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ひとりごとです

石田衣良 「4TEEN」

2021年10月12日 | 読書

石田衣良 「4TEEN」

 
月島は14歳の象徴。
長屋の家やもんじゃストリートのある下町として有名だけど、タワマンが次々に林立し、新と古がコントラストを深めている。
海と川に面しているけど埋め立てた島だから自然のど真ん中だが人工的。
東京なんだけど東京ではないような。
 
「大人なの?子どもなの?」中途半端な立ち位置そのもの。
 
最終章で月島から勝どき橋を渡って新宿に向かうシーンはまさに大人の世界へと乗り込み冒険の後成長する暗喩。
 
様々な事件の末に善い心を捨てずにいてくれるのは奇跡のよう。
 
自分のティーンの頃が懐かしく自分が捨て去った物を哀しく感じた。
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