「こちらで子宮の厚さを測定しても良いですが、通うことが大変であれば近くの医院にチェックしてもらい、電話で教えてください。」
と、「キツネ医院」から、私の住んでいる県下の産婦人科医院リストを見せられた。
「リストの中で印がついているところは、引き受けてもらえない所です。もしこの中にめぼしい医院がない場合は、ゴジブンデ デンワヲシテ オネガイシテクダサイ。」
と、一通の紹介状をもらった。
早速、Yahoo!検索し、口コミを入念に読み込む。そして産婦人科「ひつじ医院」を見つけた。
ホームページからお問い合わせができるようになっていたので、事の経緯を説明し、連絡を待つ…
すると翌日「大丈夫ですよ。来てください。」と、返事をくれた。
ひつじ医院に到着すると、妊婦さんが待合室で待っているところだった。それを見て「私も早くああなりたいなぁ」なんてふわっと考えていたころだ。
順番が来て診察がすみ、子宮の厚さを測定してもらったらメモを取る。それをキツネ医院に電話で報告するのだが、電話が繋がらない。30分くらい繋がらないのはザラで、長いときは1時間近く待つこともあった。
その間、ストーカーのようにスマホを机の上におき、リコールしまくる。これをひつじ医院の待合室で行う。
そして報告次第で移植するかしないかが決まる。移植できない状態であれば、次の測定日を告げられ、追加の注射をひつじ医院に処方してもらう。
これを3回ほど繰り返したが、結果、私はこの測定もキツネ医院でおこなうことになる。それは、ひつじ医院とキツネ医院の測定値に差があることでズレが生じるからだ。