2023/7/29(土)
今日は、東京では、4年ぶりの花火イベントで、にぎわって、盛り上がっていたようである。
ワタシは、暑さが苦手なので(誰でもですか)、そんな気分にはなれないんだが……
でも、出来るなら、解放された気分になりたいよ。
みんなと、共有したいよ………
長かったもんねぇ。コビッド…………お疲れ様だったね〜〜〜
今日は暑かった。
今日の猛暑を想定して、昨日のうちに、ヨドバシカメラで、家電の買い物を済ませた。
バスで行ったが、ホント、まぁまぁ、今日より、幾分ラクだったっす。
……………………………………
あれ?地震だ。19:35 ユラユラしてる。
………………………………
ところで。
花火といえば、花火で思い出すのが、若い頃の恋とか、友達や知人たちと見た花火とかですが……
学生の頃、みんなで、公園の広場で、買ってきた花火打ち上げたりね。
今では、公園の花火って、ハードルが高いんじゃないでしょうかね。許可が必要だったりして。
祖父母や親戚に連れられていった花火大会の思い出もあるかな。
最近、写真整理の際に、懐かしい写真見つけて、幼い頃は、親戚が大勢集まっていたことや、花火大会、複数回行ってた記憶が蘇りましたね。
誰かの背中で、スヤスヤ眠ってしまったワタシ……誰に背負われていたんだか。(父母ではなかったと思います)
もうみんな、この世にいないかも。
さて。
過去のブログに書いていた花火をネタにした記事は、実話を基にしていたりします。
「創作」(フィクション)のカテゴリに置いてあったのですが、内容はホントは、フィクションではないんだよね。
自分の事ではないだけで。
出来事を文字にして、残しておくのです。
もし、書いてなかったら、記憶は、どんどん薄くなっていった事でしょう。
夏になると、よく読み返していました。
2012年7月に投稿した時も、何年か経過してたんじゃないかな。もしかすると、20世紀の出来事かもしれない。
年月が過ぎて、本当に、懐かしい思い出になってしまったワケですが………
当時は、細部を詳しくは書かなかった。
でも、数年前、登場人物のひとりが亡くなった現在、書き直してみようかなと思います。
*************************
何年前になるだろうか。
20年前くらいか。いや、25年くらい前か。
20世紀か、21世紀かも記憶が無い。
ただ、ちょうど今頃;のことだった。
7月の終わり頃。
知人の1人が、ある芸能人とつきあっていた。
ある意味、有名だったが、売れてる人ではなかった。
知人X子が、自分の彼氏の自宅に、一緒に行ってくれないか、と誘ってきたのだ。
聞けば、彼氏さんのために、ご飯を作るから、一緒に食べようと言う。
「みんなでワイワイ食べた方が楽しくない?」
と言うと、ちょっと、頼みたいことがあって、あなただけ、という。
「どうして?」
「彼の家の掃除を手伝ってほしい」
という。
「掃除? なんだ、簡単じゃん。あなた1人で出来るんじゃないの」
と言うと、
「いやー、それが、家全体が、ゴミや取り込んだ洗濯物で溢れかえっているのよ。足の踏み場もないの…」
と言うX子。
彼女は、芸能人は、ワタシにとって別世界の人間、しかも、ワタシが興味がないって事を知ってるはず。
「ねぇ、来て!お願い、来て!手伝って!」
「あー………」
「ご馳走するよ。料理作るから。終わったら、花火見ようよ。ねぇ!」
そうか。今日は、花火大会の日だ。
「わかったよ、でも、喧嘩しないでね。いつも喧嘩の話しか聞いてないからさぁ。約束だよ」
部屋中に散らばった、彼氏さんの乾いた洗濯物の山を見た時には、「オオーッ」と驚いて、心の中で叫んでしまったが、X子の苦悩というか、困惑が一瞬にして理解できた。
「こりゃ、ヒデーな」
3LDKなのに、ビニール袋にまとめられたゴミの部屋は足の踏み場はなく、乾いた洗濯物だらけの部屋からは、清潔な香りが漂っていた。
シンク周りそうじ、
ゴミ分別、
床掃除、
どっさりあった洗濯物をたたむ作業など。
気付くと4時間が経過していた。
(彼氏さんの数十枚の下着の可愛い柄は、辛口のキャラクターと合わないなと思いながら、たたんだ)
夕方、X子と2人、買い物から帰ってきて、料理の得意なX子が作った食事を、始めの方は、彼氏さんも微笑んで、「美味しいね♪」と満足この上ない表情だったのに………
その時、X子とワタシが調理プレートで作ったのは、焼きそばだったが、本当に美味しくて、味付けにこだわるX子の腕を認めざるを得なかった。
平凡な味付けではないのだ。
(ワタシがやった作業は、かき混ぜる事だけ)
スーパーマーケットで、1200円台の買い物で(X子とワタシは、それぞれ600円程度を出し合った)、3人分の夕食を、この味で?
すごいな、奇跡だ、と思った。
だけど。
2人はやはり喧嘩を始めた。
カレーの具について意見が合わないだけでこれか。
彼氏さんも、お店を開こうかと考えていたほど、料理上手、味にはこだわりがあるものだから、自分の意見を絶対に引っ込めることはないのだ。
争いはエスカレートしていった。
「あーあ……」とワタシ。
やはりだ。
だから、嫌だったんだ。
「ワタシ、帰るね……」
ワタシがそう言うと同時に、X子は、彼氏さんの頰をひっぱたいて、外に飛び出した。
「はぁ!?」
玄関のドアが開いた時、花火の音がドン、ドドンと聞こえてきた。
「彼氏さん、ダメじゃないですか! 彼女、出ていっちゃいましたよ……」
平然と、パソコン作業し続けるX子の彼氏さん。
(この2人、もうダメだな)
それでも、ワタシとX子は、花火を楽しんだ。
外に出て、立っていると、「お前ら、しゃがめよ。頭が邪魔で、花火が見えないだろ」との声が飛んできた。
ガラ悪いなあ。
何だここは。この町は──
ワタシとX子は、彼氏さんのマンションに戻り、屋上への階段を上った。
強い風が吹いていた。屋上なのに、花火はよく見えず、がっかりしたが、あの時の風の強さは忘れない。
ドドンドドン………パパパパパ───ン
パチパチ、ヒューン、ドンドン……
*************************
さて。
2人はどうなったか。
想像に難くない。
当然、うまく行くとは思えない2人。
かなり経ってから、というか、コビッド騒ぎの最中に、彼氏さんの死去を知った。
X子ではなく、ある知人からの電話で。
驚いてネットで確認すると、本当だった。
生きていれば、「あの人は今」てなテーマで、たまには取り上げられるようなタレントさんだったと思うけど……
これが、花火で思い出す記憶のひとつです。
当時は、嫌な、暗い気分にさせられた部分もある思い出ですが、今となっては……
思い出すのは、ただ、彼氏さんとX子、3人で食べた、美味しかった、あの焼きそばの味………
🌻