ただのShizyu-看護師が不妊→里親→特別養子縁組を経験したら?

40歳にして本格的な不妊治療、なんやかんやで特別養子縁組まで。ぶっちぎりの息子くんから育てられたり、育てたりの毎日。

ひつじ医院

2021-01-21 02:50:19 | 日記
「こちらで子宮の厚さを測定しても良いですが、通うことが大変であれば近くの医院にチェックしてもらい、電話で教えてください。」

と、「キツネ医院」から、私の住んでいる県下の産婦人科医院リストを見せられた。

「リストの中で印がついているところは、引き受けてもらえない所です。もしこの中にめぼしい医院がない場合は、ゴジブンデ デンワヲシテ オネガイシテクダサイ。」
と、一通の紹介状をもらった。 

早速、Yahoo!検索し、口コミを入念に読み込む。そして産婦人科「ひつじ医院」を見つけた。
ホームページからお問い合わせができるようになっていたので、事の経緯を説明し、連絡を待つ…

すると翌日「大丈夫ですよ。来てください。」と、返事をくれた。

ひつじ医院に到着すると、妊婦さんが待合室で待っているところだった。それを見て「私も早くああなりたいなぁ」なんてふわっと考えていたころだ。

順番が来て診察がすみ、子宮の厚さを測定してもらったらメモを取る。それをキツネ医院に電話で報告するのだが、電話が繋がらない。30分くらい繋がらないのはザラで、長いときは1時間近く待つこともあった。

その間、ストーカーのようにスマホを机の上におき、リコールしまくる。これをひつじ医院の待合室で行う。

そして報告次第で移植するかしないかが決まる。移植できない状態であれば、次の測定日を告げられ、追加の注射をひつじ医院に処方してもらう。

これを3回ほど繰り返したが、結果、私はこの測定もキツネ医院でおこなうことになる。それは、ひつじ医院とキツネ医院の測定値に差があることでズレが生じるからだ。





朝イチ朝ニ朝サン

2021-01-19 02:48:37 | 日記
「キツネ医院」までは、新幹線と電車を使って2時間近くかかるところにある。
始発に乗れたとしても、乗り継ぎ時間を入れると受付が10時ごろとなる。

10時に受付をしようものなら、帰りは夕方の4時5時になってしまうほど、「キツネ医院」は大盛況だった。

そこで私がとった行動は、「朝イチに受付をする」。

朝5時に自宅を車で出発し、7時に到着。事務の人が受付シートを出してくるのを待って、出てきたところですかさずサインする。
朝イチといっても、私と同じように考える人は当然いるわけで、朝ニ、朝サンになることもしばしばだった。

それから採血→診察→説明を終える頃には、もう12時をとっくに過ぎている。コンビニで買ったパンを妙に豪華な控え室で食べながら、会計を待つこととなる。





モンダイ

2021-01-15 06:40:36 | 日記
それまで、漢方薬やらでなんとなくやっていた妊活。しかし、私の退職のタイミングで妊活を早く進めたい思いもあり、地元の大学病院へ行った。

しかし、妊娠はしなかった。

そこで、たぶん不妊治療をしている方なら誰でも知っている「キツネ医院」(仮名)。ここに行ってみることにした。

実は私は以前ここを訪れたことがある。しかし、余りの人の多さに「いつ呼ばれるの…」という途方もない感覚と、医院から漂う、なんだかわからない上から目線が気になり、途中で帰ってしまったのだ。

そして、まず始めにそこの院長から言われた言葉は「ジョセイノモンダイデスネ、ダンセイハドウニカナリマスカラ」。

私はモンダイなの?私がモンダイなの?男性はどうにかなるってなに?…

確かに、夫は顕微授精であればモンダイはない身体だ。ただ、私の40の身体がモンダイだと言うこと。

もし、それまでの私なら「治療はけっこうです。帰ります。」と言っていたのかもしれない。いいや、言いたかった。

でもあのころの私は、「この医院が最後の砦かもしれない。何があっても、子どもがほしい。」と、半沢直樹の大和田常務までの土下座はしなかったが、それくらいの心持ちで「よろしくお願いします」と机に付くくらい深々と頭を下げた。