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重松清 「その日のまえに」
海岸と消えゆく命とそれを見送る人たちの短編が纏められている。
私も年末に母を見送ったが、突然倒れた次の日に亡くなったし、このようなご時世で、面会時間は恐ろしく制限されていた。
この作品の中に描かれているように、一緒に思い出を語り合ったりお互いの愛情を確認し感謝し合う時間が持てることはとても幸運なことで、羨ましいと思った。
愛する人との別れに傷つき乗り越えようとする人々の物語はとても身につまされるし心が揺さぶられる。そんな「死」をまるまる1冊の本に綴って感情が動かないはずがないので、ちょっとズルいとも思った。
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