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60年代から70年代の「ヴァージニア発」となる音源をコンパイルしたCDが出されたのも記憶に新しい。下段左写真がそれ。耳にする機会も稀なシングル音源が収録され嬉しい限りだろう。例えばロッケーズ・バンドとか。
さらに喜ばしいのは、未発表音源がシングル・カットされ7インチで出されたこと。特に上段写真のシンボリックスにはその内容に驚かされた。70年代の録音らしくミッド・アップ・テンポの楽曲で、フィリーをモチーフにしたようなストリングスをフィーチャーし、リズムセクションをちょい色濃くしたサウンドだ。そこにハイテナーのヴォーカルがスタング/オールプラチナム録音のような音質で重なっていき、味わい深いダンス・ナンバーとなって迫る。お薦めの未発表曲。
また、同様に薦めたいのが、下段右のレーベルコピーのシングル。特徴的なベースが耳に付くロー・ファンク。フィーチャーされている女性ヴォーカリストにバーバラ・スタントとデビー・テイラーの名前も見て取れ、さらに興味深い。あまり歌ものとしての魅力には乏しい楽曲ではあるものの、ヴァージニア・ファンクとしては出色の出来であると付け加えたい。