Seriously?

ひとりごとです

回天記念館と魚雷見張所と回天訓練基地

2022年12月03日 | 国内旅行

回天記念館の門を入ると

両側に犠牲者の名前と出身地が
書かれたプレートが並んでいます
 




回天のレプリカ






回天碑







入館料310円です
 
館内は撮影禁止なのですが
遺品の手紙などが多く
大人だから興味深く見るけれど
子どもや外国人には
ちんぷんかんぷんで
退屈と思われるかな
もう少し子どもにも
分かるような工夫があった方が
いいような気がした…
もしも子ども達や
世界中の人たちに
知って欲しいと思われるなら…
 
 
展示の中で一番印象的だったのは
特攻隊のサバイバーさん達の
インタビュー映像
 
特攻隊として訓練を
続けていたけれど
出撃する前に敗戦の日を迎えたとか
盛大に見送られて
出撃したのだけど
機械の故障とか
攻撃の好機が巡って来なくて
また基地に戻ってきて
そのまま終戦になった人たち
 
「一緒に訓練を続けてきた
仲間達が
どんどん死んでいったのに
自分だけ生き残って
散っていった仲間の屍の上に
自分は生きているから
彼らの身に起きたことを
伝えていくことが
自分の使命だと思う」
とか
「釣りが好きなのだけど
釣りに行くたびに
海の水に手を漬ける
海に沈んだ仲間の血に
触れられるような気がして
また会えるような気がして
何度も海に行く」
というようなことをおっしゃってた
 
「逝った仲間達は
日本を、天皇を守るため
というのもあったけど
家族を母親や妻や子どもを
身を挺して守りたいというのが
一番の思いだったと思う」
ともおっしゃっていた
 
 
ここへ来る前
回天の犠牲者の多くは
体当たりではなく
訓練中の事故で亡くなった
と、聞いていたので
勝つ見込みのない戦いの
愚かな指揮者の狂ったアイデアの
犠牲になって
命を無駄にした人たちとか
犬死にとか無駄死にとか
本当に失礼なことを
思っていた
 
でもサバイバーさん達の話を聞いて
そんな風には
とても言えなくなってしまった
 
戦争のない
なんでも欲しいものが手に入る
なんでもやりたいことができる
平和で自由な時代に生きている
今の私の足元には
たくさんの戦争の犠牲者の
屍が横たわっているのだ
「犬死にだ」と言う
私の生き様は、では、どうだ?
私の人生は
「無駄生き」ではないか?
「命を無駄使いしている」のは
一体どっちだ?
 
そんなことを考えて
とても苦しかった


山道登って
魚雷見張場へ


竹林がすごい


息も絶え絶えになって
やっと着いたー


魚雷の発射を観測するための
施設の跡で
回天とは関係ないようですが…
 
 
対馬や
うさぎ島で有名な大久野島に
行った時も思ったのだけど
とてものどかで平和な雰囲気に
満ちているのに
結構戦争遺構が残っていて
のどかな島とのアンバランスさに
驚きます
 
きっと島だけでなく
日本中の都市部にも
たくさん軍関係の施設が
あったのでしょうが
空襲で破壊され残っていなかったり
取り壊されて別の建物が建ったり
しているのだと思います
 
離島の戦争遺構は
取り壊されることがなかったから
今まで当時のまま
雨風に当たって朽ていっているのを
見られるのだろうと思います
 
更に離島だから
大久野島の毒ガス研究所とか
この島の回天訓練基地とかのように
殊更に
機密を守らないといけない施設が
建てられたのでしょう
 

こんな
車で行けない
登るだけでも大変な山の中に
コンクリートの建物を建てる
建築資材持って山道を
登ったんだから
相当大変だったと思います
 
 

強者どもが夢の後ですね…


本当にのどかで美しい
 







少し上に大津島回天展望台が
ありました
 




 
山を下って
今度は回天訓練基地へ




このトンネルの中を
トロッコに回天を載せて
押して進んだそうです




トロッコのレールがあった跡が
あります





 



ここは魚雷を発射する所で
回天はここを使ってないそうです
 















回天を吊り上げて
海に降ろすクレーンがあった跡
 



トンネルができる前は
海岸線沿いに線路があって
そっちを使っていたそうです
このモルタルがその跡かな???














大津島のレストランで
お昼を食べて帰ろうかと思ったら
11月末で閉店してしまったそうで
徳山で食べることにしました


ネコさん達のお見送り




来てみて良かった
とても綺麗な島だった
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