Seriously?

ひとりごとです

太宰治 「女生徒」

2021年12月29日 | 読書

太宰治 「女生徒」

 
女性達が独白体で語る短編集。
 
「これは私の物語だ」と感じ主人公達に自分を投影しながら読めた。
 
1番魅力的だったのは「女生徒」。
 
19歳女性読者の文章にインスパイアされ書かれたそうだ。
 
太平洋戦争開戦の少し前の作品とは思えない程、眩く輝く言葉をヴィレバンの様に雑多に活き活きと羅列している。
 
主人公の女生徒は、現代の14歳女子中学生と全く変わらない。
 
中二病と呼ばれてしまいそう。
 
世の中は自分を中心に回っている。
 
自意識過剰で自己愛に満ちた語り。
 
この女生徒は、いつの世も全ての女性の中に住んでいるのでは?
 
締めの文章がまた良い。
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