Seriously?

ひとりごとです

映画 ■■LA LA LAND■■

2017年04月04日 | 映画
アカデミー作品賞大本命だった
「LA LA LAND」
観てきました



映画 ■■LA LA LAND■■





終盤になるまで
面白いんだけどなんだかもう一つ...
という感じで終わりかけていて
「あれれ~?
これでアカデミー賞有力候補って言われていたの?」
と、思っていたのだけど...
本当に終盤の終盤になって
涙が、涙が...



これから観る人はここから先読まないでね



女優になる夢
自分のジャズバーを作る夢
それぞれの夢を追いかける恋人同士

よくある話

芸術を生活の糧とすることは
そんなに簡単なことじゃない

努力と才能と
更に運とに恵まれないといけない

星の数ほどの人が掴もうとするその運
カップルの二人ともが掴んで
二人とも成功するのは
天文学的数字かも、と思った



でも、最後の最後で
二人とも夢を掴んだのだと分かる

そして
まるで夢と引き替えたかのように
二人は分かれ
それぞれの人生を歩んでいた

どのように破綻したのか
二人に何があったのか
言い争った末なのか
憎しみ合って分かれたのか
それともお互い納得して
お互いのことを思うが故に決めたのか
夢を優先するために
一番愛する人との未来は諦めたのか
全く描かれていない

何があったのか
観る人が想像して...と



二人がお互いの夢を実現して
再会した時
二人の思い出の曲を聴きながら
「あの時、もしもああしていたら
ああなっていたら
今、どんなに変わっていただろう
今お互いの隣にいるのが自分だったら
どんなに素敵だろう」
という、「たられば」を空想する

自分の人生の中で一番大切な人
一番愛する人
その人が人生のパートナーになって
これからもずっとずっと一緒に生きていけたら
どんなに素敵だろう



でも、二人はそうしないことを選んだ
一番大切な人だけど
二人で生きていくことも
頑張って頑張って
いろいろ努力してみた末に
うまくいかないという結論を出したのだ(きっと)

一時の気まぐれで
「もう飽きた」とか
ささいな喧嘩でとかじゃく
あれこれ、二人の生活を実現しようとやってみたけど
どうしても出来なくて
選んだ道なのだ(きっと)



だって、二人が自分の夢を実現するためには
お互いがいなかったら無理だった

ミアが女優になれたのも
セバスチャンが一人芝居の舞台を作ることを
提案したのがきっかけ
最後のチャンスとして舞い込んだオーディションも
セバスチャンが説得しなかったら
ミアは行かなかっただろう

セバスチャンも
ミアがいなかったら
自分が納得する音楽を追究するばかりで
世間から注目される演奏家には
なれなかっただろう
そして
自分のこだわりに満ちたジャズバーを作る
資金を稼ぐことも出来なかった

今の自分を作ったのは
夢を叶えたのは
お互いの相手がいたからこそ
お互いは、自分自身の身体の一部のように
一番大切な存在



セバスチャンのジャズバーのロゴは
ミアがデザインしたもの
セバスチャンのジャズバーは
ミアの夢だし
ミアが女優になることは
セバスチャンの夢でもあった



だけど、分かれるしかなかった...



でもでも
夢追い人の中には
夢も、幸せなプライベートライフも
両方手に入れられなくて
それどころか心を病んで
経済的にも破綻して
まともな生活出来なくなっている人もたくさんいる

ミアもセバスチャンも
自分の夢を実現したじゃないか
それはまさに「星を掴む」くらい
この上なく幸運なこと

更にミアは
相手は違うけど結婚して
可愛い子どもにも恵まれている
この上ないハッピーエンドじゃないか

一番大切な人のことは
二人の秘密として
胸の中にしまって生きていく

自分のジグゾーパズルの
欠けた1ピースは
一番大切なピースなのだけど
その欠けていることが
また新しい芸術を作って行くのだろうと思った



この作品
ミュージカル形式になっていることは
必要なのかなあ
リアルなドラマで良いのに...
と、思わなくもなかったけど

登場人物がいきなり歌い踊り出す
リアルじゃない作品は
ストーリーのおとぎ話っぽさを
強調していたように思いました
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