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オスカー・ワイルド 「ドリアン・グレイの肖像」
1890年(明治23)の小説。森鴎外の「舞姫」と同年。
今、文学はエンターテイメントだけど、この小説は芸術。この時代の文体は読みにくいと思うが、現代語訳されていて瑞々しく躍動感がある。哲学的な表現も続くが面白くて引き込まれる。
ドリアンは永遠に20代の若さと美貌を保つ代わりに肖像画が醜く年老いていく。「永遠に20代の若さを保てる」なんて誰もが夢見ること。しかしドリアンは言語に絶する苦悩の日々を送る。
経験から学んだ知恵を皺に刻んでいくような生き方をしたい。老いた顔や身体に誇りを持って生きたいと感じました。
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