西川美和 「永い言い訳」
「ああ良かった」と、ほっこりする時と意地を張り合う登場人物たちに「なんでなんで?」と、歯痒くなる時とがジェットコースターの様に上ったり急降下したりを繰り返す。
「あなたのことを大切に思っている」という本心を素直に伝えることがどうしてこうも難しいのか。
身近にいる人には「きっと分かってくれている」という甘えがある。
こうやって1番大切な人とすれ違ったり傷つけあったりしてしまうんだ。
そして後悔した時には本当にもう取り返しがつかないんだ。
すぐそこにある「幸せ」「暖かい時間」にどうしても触れないもどかしさの詰まった本。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます