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71年のイントゥルーダーズのシングルから。もうこの頃は「カウボーイ・トゥ・ガール」等のビッグ・ヒットを飛ばした後、それこそフィリー・ソウルの代表グループとして真っ先に挙げられる存在になっていた。そしてさらに確固たる地位を築く作品を、ギャンブル-ハフやトム・ベルらの制作陣と共に次々と生み出していった頃だった。のっている頃というのは魅力的な作品がリリースされる。そんな一枚がこのレコードだろう。初期フィリーのズンドコなミッドテンポのビートに、切ないメロディーをさらに切ないコーラスとともに歌いあげる内容。イントゥルーダーズのコーラス・ワークが冴え渡る曲だ。そして付け加えるなら、あのプリンスがフェイバリット・ソング・ライターとしてあげるトム・ベル、その彼らしさのサッドなフィーリングが非常に良く出た曲としても記憶したい。