、どこが受けて、バーキンは人気があったの?
謎だ。
エルメスの社長が、飛行機の中で同席した時、ジェーンが、カゴにゴチャゴチャしたものをたくさん入れていて、それで、彼女にバッグを送ったそうだが。
それが「バーキン」………
ちなみに、ワタシが持っているDVDで、バーキンが出ているのは、「ジェーン・バーキンのシンデレラ」のみ。
(魔法使いの役ではなく、人魚の役です)
彼女の映画、新作があるね。
「ジェーンとシャルロット」がそれ。
世界にショックを与えた歌がこちら。
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ
https://m.youtube.com/watch?v=UatSXpRJ98Q
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