さる6月11日、大震災から丁度3ヶ月目にあたるこの日は、日本中で反原発デモなど大きなイベントが行われていました。(マスコミではあまり報道されていなかったけどね...寂)
そんな中、原発事故を受けて本来の「テキト~なドンバオヤジ」から、子供達の為に「戦う副園長(仮)」と化した僕はというと...東京外神田の「3331アーツ千代田」で行われた611GCM(ガイガーカウンターミーティング)に参加して来ました。(あいのいくの雨)
主催は、『PostPet』シリーズや原発事故解説動画「おなかがいたくなった原発くん」で有名なメディアアーティストの八谷和彦さんが呼びかけ実現しましたものです。(偉!)
このイベントは、個人で持っている簡易型の放射線測定器で「身の回りの放射線量をなるべく正確に知りたい」をテーマに、専門家による講演やトークショー、鳴き合わせ校正会などなど、個人では決して判らない、経験出来ない事を勉強する絶好のチャンスです!。
会場は、測定器を手にしたホントに大勢の人で一杯!。
初回のセッションには入れず、講演のUST中継を隣の部屋で観たりしていましたが、控えのテーブルではイワユル「放射線ヲタク」の方々が自然発生的に店開き!。(笑)
色々な放射線サンプルを出しては、各自、自分の線量計で計測してお互いの計測値を比較し合ったり、情報交換したりと、これはこれで凄く有意義でした!。
キャンプ用品のランタン用マントル、こんなに線量が高いとは知らなかったぞ!。(驚)
トリウムが含まれているようです→【Thorium】第90番元素。元素記号はTh。最も安定な同位体はトリウム232
特に、保育園で買った線量計と全く同型機を持った方を発見、ずっと2人で同じものを測定して比較出来ました。
この中国製の測定器は、2台とも出て来る数値はほぼ揃っているので個体差は無さそう...ですが、RADEXなど他の機種と比べるとやはり感度は鈍い傾向にある事が判明!。(泣)
ま、それを頭に入れて測定すれば良いのですけどね。
飯館村の土壌サンプルもありました、アラームが鳴りだす機器が続出!、思わず一歩退きました。(怖)
我孫子市もホットスポットと呼ばれていますが、マジで軽く桁が1つ違います!。(高)
背筋が寒くなるけどこれが現実なんだ!。
2回目の講演は無事、前から3列目の好位置をキープ!。
講師はいつも線量チェックでお世話になっているKEK(高エネルギー加速器研究機構)の野尻美保子先生(理論物理学)、物理学者の阪大、菊池誠 先生、SF作家の野尻抱介先生などなにげに凄いメンツだ!。(笑)
放射線の種類からその特徴、実際の計り方など非常に詳しく解説いただけました!。
いや、もう目から鱗、知らない事ばっかり、やっぱり素人が何も知らずに計るのは無理な世界。
たとえば、
・β線は局所的な汚染を調べるには有効だが、環境放射線量を正確に計るにはβ線を遮断してγ線を計測する。
・「念のため」と思い、数値の最大値を取ると、平気で2倍以上の誤差が生じる。
・ガイガーカウンターの基本単位、CPMをシーベルトに換算する時の考え方の違いが機種ごとの数値の違いとなって出て来る。
等々、ま、この辺は調べればネットでも出て来るかもしれませんが、じゃ、その為には「どうしたら良いの?」というところを詳しく教えていただけたのが凄くためになりました!。
講師、スタッフの皆様、ありがとうございます、参加出来て良かったです、本当に!。(感謝!)
ハンディ機もポケット機もヘビーデューティな測定器も自作機も何でもあり!。(笑)
ただ、この日集まった人たちは、放射線マニアと我が子の為に測定器を手にしたばかりのママ達、そして僕たち世代(チャンジー)で業務や立場上の何がしかの理由で放射線の測定に関わる事になった人たちが一同に介しているワケですから、同じ土俵で語るのは難しいですよね~。
出来れば「初めてのガイガーカウンター!」みたいな超初心者用入門講座も別にあった方が良かったのかもしれませんが、これだけ知識、経験値の差がありながらも「正しく測定する為には!」という、完全に1つのベクトルに向かっている会場内の雰囲気が凄かったっです!。(熱)
ところで、廊下で並んでいる時に、隣にすごくゴツイ業務機を持った方がいらっしゃいまして、たまたま茨城の方だったので県の対応等を「ちょっと危機感が足りないですよね~!」などと話が弾んでしまいました。
で、最後に、お互い名刺を交換してビックリ!、実はその方、茨城県中央のある保健所の所長さんでした!。(驚)
どうりでめちゃくちゃ詳しい方だな...と思っていたのですが、こうして休日に、プライベートで勉強会に参加するほど意識の高い方も行政の中には居るんだと、ちょっと心強くなりました。
ま、ご本人も周りとの「意識のギャップが激しくて大変!」とおっしゃってましたけどね。(笑)
あ~、県南地区や千葉県東葛地区の保健所長さんもこのくらい意識が高ければ嬉しかったんですけどね~。(惜)
P.S.
当日行けなかった方、その時の講演内容がそのままUST上にアーカイブされているので是非ご覧ください!。
前半→http://www.ustream.tv/recorded/15301222
後半→http://www.ustream.tv/recorded/15304907
http://www.ustream.tv/recorded/15305921
やはり正しい知識が必要なのですね。
色々な人が色々な事を言っていて目下混乱中のわたくしですが
安全な毎日を暮らしたいと思う気持ちはぶれておりません。
放射線の測定はなかなか難しいです。
測定条件や測定器によってのバラツキなど色々ハードルはありますが、こうして正しい知識と、校正された測定器と比較する事で簡易型の測定器でも充分使える事が判りました。
とても勉強になりました!。
あ、野尻(SF)先生は「放射線ヲタ」代表でしたね。とっても嬉しそうに「いよいよ私たちの時代が来た!」と、周りの方々から「不適切な発言!」とツッコまれまくってました。(笑)